トヨタ式「スピード問題解決」 若松 義人(PHPビジネス新書)
トヨタ式「スピード問題解決」 なぜトヨタの社員は「速さ」と「質」を両立できるのか? (PHPビジネス新書)
- 作者: 若松義人
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2015/05/29
- メディア: Kindle版
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1.「視える化」させる
(1)問題は1割くらい出ている方が、ムダがない
1割くらい問題が出るくらいが、ムダがない状態に近いと考える
(2)全く問題が見えてこないのは、余剰なもの(人員、部品、時間)があるため
(3)ラインからムダは取るがプレッシャーを与えず、あくまで手順通りやってもらう
手順通りやって問題が出るのは、スタッフの責任
(4)問題のない時こそ、さらなる効率化を試行して問題を作り出すチャンス
予定外に問題が起きてしまった時には、時間も取れず応急処置しかできない
2.「根絶」するまでやめない
(1)問題原因が他者(自分以外の担当、他の部署、他の会社)であっても追求は止めない
不良原因を取り除けばお互いメリットある事を納得させる
3.スピートと正確さの調和
(1)改善は費用発生しない順(作業改善→設備改善)で考える
(2)設備投資後もカタログエンジニア(カタログ通りに使う)にはならない(知恵のついた使い方を考え抜く)
(3)組立三悪(つけ忘れ、セット不完全、取付位置不良)
4.解決力を競争力に進化させる
(1)標準化
ムダの定義し、属人化させないためにも、今の作業標準を決める(標準外=異常=ムダがあると考える)
(2)PDCAFV
Plan、Do、Check、Actionの後にFollow(フォロー)、Standardization(標準化)、Value(評価)してからPlanに戻る
5.チームの「知性」「個性」を急進させる
(1)三人合作の改善提案(問題に気づいた人、解決アイデアを提供する人、アイデアを形にする人)
(2)頭が良過ぎる人は他人に協力を求めず(周囲もお任せで)自力解決しがちのため、最も優れたアイデア(問題解決能力)に到達しにくい