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未来年表 人口減少危機論のウソ 高橋 洋一(扶桑社新書)

未来年表 人口減少危機論のウソ (扶桑社新書)

未来年表 人口減少危機論のウソ (扶桑社新書)

 

1.人口と物価
(1)物価とは
 販売されている代表的商品1.5万品目の平均価格(取引量別に加重平均)
(2)世界的に見ても人口増減と物価に相関なし(例:人口減少すると物価が上がることはない)
 →通貨量と物価は相関あり(通貨を増やすと物価が上がる)

2.人口とGDP
(1)GDPとは
 (ざっくり言えば)みんなの平均給与×総人口
(2)日本が予想通り人口減少してもGDP成長率は-0.7%程度で影響ほぼなし
 2015年1.27億人→2065年0.88億人と予想
(3)人口と1人あたりGDP成長率に相関なし(人口が減っても1人あたりの生産性が下がることはない)

3.年金と社会保障
(1)GPIF
 ①国民年金、厚生年金を運用している
 ②1990年代に125兆円もの積立金があった
  →日本以外の先進国では基本的に積立金自体保有していない
 ③現在も株式で年金運用している(官による財テク
  →実際は民間金融機関に丸投げ運用している
 ④厚労省の利権の温床であり天下り先となっている
  →100兆円資産としても0.2%運用で年間2000億の利益
(2)公的年金国民年金+厚生年金)設計
 ざっくり40年間納めると、20年間かけて年金としてもらえるよう設計
(3)世界の生命保険(収入保険料)
 1位アメリカ、2位中国、3位日本だが、中国と日本が人口比10分の1なのに収入保険料はほぼ同じ
 →日本人は保険が大好き