2013年以前のブックレビューも随時追加中

「いつでも転職できる」を武器にする 松本 利明(KADOKAWA)

1.自分のブランドは「強み」でなく「持ち味」で決まる
(1)一般的な仕事の業績、実績の強みがあっても差はつけにくい(例:経理の仕事能力は誰でも大差なし)
(2)人から喜ばれるような仕事のやり方を一貫性を持って行うこと(持ち味は20歳くらいまでの環境、経験で形成される資質と言える)

2.自分軸は3階建
(1)土台は資質(自分軸のコア)
(2)土台の上にポータブルスキル
(3)一番上が専門性
 ①ただし、最近はテクノロジーの変化が激しいため突然不要となってしまう専門性もあり
 ②資質に合ったやり方で時代に合った専門性を磨く事

3.資質の見つけ方
(1)(自分以外の人が喜んでくれた事を思い出して)過去の実績を30個書き出してみる
 ①最初に書き出した上位5個は他の同業者と重なるスキルだから除外
 ②残り25個の中に独自性のある資質がある
 ③ただし資質として経歴書にまとめるのは3個まで(それ以上は情報過多で相手に伝わらないため)
(2)(書き出せない場合)まずは自分の弱点、欠点を(あえて)書き出してみる
 →欠点の裏返しが自分の長所となる(欠点に対し、「いい意味で○○だ」と言い直してみる)
(3)どんな仕事を頼まれることが多いか考えてみる
(4)過去のトラブルをどのように解決したのかを具体的に(数値+名詞+感情を混ぜて)を振り返ってみる

4.ポータブルスキル
(1)資質や特定の業種、時代に依存しない共通、普遍的な能力の事(どんな業界、職種に行っても持ち運び可能な能力)
(2)PDCA、コミュニケーション、育成能力など
(3)想定外の変化に(早く)慣れる力
 ①馴染む→②学ぶ→③(組織内で)機能する→④(組織に)影響を与えるの順に慣れていく事
 (①〜③をしないで、いきなり④はNG)
(4)ゼロベースで本質的課題を解決する力
 知識でなく実践しないと全く身につかない

5.ポータブルスキルの身に付け方
(1)自分の資質(キャラ)に合ったやり方でコツが掴めるまで実践する事
(2)数年上の先輩からの話を聞く
(3)苦手なスキル(例:コミュニケーション)があったとしても、ポータブルスキルは全て必須のスキルのため、時間をかけて磨くこと