2013年以前のブックレビューも随時追加中

サイボーグ時代 吉藤 オリィ(きずな出版)

サイボーグ時代 ~リアルとネットが融合する世界でやりたいことを実現する人生の戦略~

サイボーグ時代 ~リアルとネットが融合する世界でやりたいことを実現する人生の戦略~

 

1.ALS
(1)日本にいる約1万人の患者のうち、約7割が人工呼吸器を選択せず、死を選択
(2)世界では約9割の患者が死を選択
(3)死を選択する原因
 ①「ありがとう」と介助する相手に言うばかりで、自分が言ってもらえる立場にないため
 ②他者への感謝=謝罪となり申し訳ない気持ちだけになる
 ③自分が生きていても何の役にも立っていない=生きていてもしかたないと考えてしまう
 ④孤独(誰とも繋がりがない)という心理的ストレス

2.適材適所社会
(1)それぞれが我慢する事を止め、得意な事、好きな事に専念できる社会がよい
(2)自分の「できない」事をオープンにする事のメリット
 ①他者に助けてもらえる
 ②「できない」を明確に認識できるので、どうすればよいか(対処法)考え、それが長所を伸ばす事になる
 ③他者の「できない」気持ちがわかるようになる
(3)「できない」時の対処法
 ①努力する(ただし、あくまでも自分で進んでやる、他者から言われてやるのはパワハラ
 ②他人にやってもらう(手伝ってもらう)
 ③「できない」と受け入れ、その中で工夫してみる(=困る事をなくす)
 →例:忘れ物が多い→忘れる事は受け入れ、忘れやすい物は多めに買っておく
(4)世の中のルール対処法
 ①「守る」か「破る」の二択でなく、「更新」してみる
 →例:歩きスマホ禁止→歩きながらでも安全にスマホできるインターフェースを考えてみる

3.死を思い、生きる
(1)死が遠くなるとやりたいことを我慢する(どう生きるかと長く生きることのジレンマ)
(2)人工呼吸器がなかった頃、筋ジストロフィーの子供は20歳程度で死亡
 そのかわり、大きい車椅子で走ったりサッカーをして思いっきり楽しんでいた(親もそれを応援)
(3)今は人工呼吸器をつければ、筋ジストロフィーの人でも50〜60歳まで生きられる
 そのかわり、以前より危険なものを親たちは回避、挑戦させなくなった

4.その他
(1)ARDUINO(ロボットプログラミング)
(2)ICL(人工の眼球レンズ)
(3)CAMPFIRE、polca、Makuake(クラウドファンディング
(4)Timebank(自分の時間を売買)
(5)VALU(模擬株式)
(6)SHOWROOM(動画で思いを伝える)
(7)BASE(個人店)
(8)note(文章で思いを伝える)