質問する力(Inquisitive Mind) 大前 研一(文春文庫)
1.地価下落と国の基本方針
(1)1990年代からの地価下落で600万人が住宅ローンしたにもかかわらず、その金で景気は回復しなかった
(2)国民のお金で救済されたのは銀行、ゼネコン、不動産会社(それが国の基本方針だから)
2.1985年
(1)ゴルバチョフ登場
①ソ連崩壊からアメリカ経済の復活
②冷戦がなくなり、アメリカは軍事費から経済投資へ移行可能になる
③80年代財政、貿易の双子の赤字だったアメリカが90年代に日本を抜き返す
(2)プラザ合意
①アメリカの貿易赤字救済と日本の貿易黒字削減が合意事項
②その後、1ドル235円から80円以下(1994年)になる
③日本は国外の高品質製品(例:カナダ産住宅)を輸入して生活向上できるはずだったが、
輸入規制ブロック(例:農業保護)で享受できず
④日本の生活向上に使われなかったお金は土地と株へ集中(バブル経済の実態)
(3)AG(アフターゲイツ)
①デル
CRM(顧客と企業を電話やネットで直結し、販売店や問屋を排除)
SCM(注文されてから製品を短期間に完成させ、在庫を極限まで減らす)
②シスコ
ネット注文すると100以上あるうちの必要な会社へ自動指示される
顧客から見ると一つのシスコにしか見えない(VSC:バーチャルシングルカンパニー)
3.2002年の日本
3月期決算で東証上場全企業の全損益足すと1兆円の赤字転落