Smily Books Blog

「すまいりブックレビュー」から引っ越しました。

「すまいりブックレビュー」(2013年まではこちら)

運気を磨く 田坂 広志(光文社新書)

運気を磨く 心を浄化する三つの技法 (光文社新書)
 

1.ネガティブな想念を浄化する方法
(1)自然の浄化力
 自然に身を任せる(瞑想が起きている状態)
(2)言葉の浄化力
 ①日常でポジティブな言葉だけ使う
 ②三つの感
  感嘆:人のいいところを自然に褒める
  感謝:普段の出来事にありがとうと思って語る
  感動:自然や芸術に感動したら言葉にする
(3)(人間関係を)和解する浄化力
 ①嫌いな人に対し、「○○さん、ありがとうございます。」と呟いてみる
 ②嫌いな人には直接会わなくとも、直接言わなくてもよい(誰もいない所で呟くだけでよい)

2.過去のネガティブな体験を陽転する方法
(1)過去の成功体験を思い出し(その時と同じように)感じてみる
(2)過去の失敗体験も実は成功体験だと気づくこと(=なぜなら今、生きているから)

3.無意識の世界
(1)双極的な性質がある(ポジティブ/ネガティブ、幸運/不運など、二項対立的な想念)

正義の教室 飲茶(ダイヤモンド社)

正義の教室 善く生きるための哲学入門

正義の教室 善く生きるための哲学入門

  • 作者:飲茶
  • 発売日: 2019/06/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

1.悪の種類
(1)不平等
 人間を差別して平等に扱わない行為
(2)不自由
 人間の自由に生きる権利を奪う行為
(3)反宗教
 宗教または伝統的な価値観を破壊する行為

2.正義の種類
(1)平等
 功利主義(幸福を重視する)で平等を実現する
(2)自由
自由主義(自由を重視する)で自由を実現する
(3)宗教
 直観主義(道徳を重視する)で宗教(の正義)を実現する

3.功利主義
(1)一人ひとりの幸福、不幸はそれぞれ一人分として平等に計算する(王様も奴隷も同じ一人分)
(2)最大多数の最大幸福(恵まれた人には少なめの利益を、貧しい人には多めの利益を与える)
(3)恵まれた人から強権的に利益を奪い、貧しい人に与えるシステム(国家)が必要となる
(4)問題点
 ①人それぞれ異なる快楽の種類は 標準化、定量化できない(例:ラーメン一杯の幸せの量は人それぞれ、状況により異なる)
 ②快楽の性質上、同じ快楽を100回増やしても100倍にはならない

4.自由主義
(1)弱い自由主義リベラリズム
 ①弱者に優しい福祉社会を目指す
 ②幸福を実現するために自由を尊重する考え方(=実態は功利主義と変わらない)
(2)強い自由主義リバタリアニズム
 ①弱肉強食の自由競争を推進する
 ②(他者の自由を奪わない事を前提とした)自己の自由を尊重する考え方
 ③富の再分配(恵まれた人から強権的に利益を奪う事)は禁止される
(3)問題点
 ①富の再分配禁止(格差拡大)による弱者排除
 ②幼児や麻薬患者にも自由意志(危険な行動)を尊重させてしまう
 ③自己責任、個人主義横行によるモラル低下の可能性

5.直観主義
(1)宗教的であるとは
 ①神さまの存在自体を信じられるという事(特定の宗教を信じるかどうかは無関係)
 ②物質(=宇宙全体)、理性(=言葉の世界)を超えたところに何かがあると信じられる事
(2)直感とは
 言葉や理屈で説明できない(=超えたところにあるもの)でも知る(=直ちに観る)事ができる力の事
(3)道徳的とは
 人間が打算なしで瞬間的に判断できるもの
(4)原罪(アダムが食べた知恵の実)とは
 本当は「善悪の実」(つまり、善悪を知ることが知恵をえること)
(5)イデアとは(プラトン
 ①言葉や理屈で説明できない絶対的な概念の事
 ②人間や宇宙の存在がなくともイデア(例:数学の定理「三角形の内角の和は180度」)は存在している
 ③イデア(概念)そのものを成立させている根本のイデアを善を呼ぶ(正しいこと、真実である事の上位概念に「善いこと」がある)
 ④何を考え、何を疑おうとその思考の中に善を求める意志がある事自体は否定できない
(6)神の存在証明(デカルト
 不完全な存在である人間が神という完全な存在を知っているのは、
 神の存在を何らかの方法で教えてもらったと考えるしかない(=つまり神は存在していないといけなくなる)
(7)神は死んだ(と考えろ)(ニーチェ
 ①神、善、道徳は、支配者が弱者を大人しく抑圧するために作った人工物、偽物の価値観に過ぎない
 ②理想的な神、政治思想を持つ者ほど、大量虐殺をしてきている
(8)死に至る病キルケゴール
 人間は有限で不完全な存在だから、絶対的な善、正義を知ることも実行もできない(=絶望しかない)

