Smily Books Blog

「すまいりブックレビュー」から引っ越しました。

「すまいりブックレビュー」(2013年まではこちら)

成功の法則92ヶ条 三木谷 浩史(幻冬舎)

成功の法則92ヶ条 (幻冬舎文庫)

成功の法則92ヶ条 (幻冬舎文庫)

 

1.成功の極意
(1)インターネットの鍵
 知識のDB化、検索するだけでなく、有機的なサービスを提供する
(2)考えるためにまず行動する
 ①行動が先だからリスクが伴う、だからまずは小さく動いてみる(小さな実験)
 ②行動を起こしてから考える、そして次の行動を起こす、これを繰り返す

2.自己を鍛える
(1)右脳(直感)と左脳(分析)でセルフブレーンストーミング(グループでやってもよい)
(2)直感(単純化)と分析(数値化、複雑化)を何度も繰り返し、発想を練り込んでいく

3.対人論
(1)報連相は仕事の重要度別に
 例:最重要事項は報連相全て行うが、重要度が低ければ報告だけで済ます

4.組織
(1)節目は早めに作る
 組織(会社)がまだ成長段階にあるうちに、次の飛躍準備を行う
(2)成長が鈍化(ピークアウト)してからでは、資金・人材投入できず、対処できなくなる

5.百戦して勝つ(方法)
(1)ビジネスはスキー
 ①足元を見ながら、遠くも見ること(木を見ながら、森も見る)
 ②木を見て森を見ずのパターン
  目の前の事だけで全体を見ていない(現場に多い)
 ③森を見たが、木を見ていないパターン
  ビジネス戦略を練ったのに具体性がなく、仕事の核心が日々の仕事の手続きの問題である事に気づいていない
  →さらに言えば、森がどう育つかも予測しておくこと
(2)2種類の失敗原因の見極め
 ①ディテールの問題

  修正して再チャレンジ(すればよい)
  →失敗のほとんどはコチラで、仕事の手続きの問題のため、すぐ再チャレンジ可能
 ②本質問題
  こちらはほとんどない事が多い
(3)資産の多重利用
 ①日中喫茶店、夜はバー営業
 ②映画を劇場公開し、その後テレビ放映、最後はDVD販売
 ③現在の会員(エンドユーザ)に対し、他のサービス提供
(4)戦略(Strategy)、練り上げ(Execution)、実行(Operation)
 失敗原因(=成功原因の裏返し)のほとんどは、戦略(S)でなく、練り上げ(E)もしくは実行(O)のどちらかにある

一流の人は、本のどこに線を引いているのか 土井 英司(サンマーク出版)

一流の人は、本のどこに線を引いているのか

一流の人は、本のどこに線を引いているのか

 

1.会計、ファイナンス
(1)損益計算書は上から大切な順に並んでいる
(2)売上高(お客様)→売上原価(取引先)→販管費(従業員)→営業外損益(銀行)→税金(国)→当期純利益(株主)

2.マーケティング
(1)究極のマーケティングセーリング不要
(2)営業に力を入れている経営者(の本)は疑いあり

3.オペレーション
(1)従業員の働き方(例:トヨタ自動車)に無駄をなくす事(カイゼン
(2)重要だが、無駄をなくす方法自体はマニュアル化できない(他社にはなかなかマネできない)

4.「わからない」ことのメリット
(1)わからない事が頭の中に蓄積されると、そのうち無意識に自然に答えを引き寄せ始める
(2)ある時急に理解できるたり、人から教えてもらえたりする

5.ABC分析
(1)Aランク(売れ筋商品)、Bランク(ほどほど売れる商品)、Cランク(自社しかない=他店では買えない商品)に分析
(2)Aは他店でも扱う商品(差別化できない)だが、売上があるため無視できない
(3)Cを見つけることがポイント
 →ただし、Cの売上が増すと他店でもマネを始め、すぐにBになってしまう
(4)Aは他店より若干高い値付けをしておき、Cといっしょに買ってもらう戦略

