出世したければ週2回筋トレすればいい 坂本 雅俊/森本 貴義(扶桑社)
直感と論理をつなぐ思考法 佐宗 邦威(ダイヤモンド社)
1.4つの思考サイクル
(1)効率重視(1→∞、既存の基準範囲内からパフォーマンスを高める)
①外的な課題(イシュー・ドリブン)
カイゼン思考(問題に対しPDCAによる効率化していく)
②内的な動機(ビジョン・ドリブン)
戦略思考(目標に対し論理的に資源選択・集中し効率化していく)
(2)創造重視(0→∞、既存にない場所から感性を使って創造していく)
①外的な課題(イシュー・ドリブン)
デザイン思考(問題に対し創造的に解決していく)
課題設定→共感→発想→プロトタイプのサイクル
②内的な動機(ビジョン・ドリブン)
ビジョン思考(目標、理想を妄想し、創造的に解決していく)
妄想→知覚→組換→表現のサイクル
2.ビジョン思考(自分らしい思考)のプロセス
(1)妄想(Drive)
①内発的動機(やりたくて、やっていること)を増やす
②内省してみる余白(時間確保)がまず大事
③妄想を明確にしていくと情報ギャップ(何がわかっていて何がわかっていないのか)がわかる
→知覚(Input)の幅を広げたくなる(=好奇心につながる)
(2)知覚(Input)の幅を広げる
①自分が本当に知りたい情報を探す
②触発されるような余白を持つのが大事
(3)組換(Jump)を使って独自性を増やす
①インプットした情報にどのような加工を施すか考える
②飛躍できるような余白を作るのが大事
(4)表現(Output)を増やす
①展示・発表する場を探す
②展示
3.知覚力(センス・メイキング)のプロセス
(1)感知
ありのままに観ること
(2)解釈
①インプットを自分なりのフレームにまとめる
②最初は1つの全体像として絵(イメージ)でまとめてみる(言葉にしないこと)
(3)意味づけ(考えに意味を与える)
言葉を使って定義してみる
(4)(2)と(3)を何度も往復して言語化していくこと
4.組替
(1)組替とは
①分解した後、再構築する事
②分解した後、全体構成(フレーミング)が見えないと再構成はできない
(2)デザインとは
de(分離すること)+sign(記号、印)
(3)分解の3ステップ
①「あたりまえ」を洗い出す
②「あたりまえ」の違和感を探る
③「あたりまえ」の逆を考えてみる
(4)再構築(アナロジーで発想する)
①A(ターゲット)とかけてB(ソース)と解く→その心(類似性)はC
②Aをメタファー(比喩)で表現してもよい(例:AはBみたいに冷たい)
(5)再構築のステップ
①まずA(ターゲット)自体の構成要素をつかむこと
②B(ソース)である既知のサンプル、知識の引き出しを増やすこと(これがないと発想、発見自体できない)
③似たものを探す思考に慣れること(相違点ばかり気にし過ぎないこと)
老後は非マジメのすすめ 立川 談慶(春陽堂)
1.老後
(1)落語には「老後」の概念がない
隠居(ご隠居さん)には敬う気持ちがあるが、老後(老後さんとは言わない)には強制終了的な闇のイメージがある
(2)非マジメとは、許容する心
①人間なんていい加減なものだ
②生マジメだと他者を許さない(究極は戦争行為に繋がる)
③不マジメだと自己も他者も不定(究極は国の成り立ち自体否定)
(3)目が悪くなる=細かい字はもう読まなくていい、歯が悪くなる=硬い肉は食わなくていい、耳が悪くなる=雑音はもう聴かなくていい
2.虚構(ウソ)
(1)事実や真実は目を背けたくなるものがほとんど
(2)ウソ(世辞や愛嬌)があれば、冷徹な現実を緩和させてくれる
3.過去
(1)過去は変えられないが、受け止め方は変えられる(過去の失敗は財産と受け止める)
4.のんき
(1)高度経済成長(対前年比でずっと考える)を前提としない生き方
(2)大量生産&消費を旨としない社会(=リサイクル社会)
(3)すぐに結果、結論を求めない優しい心を持つこと
①例1:耳が不自由なスタッフが運営するカフェ
②例2:認知症の人が店員で働き、客がミスを受け入れる世界一優しい料理店
5.寛容(鈍感)力
(1)よそ者の常識外れの振舞をある程度までは許すこと
東京は田舎者の集まり(上京して最初は誰もが下品だったかもしれない)