6.構造主義
(1)人間は何らかの社会構造(システム)に支配されており、自由に意思決定する事はできない
(2)人間がどう考えるかは、その人が生きる社会システムによって、無意識に形作られている
 →例:人間を水、社会をコップや花瓶に置き換えて考えてみる
(3)ポスト構造主義フーコー)と現代社
 市民の誰もがスマホを持っている社会(システム)は、相互監視により自由がなくなり、しかも破壊不可能なシステムとなっている

スピーチや会話の「えーっと」がなくなる本 高津 和彦(フォレスト出版)

スピーチや会話の「えーっと」がなくなる本

スピーチや会話の「えーっと」がなくなる本

 

1.フィラー(filler)
(1)単語や文節、文章の合間に挟み込む意味のない言葉のこと(例:えー、あー)
(2)緊張して自信がない、話す内容が決まってない、1センテンスが長いとフィラーが出やすい
(3)フィラーの種類
 ①文頭(えー、ただいまご紹介に預かりました〜)
 ②母音引きずり(これはぁー、すごくぅー〜)
 ③文節の区切り(断定したくない意識が強く、間にえーと入れてしまう)
(4)英語のフィラー(ネイティブでない日本人はマネしないように)
 ①Well(さて)
 ②Like(〜みたいな)
 ③I mean(つまり)
 ④You know(だよね?)
 ⑤And(それでね)
 ⑥Let's see/Let me see(えーっと)
 ⑦What I mean is(えっと、つまり)
 ⑧The fact is(つまり)
 ⑨Ok then(えっと、じゃぁ)
 ⑩Anyway(まぁとにかく)
 ⑪Right(そう)
 ⑫Thing is(要するに)
 ⑬Kind of/Sort of(みたいな)
 ⑭Just(ちゅっと)
 →Uh、Um等を付けて曖昧に発音している時はフィラー(意味のない言葉)
 →クリアに発音している場合、フィラーでなく正しい意味で使っている
(5)フィラー化のパターン
 ①考えをまとめて話そうという意識が強く働いた場合
  「やはり」「つまり」「結局」という言葉を多用してしまう
 ②語調を和らげようという意識が強く働いた場合
  「ちょっと」「少し」「なんとなく」「あまり」という言葉を多用してしまう
 ③断定を回避する意識が強く働いた場合
  「ある意味」「ある種」「とか」という言葉を多用してしまう
 ④次に文章に繋ぎたい意識が強く働いた場合
  「〜ですね」「〜して」という言葉で、文章を延々繋いでしまう

2.スピーチの組み立て方
(1)「直近」を話す
 最近思いついた、感じた、見た、聞いた事を話す
(2)5W1Hでネタを探す
(3)エア写真を撮る
 頭の中のイメージを解説、説明してみる
(4)テーマ、教訓、オチを決めて話す

地獄の楽しみ方 京極 夏彦(講談社)

地獄の楽しみ方 17歳の特別教室

地獄の楽しみ方 17歳の特別教室

  • 作者:京極 夏彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/11/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

1.言葉の力
(1)情報交換力
 人間以外でも持っている力(例:ミツバチが動き方で餌の場所を伝え合う)
(2)時間という概念
 ①「過去」「未来」という意識は、人間しか持っていない
 ②動物は「今」(もしくは起きて、食べて、寝るというパターン)しか認識していない

