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残念な人の働き方 山崎 将志(日経ビジネス人文庫)

残念な人の働き方 (日経ビジネス人文庫)

残念な人の働き方 (日経ビジネス人文庫)

 

1.会社組織とwant/must/should型
(1)事業家はwant型(こんなことがやりたい)
 塗り絵(の枠)自体、新しいのを考える人
(2)管理者はshould型(やるべきことをやる)
 事業家のアイデアからやるべきことを見つけ、オペレータに指示する
(3)オペレータはmust型(やらないといけないことをやる)
 ①want型から新しい仕事がきても、やらないといけない仕事が増えるだけ
 ②塗り絵の枠は決まっていて、塗るのがうまい人

2.会社組織で大きな意思決定できない理由
(1)会社組織が民主的(多数決)になり過ぎているから
(2)大きいことは適当に決まり、小さいことは精緻に決まる
 ①大きな決済権限のある人は忙しく時間がないため、Yes/Noは短時間に決まる
 ②小さな話は担当社員レベルが出てくるため、分厚い資料で長時間説明してもなかなか決まらない

3.非論理的な話の構成
(1)主語がない
 例:「ミスの原因は、間違ったボタンを押したから」
(2)「なぜ」と「なぜなら」がつながっていない
 例:「モチベーション低下の原因は、人事制度にある。ではなぜ遅刻が起きるのかというと。。」
(3)原因と対策の内容が合わない
 例:「モチベーション低下の原因は、人事制度にある。よって、対策は勤労システムの導入となる」
(4)原因ではなく「なぜ」の内容を言い換えているだけ
 例:「残業時間増加の原因は、全員が夜遅くまで働いているから」
(5)先に結論があり、その結論に合わせる形で原因を作り込んでいる
 例:「残業時間増加防止の対策は早帰りルール化である。なぜなら残業が多いのは早帰りルールがないからだ」