雑草という戦略 稲垣 栄洋(日本実業出版社)
1.イノベーション
(1)巨大な木から小さな草に進化した理由
①環境変動が激しく不安定のため、ゆっくり大木になっている暇がない
②短期間で成長して花を咲かせ、種子を残す草が有利
(2)裸子から被子植物へ進化した理由
①裸子植物は受精するまで長いと1年くらいかかる
②被子植物はすぐに体内受精できるため、世代交代が早い
2.強さ
(1)CSR戦略
①競争(Competitive)
スケールメリット、サイズが何より求められる
②ストレス耐性(Stress tolerance)
例:乾燥、日照不足に強い(サボテン、高山植物)
③ルデラル(Ruderal)
荒地に生きる(環境適応性)、適応スピードが早い
→雑草の強さ
(2)VUCA
Volatility(変動性)、Uncertainly(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)
3.雑草の戦略
(1)変化に対応するシンプルさ(木から草への進化)
ブルーオーシャン戦略
①不要機能を減らすことで低価格化
②(必要な)新機能を増やすことで高価値化
(2)戦う場所は絞り込むが、オプションは減らさない
オプション数(多様性)は多い方がよいため