2013年以前のブックレビューも随時追加中

「自分がイヤだ!」と思ったら読む本 心屋 仁之助(中経出版)

 

1.自分を信頼する方法(自信のつけ方)

(1)自分を見つめ、自分ができないこと、欠けていることを認識する
(2)自分をあきらめ、自分の弱さを認め、自分に期待がなくなると、自分の強さ、可能性が信じられてくる

2.問題の意味
(1)問題(取り組むべき課題)に良いも悪いもない
(2)幸福も不幸もない、ただ単にやるという事実に取り組むこと

3.自己中でなく自分中心
 自己中(自分勝手、自分さえ良ければいい)でなく自分中心(全部自分の意思で決め、自己責任で生きる)

4.否定命令からの解放
(1)「○○しないでください」と言われれば言われるほど、○○を意識してしまう
(2)対応するには、まず「○○でもよい」と一旦、認めてしまうこと(気持ちを緩める)
(3)次に、「○○でもよい」「○○でなくともよい」と選択権を自分に与えてあげること
 →「○○しかない」と物事に執着すると、それができないと自信喪失に繋がる

5.いいセルフイメージ
 長所も短所もそのまま事実として認めた上で、それを自分の土台と考える事

6.行動と考え方の見直しはどちらが先でもよい
(1)行動を変えれば考え方が変わる
(2)考えを変えれば行動が変わる

7.パターン(習慣)からの解放
 たまにはパターンをくずしてみる(たまには寝坊、たまには遅刻など)

8.自分の成長はすぐには気づけない(ゆっくり変化するため)
 10年前の自分が何をしてどう感じていたかわかるように記録をつけておく

成功する人の考え方 加地大祐(ダイヤモンド社)

 

成功する人の考え方

成功する人の考え方

 

1.生まれ変わる方法

(1)時間設定を変えてみる(起床時間、食事の時間など)
(2)住む所を変えてみる(通勤、通学、周辺環境が変化する)
(3)友人を変えてみる

2.君子は和して同ぜず(論語
(1)むやみに相手の意見に同調するのでなく、相手を理解し協調できるよう自分を変化させること
(2)相手の意見が納得できなくとも、相手を変えようと思ってはいけない

3.良心は教えられない
 良心は自分自身で気づき、内側から育てていくもの

4.志が一番重要
(1)いくら方法論、手段を伝えても、相手がやる気にならないと意味がない(実践してくれないため)
(2)本物の志を伝えれば、相手もやる気になり、有効な手段を本気で探してくれるs

5.鳥肌が立つ
 鳥肌が立つ感動は、過去から繋がってきた自分の遺伝子と内側の魂て反応している現象(かもしれない)

6.成功する人
(1)自分に誠実な人
 自分の良心に嘘をつかない
(2)常に問題意識があり、問題を抱えている(解決策を考えている)
 問題があるというのは、挑戦しているという証拠だと考える
(3)いつも準備している
 失敗する人は不安を感じる(心配してる暇があれば準備すべき)

7.相手の気持を守る
(1)相手の大切にしているものこそ大切にすること
(2)この世は嫉妬の大海、味方を増やすより敵を減らせ(田中角栄

8.自分に自信がないと、自己評価もできない
自己評価に自信がないと、他人の評価しか信じられず、他人の評価ばかり気にしてしまう

9.ゴール前に弱い人の対策
 ゴールの場所を少しだけ先にする
 (例:10回のスクワットをする場合、10回やった所をゴールにするのでなく、やり終えて汗を拭くところをゴールにする)

シンプルに考える 森川亮(ダイヤモンド社)

 

シンプルに考える

シンプルに考える

 

1.優秀な人ほど「喧嘩」をしない

(1)ユーザでなく「自分」のためだけで働いている人は、自分の意見に固執する
(2)ユーザのためと考えている人は、自分の考えか他人の考えかはどうでもよくなる(判断基準はユーザにとってよいのはどちらかだけ)

2.会社は「学校」ではない
(1)企業の教育や研修を受講する(受ける)というのがそもそも「受け身」
(2)企業は自発的に学習する社員の資金面のサポートだけすればよい

マーケット感覚を身につけよう ちきりん(ダイヤモンド社)

 

1.相対取引

 自分で取引相手を探し、個別に条件交渉して取引する

2.ポスドク(短期間の契約博士)のオーバードクター問題
 1990年代半ば、大学院重点化政策で博士課程の定員を増やし過ぎたため

3.弁護士余り
(1)2000年代半ば以降、司法試験合格者を2倍(年間2千人程度)にしたが、日本の人口も裁判も増えないため失職
(2)消費者金融からの過払い金請求CM(弁護士の営業広告)

4.医者不足
(1)医学部の定員数は長い間政策的に抑制

5.寄付に有利なキーワード
(1)日本のホームレスより海外の難民
(2)中高年より子供
(3)日本は教育、欧米は哺乳類や環境、アメリカは人権やアート

6.マーケット感覚を鍛える方法
(1)プライシング能力を身につける
 コスト積上げ(原価)ベースでなく、商品そのものの価値(他者がどれくらいで買ってくれるか)を読み取る
(2)インセンティブシステムを理解する
 人の欲望(何のために行動するか)

図解「儲け」のカラクリ インタービジョン21(編)(王様文庫)

 

図解 「儲け」のカラクリ―知って得する原価の秘密!

図解 「儲け」のカラクリ―知って得する原価の秘密!

