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考える練習帳 細谷 功(ダイヤモンド社)

考える練習帳

考える練習帳

 

1.「3つの領域」を意識する
(1)「知っている」ことを知っていること(問題も答えも知っている)
(2)「知らない」と知っていること(問題は知っているが、答えを知らない)
(3)「知らないこと」すら知らないことがあると意識すること(問題かどうかさえもわかっていない)
 →三番目を二番目に領域に変えること(無知の知、問題発見のアプローチ)が重要

2.空気を読むと考えなくなる
 他人に合わせたり、大多数に保守的対応していると、自分の考えがなくなり思考停止となる

3.戦術と戦略の違い
(1)戦術(今の現状の中で、どうやって戦いに勝つか)
 Howで考えている、短期的で具体的だが部分的
(2)戦略(そもそも同じ土俵で戦わない、勝てる土俵を探す)
 Whyで考えている、長期的で抽象的だが全体的

4.数値化すると考えなくなる
 判断基準が一通り(数字)のみとなり、それ以外の評価基準が見えなくなる(思考停止)

5.「そもそも」と考える
(1)「そもそも」という発想がないと、間違った問題を正しく問いている事になる
(2)取り組むべき問題かどうか決定する段階でよく考えること

6.「ないもの」を考える
(1)世の中に「あるもの」を見つける(思い出す)のは知識型、「ないもの」を考えるのが思考型
(2)「ないもの」を考えるには、ある視点、切り口、観点の発想が必要になる

7.考えるとは見えるものと見えないものを「つなげる」こと
(1)原因と結果(因果関係を考える)
(2)部分と全体(全体俯瞰で考える)
(3)手段と目的(手段と目的の関係を考える)
(4)過去、現在と未来(時系列で考え、未来、将来予測してみる)
 ①現在から過去を考え、今ある結果から原因を探る
 ②現在から未来を考え、今やっている手段から将来の目的を探る
(5)具体と抽象(具体化と抽象化を交互に考える)
(6)主観と客観(メタ認知で考える)
(7)自分と他者(他者視点で考える)