2013年以前のブックレビューも随時追加中

本を読む人だけが手にするもの 藤原 和博(日本実業出版社)

 

本を読む人だけが手にするもの
 

1.人生で触れ合うべき4つの分野

(1)メディアを通した個人的体験
 読書、ネット体験
(2)メディアを通した組織的体験
 テレビ、新聞
(3)リアルな個人的体験
 旅、遊び
(4)リアルな組織的体験
 学校、会社

とことん調べる人だけが夢を実現できる 方喰 正彰(サンクチュアリ出版)

 

とことん調べる人だけが夢を実現できる

とことん調べる人だけが夢を実現できる

 

1.PASCサイクル

(1)PLAN(夢を描く)、ANALYSE(夢実現に何が必要か情報洗い出し)、SEARCH(必要な情報探し)、CHECK(情報吟味)のサイクルを習慣化する
(2)最初のPLANは出来るだけ具体化して絞り込むこと
 ①ダメな夢:アメリカで生活したい→いつまでたっても実現しない
 ②良い夢:ニューヨークのソーホーで来年までにひとり暮らしする
  →具体化して絞り込めば、その後のANALYSE(そのためにどんな情報を調べればよいか)もやりやすいため
(3)CHECKまで回してダメなら、またPLANを練り直せばよい
 最初のPLANにこだわらず、何度もPASCサイクルを回すのが大事

必ず書ける「3つが基本」の文章術 近藤 勝重(幻冬舎新書)

 

1.体験・気づき・普遍性

(1)個性の普遍化
(2)個人的体験から気づいた事の中にある普遍性を見つける
(3)最後の結び(一言、キーワードだけでもよい)の普遍性ある言葉として何を書くか最初に決めておく

2.人・物・自然
 自分との距離感を人、物、自然へとだんだん周囲へ広げながら確認し、描写すると情感が伝えやすい

3.遠景・近景・心模様
 胸中をいきなり説明しなくとも、その時見えた風景をどう感じたか遠景、近景と描写すれば、
 胸中はおのずと見えてくる

4.細部への気づき
 例えば、秋についてただ「秋晴れ」と全体の描写をするより、
 「縁側の片隅に置き忘れた団扇」のように細部(小さい秋)への気づきを描写するのがよい

5.視・聴・生
 自分が視ている、聴いている事を描写すれば、自分(周りも、自然も)が生きている事が書ける

6.現在・過去・未来
(1)核心(現在)から最初に書き始めること(話を相手にする時も同じ順番)
(2)話は現在の状況から始めないと、聞き手はイライラしてしまう

年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人 午堂 登紀雄(学研マーケティング)

 

年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人

年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人

 

1.家計簿はつけない

(1)家計簿(支出の見える化)で、支払った後を振り返る時間がもったいない
(2)買う前に自分へのメリット、価値、利用目的を十分考えてから買うのがよい(そのため、家計簿は不要)

2.話が短くて面白い
(1)何を相手に伝えたいかのメッセージが明確
(2)相手が理解しやすくロジックを組み立てている(結論重視なのか、感情重視なのか、相手の理解力や性格に合わせている)
(3)相手が聞きたい内容、共感する内容を想像できる力がある

3.ギブ&テイク(テイク&ギブ)でなくシェアを提案する
(1)テイク&ギブで相手より自分の利益優先(例:自分の利益8割、相手2割)では、相手は動かない
(2)レベニューシェア(例:売れたら8割あげるので、自分の代わりに売ってください)

4.幸せな人は幸せになりたいと思わない
(1)幸せな人は、いつも幸せなことに敏感だから、自然と幸せを見つけ、いつも幸せを感じている
(2)カラーバス効果(例:赤色を意識して一日過ごすと、生活の中で赤いものばかり目に入ってくる)

5.全ての行動が柔軟
(1)お金の使い方(時には賄賂)
 新興国などの役人に便宜、口きき、アドバイスをもらうのに必要経費で手数料を払うのは当たり前
(2)交通ルール(車が来なければ赤信号無視)
 ①「信号に従う」とあるのは第七条だが、その前の第一条に「交通の安全と円滑を図り」とある
 ②そもそもなぜそのルールがあるのか(物事の本質)を考えれば、どうすればよいかわかる

