捨てる力 大喜多 健吾(ダイヤモンド社)
1.布施
(1)財施
金銭、衣食などの物資を必要とする人に与える
(2)法施
精神面で尽くし、人に安らぎを与える
(3)無畏施
恐怖や不安を取り除き、人に安心を与える
2.三輪清浄
(1)施す人
見返りを期待したり、施した物資に執着してはいけない
→喜捨(お金の執着を取り除く機会を与えてくれてありがとうという喜びを頂き、感謝して与える)
(2)施す物
盗んだ物や邪な物ではいけない
(3)受取る人
感謝して心から喜ばないといけない
3.中道
(1)事は糸を張り過ぎても緩め過ぎても良い音は出ない
(2)怠けるのもダメだが、張り詰めて努力しても良い結果は出ない
4.忘己利他
(1)自分の事は忘れて、他の人々のために尽くす
(2)地獄と極楽の長い箸
①地獄にいる者は、長い箸で無理矢理、自分の口に食べ物を入れようとする(誰も食事できない)
→我利我利亡者
②極楽にいる物は、長い箸で互いに相手の口に食べ物を運んでいる(誰もが食事できる)
5.孤独と友
(1)悩みの原因である人間関係を断ち切るには孤独と明敏な同伴者、両方が必要
(2)孤独と向き合ってはじめて、明敏な同伴者と出会うことができる
6.育児は育自
(1)子供の悪い癖(ひきこもり等)の原因は、親にありがち
(2)親は子供を育てる事で自分も子供に成長させて(育てて)もらっている
7.三毒
(1)貪欲(際限なく欲しがる)
(2)瞋恚(自己中心的に怒る)
(3)愚痴(道理をわきまえず愚かに思う)
8.諦観
(1)物事の本質(=原因)をあきらかにする
(2)うまくいかないときは、怖がらずにまず原因をしっかりと見つめること
9.陰徳あれば陽報あり
(1)人知れず善行を行っていれば、いつか必ず良い結果が現れる