2013年以前のブックレビューも随時追加中

エッセンシャル思考 グレッグ・マキューン(かんき出版)

 

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

 

1.学校とは

(1)ギリシャ語でSchoolは「楽しみ」を意味する
(2)学校で創造性の源である「楽しみ」を殺してはいけない

2.(過度な)ストレスのデメリット
(1)生産性を下げる
(2)好奇心、創造性を下げる
(3)物忘れが増える
 ストレスで感情機能の扁桃体の働きが強くなり過ぎると、認知機能の海馬の働きが弱くなる

3.本質的な目標
 具体的かつ刺激的であること

4.損切り
(1)サンクコストバイアス
 ①現状維持バイアス
 ②これまで投資してきた事(過去の損失)に拘り、中止できなくなってしまう傾向
(2)授かり効果
 一度所有した物は、重要でないと判った後でも、捨てられなくなる傾向
(3)損切りの行い方
 ①ゼロベースで再考する
  投資しなかった頃の過去の自分に戻り、もしゼロの状態でも選択するかどうか再考してみる
 ②逆プロトタイプ
  一度に全てやめるのが難しい場合、お試しで少しだけやめてみて不都合があるかどうか確かめてみる

5.人生は編集して生きる
(1)削除(ムダなことはやめる)、凝縮(やることは明確かつ簡潔にする)、修正、抑制を日々の生活習慣とする

6.3つの仕事(アリストテレス
(1)テオリア(理論):真理の追求を目的とする仕事
(2)プラクシス(実践):実用化の追求を目的とする仕事
(3)ポイエーシス(制作):仕事のやり方自体を考える事を目的とする仕事
 →成果を生まない努力を最大限なくし、成果を生む事に最も力を入れる方法を考えること

7.習慣の変え方
(1)悪い習慣のトリガー(きっかけ)を知り、変える
 例:会社帰りのケーキ屋でついついケーキを買ってしまう→隣の店にあるサラダを買う
(2)一日の仕事は、最初に一番難しいタスクから片付ける
(3)曜日毎にやることを変えてみる
(4)新しい習慣は1つずつ増やしていく(一度に多くの習慣変更、追加はストレスとなる)

8.時間の概念(古代ギリシャ
(1)クロノス(時計の針の動きそのままの時の流れ):量的な概念
(2)カイロス(「今だ」と感じるタイミングのこと):質的な概念