2013年以前のブックレビューも随時追加中

片づけの習慣 小松 易(祥伝社)

1日1分!お金も時間も貯まる 片づけの習慣

1日1分!お金も時間も貯まる 片づけの習慣

 

1.整理の4ステップ
(1)出す(まず全部出してみる)
(2)分ける
(3)減らす
(4)片付ける

2.リバウンド対策
(1)最初から8割収納(2割は空けておく)
(2)週に1日は片づけない(安息日
 →片づけ過ぎストレス対策

 

エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層 鹿島 茂(ベスト新書)

1.識字率(=読み書き能力=リテラシー)と世界史
(1)男性識字率が50%を超えると、革命(イデオロギー)獲得
 ①秦の始皇帝焚書坑儒で撲滅
 ②フランス革命で社会変革
(2)女性識字率が50%を超えると、近代化(出産調整)が始まり、少子化開始
 ①自然増と自然減の境界は出生率2.07
 ②脱宗教化(反カトリック、反キリスト教)すると受胎調節も開始

2.家族システムの類型
(1)親子関係(父権)が強く、同居で、兄弟関係不平等(直系家族)
 社会民主主義のドイツ、スウェーデン、日本、韓国
(2)親子関係(父権)が強く、同居で、兄弟関係は平等(外婚制のある共同体)
 ①共産/一党独裁資本主義のロシア、中国、フィンランドハンガリー
 ②帝国主義で強固な国家となるが、独裁者がいなくなると一気に崩壊(長期継続できない)
(3)親子関係(父権)が弱く、別居で、兄弟関係不平等(核家族
 自由/資本主義のイングランドアメリカ、オーストラリア
 ①イングランド=アングル族の土地(アングル・ランド)の意
 ②イギリス産業革命は絶対核家族が後押し(親子関係ドライで、お金次第のため賃金労働拡大)
  →さらにスコットランド(直系家族)と連合した事でのため、うまく知識の蓄積、継承された
(4)親子関係(父権)が弱く、別居で、兄弟関係は平等(核家族
 共和/無政府主義のフランス、スペイン、ポーランド、イタリア(ただし、何れも全土ではない)
 ①パリ盆地(土地はブルジョワ所有のため私有できない意識が強く残っている)
 ②フランスは不動産より動産(家具、衣服)に価値をおく(=オシャレになる)

3.直系家族から追い出された次男以下の子供が歴史を動かしている
(1)バイキング(ノルマン人=北の人)、十字軍、明治維新など
(2)英仏百年戦争(次男、三男の傭兵部隊はお金でのみ動くから、王族の経済状態で休戦、再開が繰り返された)

4.ドイツ
(1)ヒトラー誕生の要因
 ドイツ(直系家族)には、「忖度」(独裁者の意図を組んで動く)の習慣があるため、ファシズムに転化しやすい
(2)ドイツと移民
 ①直系家族であるドイツは移民と交わらない(差異主義)
 ②第二国民がトルコ人、第三国民がシリア人

5.日本
(1)直系(長子相続)の天皇制は明治天皇以降
 院政後期(13世紀)以前は直系厳守でなかった(例:平安時代藤原氏
(2)信長に焼き討ちされた延暦寺
 次男以下が僧兵となっていた(院政時代から武装化していた)
(3)直系家族が定着したのは鎌倉時代後半
(4)江戸は主に直系家族が定着した北東日本からの次男以下の仕事場所(受け口)として発展
(5)西南日本は人口流出することなく、次男以下も近隣居住できた(例:坂本龍馬
 →直系序列化が弱いため、横の連携取りやすく、江戸後期の貧困化から不満増加
(6)今後は少子化人口減少で貧乏になると、経済を支えるための武装として核も必要の可能性有

6.中国
(1)1949年成立のため、ソ連と同じなら2023年崩壊
 ソ連は1917〜1991年と80年持たなかった
(2)中央権力崩壊後、軍閥となるが、核を持った国の内戦は非常に危険
(3)大量難民最大の受入国は日本だが、現状は受入拒否している(1982〜2015で30,145件の申請に対し、受理は660件のみ)

