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日本人はなぜ存在するか 與那覇 潤(集英社インターナショナル)

 

日本人はなぜ存在するか 知のトレッキング叢書

日本人はなぜ存在するか 知のトレッキング叢書

 

1.日本の自殺率
(1)自殺率は1950年代に最初ピークがあり、1960年代に一旦落ち着いた
(2)男性の自殺率は1960年代から上昇傾向
(3)女性の自殺率は1960年代からほぼ横ばい
(4)一般に年齢が上がるほど自殺率は高まるため、高齢化している現代は自殺率は高まる傾向

2.有標(marked)と無標(unmarked)
(1)有標化
 わざわざラベリングして呼称するもの(例:畳は「日本の」文化だ)
(2)無標化
 既に標準、普通で当たり前のため、わざわざラベリングして呼称しないもの
 (例:欧米のリビングをわざわざ「フローリングの」リビングとは呼称しない)
(3)欧米とその他
 ①欧米ではフローリングが世界のスタンダートであり、畳は特殊(一段下がったもの)として価値付けされる
 ②スーツを欧米の民族衣装とは言わない
(4)黒人と白人
 ヒップホップを黒人音楽とは言うが、ベートーベンを白人音楽とは言わない
(5)女と男
 女流作家とは言うが、男流作家とは言わない

3.人間と神
(1)神は死んだ(ニーチェ
 ①神もまた人間と同じ再帰的な存在
 ②人間の意思で考えた理想(絶対的な神)を考えると、社会秩序維持に便利な手段、道具となる
(2)人間自体の探求放棄(フーコー
 そもそも何が人間らしい行為なのか自体決められない

4.不自由の種類
(1)選択肢の不在(例:テレビ自体がなかった事による不自由)
(2)選択肢の制約(例:テレビがあっても買えない事による不自由)
(3)選択肢の過剰(例:テレビ以外にもいろんな物があって選べない不自由)d