最強の記憶術 篠原菊紀、沢田誠(洋泉社)

最新科学で解き明かす最強の記憶術 (洋泉社MOOK)

最新科学で解き明かす最強の記憶術 (洋泉社MOOK)

 

1.人の脳の容量
 17.5TB(1TBのHDDであれば約17台分)

2.睡眠サイクル
(1)1サイクル90分のため、4サイクルの6時間が理想的
(2)1,2サイクル目は深い眠りで、意味記憶(公式、英単語)、新しい記憶が定着しやすい
 →深い眠りのタイミングで無理やり起こされると、記憶定着が中途半端になり忘れやすい
(3)3,4サイクル目は浅い眠りとなり、手続き記憶(楽器、運動)、古い記憶が整理されやすい

3.子供の記憶力
(1)3〜5歳頃(ものを見たままどんどん覚えだす)
 ①ただしこの頃、親からのスキル、知識詰込み教育はNG
 ②頭を使う、体を動かす、人と関わる事が好きになる感覚を身につける方が重要
(2)7〜8歳頃
 スキルや知識を身につけるのが重要となる
(3)試験前の復習タイミング(カリフォルニア大パシュラー)
 試験までの残り期間を6で割る
 →例1:今が試験60日前なら10日後の50日前に1度復習する
 →例2:今が試験30日前なら5日後の25日前に1度復習する
(4)学習計画は15分×4の60分
 ①最初の15分:新しい項目全体を見渡す
 ②次の15分:記憶する項目を記憶しやすい形で書き出す
 ③次の15分:書き出した項目を記憶、理解する
 ④次の15分:書き出した項目を記憶、理解しているか確かめる(テスト)

4.認知特性と記憶
(1)視覚優位で記憶
 ①カメラタイプ(見たまま覚えるのが得意)
 ②3Dタイプ(動画のように空間、時間軸も含めて覚えるのが得意)
(2)言語優位で記憶
 ①ファンタジータイプ(出来事を映像化して覚えるのが得意)
 ②辞書タイプ(文章を書いて覚えるのが得意)
(3)聴覚優位で記憶
 ①ラジオタイプ(音読して覚えるのが得意)
 ②サウンドタイプ(音楽にして覚えるのが得意)
(4)自分の認知特性
 ラジオ(27)>辞書(24)=ファンタジー(24)>3D(23)>サウンド(18)>カメラ(17)
(5)同時処理と継次処理
 ①視覚優位な人
  同時処理(最初に全体像をつかんでから、各構成のつながりを考えていく)が得意
  →視覚は空間軸中心で考えるため、頭の中では時間にとらわれず同時に作業が進められる
 ②言語、聴覚優位な人
  継次処理(各パーツに注目し、つなげる手順を考え、最後に全体を見通す)が得意
  →言語、聴覚は時間軸(後戻りできない連続的な流れ)中心で考えるため

奇跡のメモ術 池田 義博(幻冬舎)

記憶力日本一を5度獲った私の奇跡のメモ術

記憶力日本一を5度獲った私の奇跡のメモ術

 

1.ワーキングメモリ活性化
 ポイント、テーマだけでなく、メモした時に感じた疑問、気づき、アイデアも付け加えてメモしておく
 →実施例:3列メモ(1列目にテーマ、2列めに疑問までメモ→疑問が解決した時、解決方法を3列目に後書き)

2.質問メモ
(1)A4の紙の真ん中に質問(課題、疑問)を書く
(2)質問の周りに思考が広がる程度の回答をいくつか書く(A4半分くらい字が埋まったらストップ)
(3)しばらく放置
(4)紙を何度かぼんやりと眺めてみる
 →無意識を活性化させ、アイデアを生み出させる

3.とりあえず4分だけ作業してみる(レナード・ズーニン)
(1)スタートして4分で調子に乗れば、その後の作業が楽になる
(2)脳の側坐核が刺激されると「やる気」が生まれる