(2)老人になったら、許される程度の図々しさを使って、年下には上手に甘えること
6.与太郎とは
(1)相手に優越感を与える生き方
実はどんな相手にも平等に愛を与えている
(2)(1)を行いつつ、自分がのびのびできる居場所も確保している
ただし、自己主張は一切行わない
(3)どんなマイナス面を見てもプラスに捉えることができる
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1.スケジュール管理
(1)スケジュール(他人から依頼された約束)は、できるだけ同日、近い時間帯にまとめる
(2)(例えば)終日空いているからといって、安易にそこへスケジューリングしない
自分の空き時間はできるだけまとめて空けておくよう確保する
(3)(例えば)前の予定が11時に終わるなら、11時15分にスケジュールする
次の予定を細かく決めておくことで、前の仕事の完了時刻(11時)への意識も高まる
2.タスク管理
(1)タスク(自分だけでやれること、やりたいこと、やるべきこと)拍動別に優先順位を決める
(2)タスクはキーワードでなくセンテンス(行動レベル)でまず書き出してみる
書き出すのは付箋がよい(理由:タスクの入替(優先順位付け)やまとめるのがやりやすい(例:あな吉フセン)
(3)全タスクの作業時間は仮決めしておく
①仮決めでよいので、完了予定時間を決める(例:メールチェック15分)
②タスク毎にあらかじめ見積もっておけば、スキマ時間が出来た時、そこに該当時間のタスクが流し込める
(4)タスクはできるだけ細分化しておく
①大きなタスクはまず最初に何をやるべきかかまず考える
②①ができたら、次に何をやるか考える
③②を最後までイメージできるとよいが、できなければイメージできる所まででよい
本業転換 山田 英夫・手嶋 友希(株式会社KADOKAWA)
1.衰退業界の競争戦略
(1)リーダーシップ
シェアを獲得して業界のリーダーシップを握る
(2)拠点確保
特定のセグメントでよいので、地位を築く
(3)刈り取り
事業回収額を最大化しながら、売却/清算する
(4)即時撤退
衰退期に入ったらすぐ(もしくは入る前に)売却
2.成功の条件
(1)Pointed(具体性)
(2)Effective(印象性)
わかりやすい言葉(キーワード)を伝えると、相手も成功しやすい
(3)Practicable(現実性)
3.存続企業の共通項
(1)本業の需要が安定している時期に多角化を始めている
(2)主力事業で培った技術やノウハウが生き分野を中心に多角化を行っている
4.衰退企業の失敗要因
(1)コダック(When:新事業開始時期がNG)
①収益源をフィルムだけに依存
②フィルムの需要予測が甘かった
(2)シルバー精工(What:新事業選択、When:新事業開始時期共にNG)
①本業衰退に備えた次の事業を行うタイミングが遅過ぎた
②主力事業を縮小しただけ
(3)カネボウ(What:新事業選択がNG)
①短期間(5年)で3つの異分野に多角化
②本業と技術関連の薄い事業に進出
(4)山水電気(When:新事業開始時期がNG)
①需要予測が甘い
②販売拡張タイミングミス(オーディオ不況の少し前に販売拡大路線を打ち出した)
③新事業進出時期が遅すぎた
5.V字カーブ業界
(1)V字カーブ
コストリーダーシップの大企業と集中戦略のニッチ企業だけが利益率が高まる
→コンビニ業界はセブン-イレブン、北海道(ニッチ)ではセコマ
中途半端なサークルKサンクスはファミリーマートの傘下
(2)V字カーブの底(死の谷)からの脱出方法
①規模を大きくする(例:スターバックス)
②事業を絞ってニッチ化する(例:デノン)
6.経営上の示唆(インプリメンテーション)
(1)新事業選択時の注意点
①遠そうで近いもの
業種的に遠くても技術的には近いものを選択する(例:富士フィルムの化粧品・医療品、日清紡のブレーキ)
②近そうで遠いもの
業種的に近くでも運営が全く異なる場合がある(例:コンチネンタル航空のLCC進出、エーザイのジェネリック会社設立)
(2)評価尺度の違い
既存事業の尺度と異なる新事業だと運営がなじまない
(3)体内時計の違い
既存事業の日常業務テンポ(意思決定スピード)が異なる新事業だと運営がなじまない