人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている ふろむだ(ダイヤモンド社)
1.思考の死角
(1)直感的に正しいと思えてしまうが、実は(客観的には)正しくないこと
(2)直感的に間違っていると思えてしまうが、実は(客観的には)正しいこと
(3)直感(すぐに思う浮かぶ事)の罠
すぐに思い浮かばない事は大したことない(無視して)判断してしまう
2.スキルアップ(実力が大事と思い、実力を磨くこと)ばかりやっている人の対策
(1)スキルアップする時間があったら、スキルアップしやすい環境を手に入れる事に時間を投資する
(2)サイコロをどう振るか練習するよりも、回数多く振った方が、成功確率が上がる
3.感情ヒューリスティック
(1)好きなものは善良、正しい、メリット大、リスク低と考える
(2)嫌いなものは邪悪、間違い、メリット小、リスク高と考える
(3)即決が難しい問題を直感で判断する場合、感情ヒューリスティックを使っている
例:採用面接での合否判断(=その人を好きかどうか?と脳内で置き換えが起きている)
(4)一貫して偏った物事、考え方を真実と思い込む
両面の情報より、ある一面の情報を与えられるた方が、わかりやすく正しいと感じやすい
4.認知バイアス
(1)ハロー効果
1つのプラス(あるいはマイナス)の特性に引っ張られ、他の特性もよく(あるいは悪く)見えてしまう現象
(2)後知恵バイアス
物事が起きてから、それが起きる事を予測していたと考える傾向
(3)利用可能性ヒューリスティック(availability heuristic)
①すぐ利用できる(思い浮かびやすい)情報だけで判断すること
②すぐに思い浮かばない情報は無視されるため、判断に必要な情報が欠落するリスクがある
(4)デフォルト値バイアス
①取りうる選択肢(可能性)の中でデフォルト値を過剰に選んでしまう傾向
②デフォルト値選択が損な場合でも選んでしまう事があり、非常に有害
(5)認知的不協和
①自分の中に矛盾や葛藤があること
②無意識の中で、できるだけ早くその矛盾を解消しようとする
③矛盾解消の方法として、現実を変えられればよいが、
困難な場合、脳内の認識や記憶を書き換えようとすると、不健康になる事があり注意が必要
中国人の正体 石 平(宝島社)
1.中国人の行動原理
(1)「利益(損得)=お金」のみを判断基準とした行動原理
(2)道徳、倫理、公共秩序はない(全て個人の利益が優先=ミーイズム)
①利益がある(儲かる)なら公共のルール、マナーも守る
②通常、利益がないルール、マナーは守っても意味がないと考える
(3)欧米の「罪の意識」、日本の「恥の意識」共になし
①自制心という考え自体、存在しない
②人への/人からの信頼という道徳的価値、意味を持たない社会
(4)宗教は仏教、儒教はなくなり、道教のみ
現世利益、実利(お金)主義
2.中国人個々のエピソード
(1)人を助けても得にならないから助けない(例:電車で座れない老人がいても譲らない)
(2)人に譲ったら損をするから譲らない(例:行列、交通渋滞時の割り込み)
(3)利益の取り合いはルール、マナーには従わず、一番簡単な暴力で解決
その方が個人で利益を独占できるから
(4)恥の意識がないため、暑ければ脱ぎ、吐きたくなればタンを吐く
①罰金制ルールにしないと解決しない
②ルールを守ったほうが得(お金)になるから
(5)社会に出ると全員利己主義で「賢さ」比べしているから、生きるのがしんどい社会
3.生命に対する軽視
(1)飛び降り自殺しそうな人がいると、その周りがイベント会場化する
見世物として楽しむ野次馬や屋台が出て商売を始める
(2)2010年の死刑執行数が数千人で世界一(中国以外全て合計しても500人強)
(3)家族以外の他人の生命が死んでも関係ない(という意識)
4.先祖に対する軽視
(1)共産革命による祖先信仰の破壊
①周恩来が首相就任後、自分の先祖の墓を破壊
②人間は死んだら終わり、お墓は単なる石ころ(魂の存在否定、無神論)
5.環境に対する軽視
(1)中国都市部の河川の9割は汚染
(2)森林伐採で中国668都市のうち404都市が水不足
(3)黄土高原も5000年前からの森林伐採で毎年16億トンの黄土が流される(黄河)
6.華人の特徴
(1)台湾人
親日家で、中国人とのビジネスの仲介役に最適
(2)香港人
欧米的で国際的な一般常識があり、ビジネス上の信頼関係築きやすい