7.EU
(1)直系家族の多い北部(ドイツ、北欧)と平等核家族の多い南部(イタリア、スペイン)に分けるとよいかもしれない
(2)フランスがどちらかに入るか次第
 北部連合だと最貧国、南部連合だと他国の貧乏国を全て面倒みることになる

8.アメリ
(1)メルティング・ポット(どの移民も溶け合う)でなくサラダボウル(異なるものがそのまま混ざっているだけ)

9.識字率の遅れた地域
(1)アフリカ60%(男68%、女52%)
(2)アラブ78%(男86%、女70%)
 →内婚制(親族内しか結婚できない、いわゆるいとこ婚)のため、女性の社会進出困難のため

10.フランスとイスラム
(1)共和国憲法第一条
 「不可分なライック(脱宗教的)で民主主義」としている
(2)宗教は出身国籍による統合は認めない
(3)公共の場で民族的、宗教的な振る舞いはできない(例:イスラム・スカーフ事件)

地政学の授業 茂木 誠(PHP研究所)

学校では教えてくれない地政学の授業

学校では教えてくれない地政学の授業

 

1.太平洋戦争から冷戦後のアメリ
(1)日本とアメリカが戦争した(太平洋戦争の)原因
 ①市場としての中国を日米で取り合ったから
 ②ただし、アメリカが日本に勝った4年後に中国は内戦で共産化し、市場(マーケット)として閉じてしまった
(2)太平洋戦争後のアメリカの中国戦略
 ①中国を囲い込みするためのベトナム戦争は失敗
 ②1972年のニクソン訪中でロシアから中国引き剥がしに成功
 ③その後、日本による中国の囲い込み価値は低下したため、沖縄は返還
 ④冷戦終結後も中国市場は高価値(人口14億人)だが、ロシアは低い(人口1.5億人しかいないため)
 ⑤現代も親中派(金融資本、民主党)と対中強硬派(軍需産業共和党)で意見が異なる

2.中国のランドパワー
(1)歴史上、本当の中国人(漢民族)の王朝は3つしかない(漢、宋、明)
 中国の歴史の大部分は、北方系民族(モンゴル、ロシア)支配(ランドパワー)の歴史
(2)孫氏の兵法も陸の戦い(ランドパワー)しか想定していない
 ①中国には小学校にプールもなく、泳ぐという文化がなかった(韓国も同じ)
 ②中国全土を取った元(フビライ・ハン)も海戦は苦手(実際は朝鮮の高麗が船で日本を攻めた)
(3)19世紀以降はシーパワー勢力との戦いに負け続ける
 ①アヘン戦争(イギリス、フランス)
 ②日清戦争
(4)20世紀以降もランドパワー(陸軍、農民重視)の共産支配継続
(5)ただしソ連崩壊後、北からのランドパワー脅威がなくなり、南へのシーパワーが始まった

3.江戸時代以降の日本
(1)朝鮮と日本の関係
 ①家康が朝鮮出兵した秀吉を滅ぼしてくれたから、徳川(江戸時代)は友好関係継続
 ②徳川を滅ぼした明治政府とは仲が悪くなる
 ③日清日露戦争で勝利した強い日本が怖いため、韓国併合(朝鮮国内で日本と合併賛成の運動が起こる)
 ④太平洋戦争(1942)に日本が募集した朝鮮からの志願兵25万人(朝鮮の若者が日本人になりたかった)
 ⑤北朝鮮ランドパワー(中国が怖いため核開発)、韓国がシーパワー(アメリカが怖い)で今も継続
(2)鎖国できた理由
 日本が弱くて殻にこもっていたのでなく、鉄砲を大量に輸入していて強かったため
(3)薩摩はシーパワー、長州はランドパワー
 薩長同盟以降の日本はその後、陸の中国と海のアメリカと戦ってしまう

