2013年以前のブックレビューも随時追加中

リラックスのレッスン 鴻上 尚史(大和書房)

1.身体をリラックスさせる
(1)体の重心を下げる
 ①気を丹田に集める
 ②ジャンプして重心を下げる
(2)過度の緊張を取る
 ①身体のどこに力んでいるか確認する(人にはクセがあり、緊張するといつも同じ箇所に力が入っている)
 ②力んでいるところをほぐす、力を抜く(力を抜こうとイメージするだけでも緊張が取れる)

2.自意識への対応
(1)自分が一番、自分の事を意識している
 他人は自分が思うほど、自分の事に関心がない(意識していない)のが事実だと信じること
(2)与えられた状況に集中してみる
 ①スピーチ、プレゼンでは、その中身(ストーリー、エピソード)をリアルに想像しながら集中して話すこと
 ②過去の経験話なら、その時の状況を五感で思い出して話すこと
 ③未経験なら過去の類似成功例をヒアリングして疑似体験しておくのもよい
 →話す内容に体験イメージをどうしても感じられない場合、今話している人前という状況に集中すること
 →目的と障害を明確にするとドラマ(体験イメージ)になりやすい
 (例:旅の思い出をただ話すのはNG、旅の目的(○○を食べる)と障害(○○のお店が見つからない)を話すとドラマ性が増す)
(3)他人がどのようにスピーチしているか観察する

3.人前での会話の緊張分析
(1)人数(何人いると緊張するのか?)
(2)人間(どういう人の前だと緊張するのか?)
 ①初対面の人を減らすため、あらかじめ会っておく(挨拶、一言話すだけでもよい)
 ②大勢に話すなら、その中で好意的な人だけを見ながら話す
(3)場所(どんな場所だと緊張するのか?)
 事前に会場入りして慣れておく

4.社交不安障害
 何度も場数を踏めば踏むほど不安になってしまい、社会生活にも支障が出る(例:不眠)場合がある