(3)老華僑
改革開放以前(大正時代)に移住した華僑
共産党時代を経験していないため、道徳倫理あり
(4)新華僑
改革開放(1970年代後半)以後移住した華僑
「利」で動く中国人気質強い
7.中国人のメンツ
(1)メンツ=利権、縄張り、ステータスの事
日本人が考えている「誇り」ではない
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1.ALS
(1)日本にいる約1万人の患者のうち、約7割が人工呼吸器を選択せず、死を選択
(2)世界では約9割の患者が死を選択
(3)死を選択する原因
①「ありがとう」と介助する相手に言うばかりで、自分が言ってもらえる立場にないため
②他者への感謝=謝罪となり申し訳ない気持ちだけになる
③自分が生きていても何の役にも立っていない=生きていてもしかたないと考えてしまう
④孤独(誰とも繋がりがない)という心理的ストレス
2.適材適所社会
(1)それぞれが我慢する事を止め、得意な事、好きな事に専念できる社会がよい
(2)自分の「できない」事をオープンにする事のメリット
①他者に助けてもらえる
②「できない」を明確に認識できるので、どうすればよいか(対処法)考え、それが長所を伸ばす事になる
③他者の「できない」気持ちがわかるようになる
(3)「できない」時の対処法
①努力する(ただし、あくまでも自分で進んでやる、他者から言われてやるのはパワハラ)
②他人にやってもらう(手伝ってもらう)
③「できない」と受け入れ、その中で工夫してみる(=困る事をなくす)
→例:忘れ物が多い→忘れる事は受け入れ、忘れやすい物は多めに買っておく
(4)世の中のルール対処法
①「守る」か「破る」の二択でなく、「更新」してみる
→例:歩きスマホ禁止→歩きながらでも安全にスマホできるインターフェースを考えてみる
3.死を思い、生きる
(1)死が遠くなるとやりたいことを我慢する(どう生きるかと長く生きることのジレンマ)
(2)人工呼吸器がなかった頃、筋ジストロフィーの子供は20歳程度で死亡
そのかわり、大きい車椅子で走ったりサッカーをして思いっきり楽しんでいた(親もそれを応援)
(3)今は人工呼吸器をつければ、筋ジストロフィーの人でも50〜60歳まで生きられる
そのかわり、以前より危険なものを親たちは回避、挑戦させなくなった
4.その他
(1)ARDUINO(ロボットプログラミング)
(2)ICL(人工の眼球レンズ)
(3)CAMPFIRE、polca、Makuake(クラウドファンディング)
(4)Timebank(自分の時間を売買)
(5)VALU(模擬株式)
(6)SHOWROOM(動画で思いを伝える)
(7)BASE(個人店)
(8)note(文章で思いを伝える)
人生を面白くする本物の教養 出口 治明(幻冬舎新書)
1.中国の歴史(4000年)と日本の平和
(1)平和だった時代は4回で全て合わせても200年足らずしかない
①前漢の文景の治(紀元前180〜141)
②唐の貞観の治(627〜649)と開元の治(713〜741)
③清(1661〜1735)
(2)日本が戦後70年間平和だったのは中国の歴史と比較すると奇跡的
2.日本の国家予算(2015年度)
(1)歳出(約96兆円)
①社会保障関係費(約32兆円)
②公共事業費(約6兆円)
③文教費(5兆円強)
④防衛費(5兆円弱)
⑤その他(約10兆円)
⑥地方交付税交付金等(約16兆円)
⑦国債の償還・利払い(約23兆円)
(2)税収(約55兆円)
①歳出との差分の約41兆円は今後増税、国債発行で埋めないといけない
②社会保障関係費は高齢化に伴い、毎年1〜2兆円ずつ増えている
3.新聞の有用性
(1)速報性ではインターネットには敵わない
(2)直感的な価値の一覧性(世の中では何が重要で何に勝ちがあるか総括できる)がある
4.財産三分法
(1)手持ちの現金、(なくなっても困らない分だけ)投資、残りは貯金
(2)手取り年収の半年〜1年分は貯金するのが、グローバル基準
5.年間労働時間
(1)1日24時間、365日で8760時間のうち、日本の年間労働時間は2000時間程度
→つまり2000/8760のおよそ2割強しかない
(2)年間平均労働時間(2012 OECD)
①ネーデルラント1381時間
②ドイツ1397時間
③ノルウェー1420時間
④フランス1479時間
⑤日本1745時間(非正規労働者増加分が反映されている?)
