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心に響くコミュニケーション ペップトーク 岩崎 由純(中央経済社)

心に響くコミュニケーション ペップトーク

心に響くコミュニケーション ペップトーク

 

1.ペップトークとは
(1)Pep up(元気づける)会話の事(参考:ペップドリンク:栄養剤)

2.コーチングサイクル
(1)質問のスキル
 相手に考えさせ、解決策を気づかせるための質問のスキル
(2)傾聴のスキル
 ①相手からの情報を正確に収集するスキル
 ②情報は言葉だけでなく、態度、表情も含まれる
(3)受容のスキル
 相手からの情報を承認し、相手の立場になって考え、受容するスキル
(4)コーチングのスキル
 ペップトーク

3.OJT
(1)説明する
(2)やってみせる
(3)やらせてみる
(4)分担させる
(5)代行させる
(6)担当させる

4.コミュニケーションの阻害要因
(1)事実と解釈の違い
 ①事実が一つであっても、その解釈の仕方が関係者それぞれ異なってしまう
 ②常識とは18歳までに収集した偏見のコレクション(アインシュタイン
(2)傾聴力の違い
 自分が相手の話をどれだけ理解できたのか、相手が自分の話をどれだけ理解できたのか異なる

5.成功の条件
(1)Pointed(具体性)
(2)Effective(印象性)
 わかりやすい言葉(キーワード)を伝えると、相手も成功しやすい
(3)Practicable(現実性)
 実現可能な言葉を伝える
(4)Trustful(信頼性)
 ①伝える自分が相手に信頼されていること
 ②話すこと自体、信憑性があること
(5)Amazement(意外性)
 たとえ話、キーワード、行動指針が意外性があること
(6)Logical(論理性)
 伝えたいことを論理的に組み立て、情緒的に話すこと
(7)Knack(実行性)
 すぐ実行できるコツ・要領を教える
 →ただし、日頃から伝えておくこと

6.ディレクションの法則
(1)Pre-requisite(前提条件の整理)
 外部、内部環境等の把握
(2)Establish(目的・目標・ゴール設定)
 ①夢の成功イメージを5W1Hで設定する
 ②Who(私・私達が)、What(夢)、Why(目的)、Where(目標の達成地点)、When(目標の達成期限)、How(手段)
(3)Positive(肯定的な言葉・表現)
(4)Terse(簡潔に完結)
(5)Arrangement(スピーチ環境の設定)
(6)Line(指針・戦略・戦術課題)
(7)Key word(意思統一の合言葉)
 (6)で行動指針がはっきりしたら、一つの言葉に絞り込む

7.シナリオの法則
(1)Prologue(序章)
 ①ここでの目的は傾聴してもらうための準備をしてもらうこと
 ②以下3つの方法がある
  ・これから話を始めますと宣言する
  ・今置かれている状況を説明する
  ・次に話す事例の前段となる話を始める
(2)Example(事例)
 たとえ話(結論へ導くための事例)
(3)Predict(予告・暗示)
 (2)からポジティブなイメージ(キーワード)へと繋げる
(4)Teach(教訓)
 たとえ話から得られる、今の自分達への対応策
(5)Action(行動指針)
 (4)の実行プラン(今、何をなすべきなのか)
(6)Lead(先導)
 ①決意を促す言葉
 ②(5)の実行プランの第一歩を提案する
(7)Kick off(送り出し)
 送り出しの言葉

8.パフォーマンスの法則
(1)Practice(予行演習)
(2)Emotional(感情表現)
(3)Pace(スピード・間のとり方)
(4)Tone(語調・口調)
(5)Alert(気配り・目配り)
(6)Looks(表情・身だしなみ)
(7)Key action(動作)

9.自己実現の法則
(1)Prominence(長所を伸ばす)
(2)Establish(目的・目標・ゴールの確認)
(3)Positive(肯定的な表現を使う)
(4)Trust(達成・成功を確信する)
(5)Accept(現状を容認する)
(6)Limitless(無限の可能性を信じる)
(7)Keep on(継続する)

10.自問自答
(1)Personality(人格)
 お前は誰だ?
(2)Essence(本質)
 お前は何者だ?
(3)Policy(主義・主張)
(4)Task(使命・任務)
(5)Aim(目標)
(6)Launch(実行計画)
(7)Kick off(行動開始の合言葉)

11.ペップトーカーのための7訓
(1)Praise(長所)
 欠点を直すのでなく長所を伸ばそう
(2)Esteem(尊敬)
 相手を尊敬しよう
(3)Permit(容認)
 現状をまず容認しよう
(4)Tactics(戦術・計画)
 チーム・組織に則った戦術・計画を行いましょう
(5)Attention(注意)
 現状を的確に掴むために環境、心理状況に注意しましょう
(6)Listening(傾聴力)
 相手の話を傾聴(情報収集力)を高めましょう
(7)Knowledge(知識)
 たとえ話、キーワードを日頃から収集しておきましょう