4.ロシアの戦略(常に隣国の窮地の時、攻め込む)
(1)対中国
 アヘン戦争でイギリス、フランスに北京占領された時、1860年北京条約で沿海州奪取
(2)対日本
 ①太平洋戦争末期のヤルタ会談以降、長崎原爆投下後に千島列島、樺太占領
 ②ロシアの占領をアメリカも黙認(アメリカはロシアと日本が適度にもめ続けていて欲しいため)

5.地球温暖化オイルロード
(1)温暖化で北極の氷が溶けると、シベリア油田を北回りで日本は輸入できる
(2)中東、マラッカ海峡経由せずにオイル確保できるようになる

6.ウクライナ
 ヨーロッパのシーパワーとロシアのランドパワーの境界に位置する国

7.アラブの春とロシア
(1)アラブの春が起きた政権(チュニジアリビア、シリア、エジプト)は全て新ロシア政権
 →ただし政権崩壊後、アメリカ的な民主化自由主義)は失敗し、イスラム回帰(平等主義)しただけ
(2)サウジアラビアクウェートは独裁だが、親ロシアでないため、政権崩壊していない

8.イギリスのオフショア・バランシング
(1)島国イギリスにとっては、他のヨーロッパの国同士は常に争ってくれた方がいい
 ナポレオン、ヒトラーとヨーロッパがまとまると、イギリスに攻めてくるため不都合
(2)19世紀まではイギリスは世界にある植民地を動かして戦争していた(直接は戦争しない)
 →日英同盟後、日露戦争で日本はロシアに勝ったが、イギリスから見たら日本は植民地
(3)第二次大戦の失敗
 ①ドイツでなくソ連と同盟したが、ソ連が強くなり過ぎた(バランシング失敗)
 ②日本と戦った事で、アジア、インドの植民地が独立
 ③植民地もなくなったため、しょうがなくEUに参加
(4)ベルリンの壁崩壊、ソ連崩壊
 東西統合したドイツとロシアが仲良くなるのが、イギリスには不都合

9.イラクとシリア
(1)紛争原因は1916年のサイクス・ピコ協定イラクはイギリス、シリアはフランスで国境を決めた)
(2)解決方法は以前のオスマン・トルコ帝国に学び、国境でなく緩やかなアラブ帝国(連合体)にすること

10.イランとイスラム
(1)アラブ同様、イランを南北(南:イギリス、北:ロシア)に分ける密約があった(英露協商)
(2)イギリスが石油採掘後は、英米あやつりの独裁(パフレヴィー国王)
(3)1979年のイラン革命イスラム化(シーア派
 →シーア派居住エリアには、なぜか油田が多い
 (例:サウジアラビアスンニ派だが、油田のある所はシーア派居住)
(4)アメリカはスンニ派ISと直接戦いたくないため、シーア派イランの経済制裁解除
 →アメリカと仲が良かったサウジアラビアが孤立

仕事は”6勝4敗”でいい 出口 治明(朝日新聞出版)

1.自己投資で大切なこと
 情報収集(にあてる時間を最大化する)

2.交渉(相手を説得する)で大切なこと
(1)数字、ファクト、ロジック
(2)常に数字(データ)を情報収集しておくこと
(3)過去の事実(ファクト)もデータありきで常に検証すること
(4)ファクトをデータで裏打ちすることで、1つのロジック(説得できるだけの施策)ができる
(5)交渉内容が相手のペースで自分の知らない事に変わってしまったら、説得は潔く諦めること

男の子の育て方 中野 日出美(大和出版)

男の子の育て方 子どもの潜在意識にこっそり“成功の種

男の子の育て方 子どもの潜在意識にこっそり“成功の種"をまく方法

 

1.叱る
 子供の目を見て、両手を握りながら叱る

2.暴力
 子供の暴力は親にした事でも見過ごさない

3.謝る
 親でも間違えた時は、子供に謝る

4.いじめ
 子供から頼まれた事でもイヤな事は、理由をつけてNoと拒否する
(子供もいじめられた時、Noと言えるようになる)

5.インナーチャイルド(子供だった頃の自分)
 自分が子供だった頃、親にどう接してくれたら良かったかを思い出し、それを自分の子供に与える