 

1.ラーメン屋

(1)ラーメンは600円程度の原価25〜35%(麺60円、残りがスープ+トッピング)
(2)餃子の方が原価率23%で安いが手間がかかる
 →ラーメン屋は原価率35%が経営の鉄則

2.イタリアン・レストラン
(1)原価率30%
(2)ペペロンチーノは原価安くできる分、シンプルなため店の味が出るため要注意

3.焼肉屋
(1)牛一頭からとれる肉は7kg(歩留まり35%)、粗利33%
(2)食べ放題の店は食肉業者の直営がほとんど

4.カレー屋
(1)原価率35%(チキンカレーならルー80円、ご飯65円)
(2)回転率を上げたいため、コーヒーなどのドリンクメニューは置かない

5.ガソリン
(1)道路を作るための目的税が小売価格の半分以上描けられているため、アメリカの倍以上高い
(2)ガソリンスタンドの粗利は8%程度(コスト削減は限界)

6.宝石
(1)原価は25%だが、加工費でピンキリ
(2)宝石店の対面販売(人件費)、店内内装費、防犯設備など多くかかる

7.生花
(1)売れ残ったら捨てるしかないため、売れ残り分(ロス率)を見込んで売値は高くしている
(2)スーパーのカジュアルフラワーは問屋で規格外(チョイキズなど)を仕入れて安く売っている

8.化粧品
(1)クリームや口紅は原価数十円を数千円で販売(広告宣伝や売り場の派遣店員の人件費が大きいため)
(2)小売店は大量に仕入れる程リベート(最大15%)がもらえ、仕入れ過ぎた分はバッタ・ルート、ディスカウント店へ流れる

9.洋服
(1)一番手間のかかる縫製工賃(人件費)を海外工場でコストダウン
(2)流行移り変わりが激しいため在庫リスクを見込んで、原価の3倍で売価設定している

10.薬
(1)有名メーカーは膨大な開発費用回収が必要なため、安くできない
(2)同じ成分であれば、開発費用回収が不要な無名メーカーのゾロ品がよい(小売店側も利益率高い)

11.カップラーメン
(1)原価50円(薄利多売)

12.本
(1)取次店のマージン8%、書店のマージンは定価の20%程度

13.宅配ピザ
(1)単価高く原価安いため、粗利70%
(2)注文受けてからピザを焼くため食材ロスも少ない

14.携帯電話
(1)電話会社が販売代理店に販売奨励金(端末仕入価格より高い)を与えるため、端末代0円でも代理店は儲かる

15.リサイクルショップ
(1)売値の3割で買い取る(粗利7割)が、売れ残ったら在庫ロス
(2)委託販売(売り手から商品預かり、売上の3割手数料収入)は売れ残り在庫ロスなし

16.100円ショップ
(1)原価60〜70円の薄利多売

17.ハンバーガーショップ
(1)ハンバーガーの利益5円でもポテトなど原価率20%で稼ぐ

18.ファミリーレストラン
(1)セントラルキッチンで各チェーンへチルド配送してコストダウン

19.牛丼
(1)原価率50%を盛り付けの腕(牛肉、玉ねぎ、ツユ、ご飯の配分)で稼ぐ

20.コンビニ
(1)日商40万が目安

21.パチンコ
(1)出玉率140%(1万円分の玉2500個使えば3500個出玉)としても景品原価率62.5%(店の粗利12.5%)のため8750円の景品しか交換できない

22.喫茶店
(1)400円のコーヒーの原価率20%(80円)

23.居酒屋
(1)300円のサワーの原価は70円、フードメニューも原価率35%以下

24.動物病院
(1)人間と違い、診療料金の公的基準なし(かつては獣医師会基準料金あったが独占禁止法抵触の恐れから撤廃)

25.理髪店
(1)基本料金3800円のうち技術料が9割、原価(シャンプー、カミソリ代)は1割の150円

26.缶ジュース
(1)350ml(1980年代にアメリカから輸入)が製造量が多いため、250mlと同じ120円販売できる
(2)コーヒーでも烏龍茶でも同量同価格なのは、価格に合わせて質(原液の量、豆の種類など)を調整しているため

27.米
(1)流通の主導権は量販店(最初に量販店が特売価格を決め、それに合わせて問屋が提供)
(2)安いコメは加工用(味噌、菓子類)を食用にしたり、ブランド米に安いコメを混ぜて(混米)低価格化

28.電気
(1)これまではレートベース方式で5.25%が必ず電力会社の利潤となる
(2)電力自由化で自家発電の企業が小売可能

29.ガス
(1)総括原価方式(必ず一定の儲けが得られる)

30.水道
(1)佐賀と山梨の価格差9倍以上(水道事業地方自治体毎の独立採算制のため)
(2)原価は一般非公開

31.郵便
(1)日本の郵便料金はアメリカの2倍以上(人件費が料金押し上げ)

32.映画
(1)昔の映画館は、上映作品の選択権がなく、不人気でも一定期間上映が必要だった
(2)外資系のシネマコンプレックスは、配給系列を超えて上映作を選択し、従来のデメリット回避

33.損害保険
(1)金融ビッグバン以前は、保険料の6割しか支払いには使われていない(4割は損害保険会社の利益)ため、国際水準比較で極めて高かった
(2)規制緩和後、保険料率は自由化

34.絵画
(1)日本画は絵の大きさ(号数)と画家の格で値段が決まる
(2)業界内組合の「交換会」で取引され、そのたび画商のマージンが積み重なる(儲かるのは画商だけで、画家には1円も払われない)