6.公的年金改革
(1)非正規雇用労働者への厚生年金適用拡大
(2)現行の労働時間(週30時間以上の労働者)でなく成果(例:月収6万以上)を適用条件とする
7.フランスの少子化対策(シラク三原則)
(1)女性が産みたい時が経済力がある時とは限らない
子供を産んだ時の経済的負担は国が負担する
(2)子供を産んだ働く女性の環境整備
①産んでから1年間の育児休暇中の給与全額保証
②最長3年間育児休業後、元の職場へ同じ役職で復帰を保証
(3)10年間で出生率1.6から2.0超へ復帰
8.日本の住宅政策(ある友人のコメント)
(1)人口減少で空き家も増えて困るなら、空き家リフォームにこそ税制優遇がよい
(2)未だに新築住宅取得者に税制優遇しているのは理解できない
9.わが国固有の領土(ヨーロッパでは意識が薄い)
(1)日本
島国で外敵襲来もあまりないため「歴史的に我が国固有の領土」という意識が強い
(2)ドイツ
近代はプロイセン発祥だが、当時の首都は現在ロシア領、他の地域も現在はポーランド領
(3)トルコ
発祥の地はモンゴル高原だが、トルコ人は誰もモンゴル高原を父祖からの固有の領土とは呼ばない)
10.愛国心とナショナリズム
(1)愛国心
生まれ育った国に愛着を抱く心、生まれた場所を守っていきたいという防御的心理
(2)ナショナリズム
①劣等感と不義の関係を結んだ愛国心
②他者(他国)に対し、攻撃的になる心理
11.エネルギーと原発
(1)新興国、途上国の今後の需要増大分を確保するには再生可能エネルギーだけでは現状無理
(2)原発の課題
①止める、冷やす、閉じ込めるの3つワンセットでマネジメント
②閉じ込める=廃棄(10万年以上)
→フィンランドのオンカロ
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1.感謝によって分泌される脳内物質
(1)ドーパミン(幸せ物質)
楽しい、モチベーション/学習機能/集中力/記憶力アップ
→嫌々やるとコルチゾールが出て、記憶力低下(海馬の容積低下:脳細胞死滅)
(2)セロトニン(癒やしの物質)
落ち着き、緊張緩和
(3)オキシトシン(リラックスの物質)
愛情、親切
(4)エンドルフィン(脳内麻薬)
免疫力アップ
2.「ひらめいた」状態の脳
(1)ぼーっとしている時の脳と同じ
(2)アイデアを出したいなら、ぼーっとしてみるとよい
(3)ぼーっとできる場所に行ってみる
4B(バスルーム、バス、ベッド、バー)
(4)デフォルトモードネットワーク(DMN)
①DMNは脳のスタンバイ状態だが、通常時の15倍のエネルギーが消費されている
②DMNは脳の消費エネルギーの60〜80%を占める
3.アナログとデジタルの使い分け
(1)アナログ
①脳を活性化させる(例:手でメモを取ると脳が活性化)
②アイデアを出す作業(創造、発想)
③現物、現場でないとわからない作業
④情報共有できない事象
⑤情報参照が難しい
(2)デジタル
①アイデアを練る(具体化作業)
②いつでも(スマホでも)確認できる、わかる作業
③誰にでも情報共有できる事象
④すぐに情報検索できる
4.プレゼン資料の作り方
(1)いきなりパワポを開かない
(2)MS-Wordのアウトライン機能を使う
目次だけ作る(構成の入替が簡単にできるのがポイント)
5.画像優位性効果
(1)脳の9割は視覚情報処理
(2)視覚情報の処理速度は文字情報の6万倍
(3)記憶の8割は視覚記憶
(4)視覚情報を活用すると学習効果は4倍になる
6.楽しく書く
(1)ボールペンはSurari(ゼブラ)かAcroball(パイロット)の0.7mm
(2)ノートはMDノートライトA4変形版、方眼罫(ミドリ)
7.脳にマルチタスクさせない
(1)2つのタスクの切替を何度も行うと脳に猛烈な負荷がかかる
実際には並行処理はできないため、交互に行っている複数タスク間の切替に負荷がかかる
(2)完了までの時間、誤答率共に最大1.5倍になる
8.我慢していることは表現してみる(デトックス効果)
(1)口に出す、メモに書き出す
9.30点でいいのですぐに完成させる
(1)改版の回数、タイミングを早くする
(2)次の目標をすこしずつ上げていく
30点→50点→70点→90点
10.笑う
(1)免疫力高まる(NK細胞活性化、脳内エンドルフィン濃度上昇)
(2)ストレス緩和(コルチゾール低下、腹式呼吸によるセロトニン活性化)
(3)エンドルフィン分泌で痛みが緩和し、快楽
(4)血管が開き、血圧低下し心臓負担低下、血糖値上昇抑制
(5)コルチゾール抑制による海馬ニューロン損失が減り、記憶力向上
(6)脳のアルファ波が増え(リラックス状態)、集中力高まる
11.泣く
(1)泣く直前までは交感神経優位(緊張状態)、泣いた瞬間に副交感神経優位(リラックス状態)になる
(2)涙にあるACTH(副腎皮質刺激ホルモン=コルチゾールを促す)を外に出す事で、ストレス発散
12.怒りをコントロールする(深呼吸)
(1)怒りからのアドレナリン分泌(交感神経優位)はおよそ30秒で半減する
30秒我慢できれば、怒りはコントロールできる
(2)深呼吸で交感神経を副交感神経にスイッチさせる
①5秒使って吸う
②10秒かけて息を吐く
③さらに5秒かけて残った空気を吐き切る
④①〜③を3回繰り返す
13.運動する
(1)有酸素運動するとBDNF(脳由来神経栄養因子)が増え、海馬の細胞が新生される
(2)1回1時間の有酸素運動を週2回以上(20分でドーパミン分泌)