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マレーシア大富豪の教え 小西 史彦(ダイヤモンド社)

マレーシア大富豪の教え

マレーシア大富豪の教え

 

1.フェアネス
(1)自由主義で考える(何がフェアかを自分で決める事)
(2)謙虚である事
 自分がフェアだと思っていても、相手にとってはアンフェアかもしれない可能性を認識していること

2.華僑
(1)アヘン戦争以来の国家動乱で故国を追われたか、逃げ出してきた人が多い
(2)中国を祖国と思っていない(中国とビジネスはしても、住みたいという人はいない)
(3)住んでいる国(インドネシア等)であらゆる迫害を受けており、国家に属しているという根底の感覚がない
(4)税金(国家に支払う金)は無駄金と考えている

3.ビジネスの本質
(1)相手の得になる事を考え、提案する
(2)「得」を与えられれば、モノを売る必要はない
(3)交渉で腹の探り合いはしない(まず相手の「得」を考え、尊重した上で要望する)
(4)deal breaking line(絶対に譲れない一線)は交渉前に決めておく
 ①AプランだけでなくB、Cプランと最低3つのシナリオを決めておく
 ②代替案までは相手の要望を尊重するが、それを越えたら交渉決裂

4.失敗した時何をするか
(1)ダメージコントロール(損害の範囲、影響を最小限に抑えること)
(2)迷惑をかけない(自分よりもまず損害を受ける顧客、社員等をどうしたらいいか考えること)
(3)失敗の原因、責任の追求は後回しで良い

5.洞察力
(1)「あきらめずにやる」のと「(やり過ぎて)大失敗する」の紙一重を見極める力
(2)洞察力を身につけるには実体験を積む(往生際の悪さを失敗で学ぶ)しかない

6.楽観主義
(1)どんなひどい状況でも意思を持って、解決策を考え抜くこと
(2)何もせず座して幸運を待つのは楽観主義ではない