6.大きな仕事で全ての人に迷惑をかけないでできるものなどない
(1)人に迷惑をかけてはいけないというモラルを重視し過ぎていると、大きな仕事はできない
(2)しがらみや常識を打破するために、周囲との摩擦が起きないとイノベーションは生まれない
(3)インドでは「(そもそも自分は)人に迷惑をかけて生きているのだから、他人の事も許してあげなさい」と子供に教えている

7.高級ホテルは一流になる前に泊まる
(1)高級ホテルに泊まることで一流の基準がはっきりとしたイメージでわかる
(2)「また泊まろう」というモチベーションが得られる

8.苦手な事は克服しない
(1)苦手な事は、それが得意な人に任せ、自分が得意な事に専念する
(2)苦手な事をいつまでも真面目にコツコツ克服しようとしている人は、モチベーションも高まらず、ストレスも溜まる

9.シンプルなものほど価値があると考える

ヤクザは5秒で人を9割見抜く 向谷 匡史(悟空出版)

 

ヤクザは人を5秒で9割見抜く

ヤクザは人を5秒で9割見抜く

 

1.問いかけの口火を切る人

(1)初対面や交渉の場面で、相手が会うなり問いかけの言葉(例:暑いですね、コーヒーでもどうですか?)を切ってきたら、
  相手は”決め”にかかっていると思ってよい
(2)時候の挨拶などもなく、いきなり相手に依頼、質問で呼びかける人は要注意
 会話をリードして、自説や持論を押し通そうとする可能性大

2.正面に座る人
(1)敵対意識を持っていると、相手と向い合うように座る(スティンザー効果)
(2)敵対意識とは、相手より一歩でも風上に立とうとする自己顕示欲

3.笑顔で接してくる人
(1)相手の動作を見ると自分も同じ動きが活性化する(ミラーニューロン仮説)
(2)笑顔で接してくる詐欺師タイプには、笑顔が伝染しないよう要注意

4.姿勢が良すぎる人
(1)姿勢が(妙に)良過ぎる人は、考え方が頑固で硬直的な所がある場合がある
(2)外見で目に付きやすい姿勢、礼儀が良ければ仕事も必ず良いとは限らない(肝心の仕事の内容や生き方と外見を結びつけて考え過ぎない)

5.会話を二拍子(偶数)でする人
 こちらが挨拶したのに、(挨拶を返さず)すぐ本題に入る人(2拍子で会話を進める)は、自己中で自分の意見を強引に押し付けてくる

6.一流のヤクザは自慢もヨイショもしない
 自慢話をするのは三流、ヨイショされるとヤニ下がるのは二流、一流は余計なことは話さない

7.ネガティブな挨拶から始める人(例:イヤな雨ですねぇ)
 ネガティブな挨拶をした相手には、質問を投げかけるかネガティブな言葉で様子を伺ってみる

8.失敗談で親密になろうとする人
 相手の失敗談を聞いているうちに、知らない間に自分が面倒見る立場にされ、相手の頼みごとを断りにくくなるため要注意

9.共通項探しで親密になろうとする人
 話題をあちこち振りながら自分との共通項探しをしてくる相手は(その後、断りにくい話を出してくるため)要注意

10.「ここだけの話」を出して親密になろうとする人
(1)相手がなぜ自分にだけ「ここだけの話」をしたのか、相手にはどんなメリットがあるのか考えてみるとよい
(2)疑心の種を植えられている場合がほとんど

11.正しい言い訳の言い方
 理由+反省+決意の順で話す(例:見積もりで負けました。私の読みが甘かったです。以後気をつけます。)

12.頼みごとの正しい断り方
 期限+保険をかけて一次回答(例;一週間お時間をください。ただし、このご時世ですからできない場合はご了承ください。)

13.会話は壁打ちテニス
 オウム返し(相手の言葉、感情をそのままマネして言い返せばよい。自分のアレンジ、変化させて言い直す事は不要。)

14.説明は起承転結
(1)起で最初に短く言い切ること(15秒以内)
(2)承は理解してもらう必要があるため詳しく
(3)転で別の角度から補足
(4)結で結論を短く言い切る(15秒以内)(起承転結までの話全体も短いほうがよい)