2013年以前のブックレビューも随時追加中

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている ふろむだ(ダイヤモンド社)

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

 

1.思考の死角
(1)直感的に正しいと思えてしまうが、実は(客観的には)正しくないこと
(2)直感的に間違っていると思えてしまうが、実は(客観的には)正しいこと
(3)直感(すぐに思う浮かぶ事)の罠
 すぐに思い浮かばない事は大したことない(無視して)判断してしまう

2.スキルアップ(実力が大事と思い、実力を磨くこと)ばかりやっている人の対策
(1)スキルアップする時間があったら、スキルアップしやすい環境を手に入れる事に時間を投資する
(2)サイコロをどう振るか練習するよりも、回数多く振った方が、成功確率が上がる

3.感情ヒューリスティック
(1)好きなものは善良、正しい、メリット大、リスク低と考える
(2)嫌いなものは邪悪、間違い、メリット小、リスク高と考える
(3)即決が難しい問題を直感で判断する場合、感情ヒューリスティックを使っている
 例:採用面接での合否判断(=その人を好きかどうか?と脳内で置き換えが起きている)
(4)一貫して偏った物事、考え方を真実と思い込む
 両面の情報より、ある一面の情報を与えられるた方が、わかりやすく正しいと感じやすい

4.認知バイアス
(1)ハロー効果
 1つのプラス(あるいはマイナス)の特性に引っ張られ、他の特性もよく(あるいは悪く)見えてしまう現象
(2)後知恵バイアス
 物事が起きてから、それが起きる事を予測していたと考える傾向
(3)利用可能性ヒューリスティック(availability heuristic)
 ①すぐ利用できる(思い浮かびやすい)情報だけで判断すること
 ②すぐに思い浮かばない情報は無視されるため、判断に必要な情報が欠落するリスクがある
(4)デフォルト値バイアス
 ①取りうる選択肢(可能性)の中でデフォルト値を過剰に選んでしまう傾向
 ②デフォルト値選択が損な場合でも選んでしまう事があり、非常に有害
(5)認知的不協和
 ①自分の中に矛盾や葛藤があること
 ②無意識の中で、できるだけ早くその矛盾を解消しようとする
 ③矛盾解消の方法として、現実を変えられればよいが、
  困難な場合、脳内の認識や記憶を書き換えようとすると、不健康になる事があり注意が必要