2013年以前のブックレビューも随時追加中

心に折り合いをつけてうまいことやる習慣 中村 恒子(すばる舎)

1.会社とは
(1)他人が作ったお金儲けのための箱
(2)(社員を)続けるも辞めるも最後は自分の意思で決めること(他人のせいにはしないこと)
(3)人は前向きな気持ちだけでなく、後ろ向きな気持ちもどっちもあるのが普通
 後ろ向きに「逃げる」という力も人生を変える原動力と考えてよい

2.幸せとは
(1)他人と比較して幸せだ、不幸だと考えてはいけない
(2)そもそも幸せか不幸か考えること自体、意味がない
 考えること自体、余計な荷物(ストレス)になる
(3)自分の意志で決めた事の中で納得していく事
 あきらめる(自分の生き方をハッキリさせる)事
(4)歳を取ってきたら、欲求不満(もっともっと)を一つずつ捨てていく事

3.環境とは
(1)どんな場所、どんな人(他人)でも100%満足できるものはない
(2)環境(場所や相手)を変えようとしない
 自分がどう動けば(自分が)快適で気持ちよく過ごせるようになるかを考えた(=自分が変わった)ほうが良い

4.情
(1)愛情、感情は執着の証
(2)他人に自分の我(執着)を押し付けないこと
(3)親子でも友人でも別々の人間だから、程よい距離感とあきらめが必要

5.感謝
(1)他人から与えられるものには感謝する
 ①ただし、本質的には他人から与えられるという期待はしないこと
 ②多くを望まなければ、不満もなくなる
(2)人に何かしてもらう、自分の言う通り思い通りになること自体、とても「有り難い」事だと思うこと

6.人間関係
(1)1か0といった極端な人間関係(お付き合い)はしないこと
 ①うまく心の距離のとり方を調節すること
 ②好きだなと思っても「心の距離感を少しだけ近づけてみる」ことにすること
 ③嫌いだなと思っても「心の距離感を少しだけ離してみる」に留めること
(2)相手の顔色をうかがうのでなく、自分の意志で「だましだまし」折り合いをつけること
(3)人の意見を傾聴するのは大事だが、人に振り回されない(最後に決めるのは自分)

7.経験
(1)しんどい経験は心の筋肉を太くしてくれる(辛い環境の適応能力がつく)
(2)しんどい時期が続いた時の対策
 日々の生活をたんたんと、これまでの人間関係も普通に続けること
(3)たんたんとするとは
 ①100%でなく60%でよいということ(満点取らなくとも落第しなければOK)
 ②まずは目の前のすべきこと、言われたことをやっていくこと

8.自信
(1)自信はいきなりできるものではない
 ①経験の積み重ねで、時間をかけながらなんとなくできていくもの
 ②考え方や心がけを変えたからといって、すぐに自信がつくものではない
(2)自信はずっと継続するものではない
 ①人生の中には自信のある時、なくなった時の流れがある
 ②自信をつけようと考える前に、まずは自分の性格、好き嫌いを把握したほうがよい

9.仕事の取り組み方
(1)中途半端、手抜きでも(60%赤点ギリギリ取れれば)よい
 そもそも理想的、完璧にこなせる仕事などあり得ない
(2)ただし、途中で投げ出さないこと

10.育児
(1)理想を高くしない
(2)親がニコニコ笑って機嫌よく子供のそばにいてあげることが大事
(3)親が見守っていることを子供が感じていれば、子供は安心して頑張れる