ひとり悩むあなたを支える言葉 諸富 祥彦(すばる舎)
ひとり悩むあなたを支える言葉~心を救った偉大なセラピストの教え~
- 作者: 諸富祥彦
- 出版社/メーカー: すばる舎
- 発売日: 2013/02/20
- メディア: 単行本
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1.苦悩
どんな苦しみ、怒りなど否定的な気持ちでも、
それを認めて眺めるもうひとりの自分を意識する事がギリギリの所で救われる
2.空虚
欠乏要求(いつも何かにつけ満たされない気持ち)の人が自己実現できる方法
→ある日突然襲われる空虚感が、大きな飛躍(自己実現モードへの変化)のチャンス
3.執着
(1)執着からの解放ばかりに執着しないこと
①どうしても執着してしまうことは、まずとことん執着し抜くこと
②執着しないように我慢する事によるストレスからの解放をまず行うこと
(2)理由もなく嫌いな人は、実は自分自身の嫌いな部分を投影して見ている
4.自己
(1)現在の不幸を他者(親や家族も含む)や過去のせいにしてはいけない(フレデリック・パールズ)
(2)過去のせいで今が悪いとか、未来はいつかよくなるとか逃避しないで、今の自分にただ集中すること(フレデリック・パールズ)
(3)過ち自体は罪ではない
普通と違う創造的な新しいことをしようとしてから失敗(過ち)を犯したのだといえる(フレデリック・パールズ)
(4)最も個人的なものこそ、最も普遍的となる(カール・ロジャーズ)
個人が経験したユニークなものの中にこそ、多くの人の心に最も強く訴える普遍性がある
5.孤独
(1)ボーッとしている時にイマジネーションや創造性が作られている(ボールディング)
(2)孤独になって初めて、自分は一人でないことに気づく(フランクル)
(3)孤独の寂しさに耐えられるようになれば、人を本当に愛することができる
→寂しさを紛らせるために人恋しくなるのは、偽りの愛
(4)孤独になる事で初めて、完全な心の自由を体験できる(モンテーニュ)
6.幸福
(1)幸福を(直接の)目標としてはいけない(求めれば求めるほど逃げていく)(フランクル)
(2)幸福は人生を過ごす中で結果として後から気づくもの(フランクル)
7.人生
(1)現在は一瞬ではかなく、未来はその通りかどうか不確実、一番確かなものは過去だけである(フランクル)
(2)人生の岐路でどちらを選んだかが重要なのではなく、その時本気で選んだかどうかが重要(キルケゴール)
→本気で選んでいない場合、どちらを選んでも実は何も選んでいないのと同じ
8.使命
(1)自分の幸せ中心の生き方をしている限り、空虚感や欲求不満から解放されない(フランクル)
自分以外の人のために何をするか(使命)を意識し、その役割を全うすることでしか、空虚感、欲求不満は解消しない
(2)宇宙には自己進化力(自分自身を含みながらそれを超える力)が働いている(ケン・ウィルバー)
①物質を含みながら超える形で生命が生まれた
②生命を含みながら超える形で心が生まれた
③心を含みながら超える形で魂や精神が生まれた
→宇宙の中で人間だけが自己進化していることを意識して自ら俯瞰して見ることができる
9.魂
(1)スピリットは山の彼方を目指すこと、ソウルは深い谷間を想うこと
(2)スピリットとは純粋な真理、理想を求める男性的な衝動
(3)ソウルとは肉体や大地に根ざした女性的な調和した心の働き
10.意味
人生に意味があるとかないとか、それを人間が理解できると思うこと自体、傲慢である(フランクル)
11.絶望
とことん成功した人と本当の挫折をした人だけが本当の人生の意味を真剣に問い直すことができる(フランクル)