2.勝負(はなんのためにあるか)
(1)ゲームを面白く楽しくするためのルールに過ぎない
(2)「自分に勝った」はくだらない精神論のある言い回し
 →わかりにくい表現をせず、努力をして成果が出たと言えば良いだけ
 →精神論は目に見えず言葉で説明するしかないため、ここに危険な誤解が生まれる
(3)淡々と楽しく積み重ねた身の丈にあった努力が本当の成果を生み出す
(4)勝負という単純で実のない価値観に振り回された人生を過ごしてはいけない

3.スポーツ(はなんのためにあるか)
(1)スポーツの日本語訳は「余暇運動」(つまり、暇な時にやる運動の事)
(2)本来は競技である(相手と競う)必要はない

4.正義
(1)対義語は「悪」ではない(「悪」の対義語は「善」)
(2)正しい「義」の反対は、正しくない「義」=不義
(3)「悪」には、はなはだしい、ものすごいという意味もあり、不義とは異なる

5.神
(1)「悪」の対義語が神(キリスト教では正しい解釈)
(2)唯一無二の絶対神と考えると、対等に対立するものはないはず
(3)悪もまた神が作ったものの1つ(=悪もまた神の一部)
(4)唯一神キリスト教ユダヤ教等)
 ①名前がない
 ②ゴッド(God)は神の属性を示しているだけ
 ③偶像崇拝禁止(十字架は神ではなく、神の子イエスを示しているだけ)

6.愛
(1)(文字の作りから)「立ち止まって振り返る」という意味がある
(2)「執着」することが本来の意味

7.整理整頓
(1)整理
 ①生活しやすくするための概念、考え方
 ②その人のルール、理屈(頭の中)で、どこに何があるか整っている状態
(2)整頓
 ①見た目や物理的な作業
 ②部屋や机の上が綺麗で片付いている状態
(3)整頓されていても、整理されていないケース
 ①片付いているのに、どこに何があるかわからず、使いたい時に探さないと出てこない状態
(4)整頓のメリット
 ①多くの情報が保存しやすく、アクセスしやすい
 ②清潔にしやすい(掃除しやすい)
(5)ミニマリズム
 身近に何も置かないため、物に執着しないとも言えるが、
 物理的に何もない事による清々しさに執着しているとも言える

8.好き嫌い
(1)無理やり好きなものを見つけようとしない事
(2)嫌いなことしないように頭の使い方を考えよう
(3)自分のやりたくない事を極力減らすための努力をする(=そのために本を読んで語彙を増やす)

9.言葉(言霊)
(1)言い方次第で(人を)「祝う」事も「呪う」事もできる
 相手にどう伝わるかがポイント
(2)多くの人に行動を起こすスローガンとなる
 聞いた人が誰もが同じような行動を起こす言葉を選ぶ必要がある

ミニマム・プレゼンテーション 前田 鎌利(すばる舎)

ミニマム・プレゼンテーション

ミニマム・プレゼンテーション

 

1.「思い」と「想い」、「念(おも)い」
(1)思いとは、頭と心で考えること
 ①「思」は田+心で出来ている
 ②「田」は脳(頭)を示している
(2)想いは木(自然)を目で見て、心に宿る感情のこと
 「想」は木+目+心で出来ている
(3)念いとは、今自分の中にある強い気持ちのこと

2.「念い」の伝え方
(1)ターゲット(誰に伝える)を決める
(2)シンプル+ロジカル
 ①まず結論を伝える(シンプル)
 ②その後、課題→原因→解決方法→効果をロジカルに説明する
(3)効果(=感情)を伝えるには、ビジュアル(写真、図面等)が効果的

3.手書き
(1)画一的+男的:真
(2)画一的+女的:麗
(3)個性的+男的:風
(4)個性的+女的:雅

4.個性の磨き方
(1)自分が好きなものを分析してみる(内観)
(2)自分が好きな理由(なぜ好きなのか)を考えてみる(=自分と向き合ってみる)

5.ツール(文房具)
(1)万年筆
 パイロットのELABO(1978〜)が日本語にマッチしている
(2)ボールペン
 モンブランのStarWalker Precious Resin(中字の芯)

6.手書きのポイント
(1)打ち込み(書き出し)に引っ掛かりを作る
(2)右肩上がり
(3)線から次の線に向かって続けて書く