4.使える知識にするトレーニン
(1)テーマ(例:本能寺の変)を決めて、タイムトライアル(1分間)で書いてみる
(2)書く事がない、書けないと思ってもその感情も含め、筆を止めずそのまま書き続けてみる
(3)トライアルが終わったら、書いた文章を見直してみる
 ①知ってたのに書けなかった事
 ②書いたけど間違えた事
 ③知らなくて書かなかった事

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 伊藤 公一朗(光文社新書)

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)

 

1.因果関係である事の確認方法(相関関係との違い)
(1)例:広告を打つと売上が伸びる(相関関係があるが、因果関係となっているかどうか確認が必要)
(2)3つの確認ポイント
 ①X(広告を打ったこと)がY(売上)にどんな影響を与えたか
 ②Y(売上が伸びたこと)がX(広告)にどんな影響を与えたか
 ③V(他の要因)がX(広告)とY(売上)にどんな影響を与えたか
(3)相関関係であるが因果関係とはなっていない事の確認方法
 例:電気をつけたまま子供を寝かせる(X)と近視(Y)になる
 ①X(電気をつけたまま子供を寝かせること)はY(近視)に影響与えていない
 ②Y(近視になること)がX(電気をつけたまま子供を寝かせること)にも影響を与えていない
 ③実は、V(親が近視であること)がX(親が近視なので電気をつけたまま子供を寝かせがち)とY(親からの遺伝で子供も近視が多い)共に影響を与えていた
 →今回の例では見つかったが、V(他の要因)を全て確認する事は、実際は難しい

2.RCT(Randomized Controlled Trial:ランダム化比較試験)
(1)因果関係を明らかにするデータ分析
 例:電力価格を上げると節電につながるか?
(2)介入効果
 例:2012年夏に電力価格を上げなかった時のAさんの消費量ー電力価格を上げた時の消費量(この差が介入効果)
 ①問題は、データを同時観測できないこと(2012年夏に価格を上げる/上げない何れかしかAさんは決定できない)
 ②医療分野(薬を投与する/しない)、広告(広告を打つ/打たない)も同じ
(3)介入グループと比較グループ
 ①介入したグループと介入しないグループ(=比較グループ)で統計を取り因果関係を見つける
  1個人では介入した時しか確認できないため
 ②介入グループと比較グループ何れも介入する前の平均消費量が同じである事がポイント
  ランダムに数多く振り分けること

2.RDデザイン(Regression Discontinuity Design:回帰不連続設計)
(1)境界線(での変化)をうまく使うデータ分析
 例:医療サービス自己負担が3割から1割に減少する70歳を境界として、外来患者が約10%上昇
(2)境界(70歳)を超えたとたん、傾向が不連続(外来患者が急に10%上昇)となっている
(3)対象主体(年齢)の詐称はできない事、かつ他の条件(就業率、収入など)で70歳を境に不連続な影響を与えていないかどうかの確認が必要

3.集積分析(Bunching Analysis)
(1)階段状の変化をうまく利用するデータ分析
 例:所得税率など、ある幅(年収300万まで10%、700万まで20%など)を持ってインセンティブが決まるもの
(2)RDデザインと違い、インセンティブにより対象主体(収入)自体がどう不連続に変化するかを分析する事が目的
例:年収300〜700万未満までを税率10%とすると、700万を越えないギリギリの地点での対象者の集積が発生

4.実践編
(1)消費税の税込価格を表示させると、税抜価格だけの場合より売上が平均8%下がる<スタンフォード大学と大手スーパーマーケットとのRCT>
 ちなみにこの時の消費税率もほぼ8%
(2)価格据え置き(1.0倍)で利用量がほぼ1億円だったものを価格1.5倍にすると、利用量が0.8億円となる<シカゴ大学とウーバーとのRCT>