2013年以前のブックレビューも随時追加中

人生のサバイバル力 佐藤 優(講談社文庫)

1.読書
 学校で教えてくれない「悪」を(本を読むことで)代理経験できる

2.アクティブ・ラーニングの誤解
(1)いきなり「〇〇について話そう」と前提となるベース知識もなく議論は始められない
(2)パッシブな知識があって初めてアクティブな知識も生まれる
(3)英語力の順番もパッシブな力(読む力)がまず最初に必要
(4)読む力とは論理力である
 論理力をつけるには出口 汪「現代文講義の実況中継」が良い

3.右翼と左翼
(1)フランス革命の時、議長席から見て左側に座っている人たちが左翼、右側に座っている人たちが右翼と呼ばれた
(2)左翼は理性と論理主義(結論は必ず一つになると信じている)
(3)右翼は人間はそれぞれ偏見があり、互いの見解を認める寛容の精神を重視(複数の結論を認める)

4.AI
(1)AIによるシンギュラリティ(技術的特異点)は来ない
(2)4000〜5000年の歴史がある数学ができる事は「論理」「確率」「統計」の3つだけ
(3)上記3つ以外の「感情」「考える」は機械にはできない

5.経済
(1)贈与(見返りなしで人に与えること)
(2)相互扶助(互いに助け合うこと)
(3)商品経済(労働力を商品化すること)
 →労働の対価としてお金をもらうこと

6.日本の階級社会(「新・日本の階級社会」橋本 健二)
(1)資本家階級
 大企業オーナー、零細企業経営者(4.1%、平均年収604万)
(2)新中間階級
 主に大卒の就職先(20.6%、平均年収499万)
(3)正規労働者
 低スキル労働者(35.1%、平均年収370万)
(4)旧中間階級
 自営業(12.9%、平均年収303万)
(5)アンダークラス
 マニュアル職、サービス業(14.9%、平均年収186万)
 →未婚者が多い、経済的に家族が持てない