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最強の記憶術 篠原菊紀、沢田誠(洋泉社)

最新科学で解き明かす最強の記憶術 (洋泉社MOOK)

最新科学で解き明かす最強の記憶術 (洋泉社MOOK)

 

1.人の脳の容量
 17.5TB(1TBのHDDであれば約17台分)

2.睡眠サイクル
(1)1サイクル90分のため、4サイクルの6時間が理想的
(2)1,2サイクル目は深い眠りで、意味記憶(公式、英単語)、新しい記憶が定着しやすい
 →深い眠りのタイミングで無理やり起こされると、記憶定着が中途半端になり忘れやすい
(3)3,4サイクル目は浅い眠りとなり、手続き記憶(楽器、運動)、古い記憶が整理されやすい

3.子供の記憶力
(1)3〜5歳頃(ものを見たままどんどん覚えだす)
 ①ただしこの頃、親からのスキル、知識詰込み教育はNG
 ②頭を使う、体を動かす、人と関わる事が好きになる感覚を身につける方が重要
(2)7〜8歳頃
 スキルや知識を身につけるのが重要となる
(3)試験前の復習タイミング(カリフォルニア大パシュラー)
 試験までの残り期間を6で割る
 →例1:今が試験60日前なら10日後の50日前に1度復習する
 →例2:今が試験30日前なら5日後の25日前に1度復習する
(4)学習計画は15分×4の60分
 ①最初の15分:新しい項目全体を見渡す
 ②次の15分:記憶する項目を記憶しやすい形で書き出す
 ③次の15分:書き出した項目を記憶、理解する
 ④次の15分:書き出した項目を記憶、理解しているか確かめる(テスト)

4.認知特性と記憶
(1)視覚優位で記憶
 ①カメラタイプ(見たまま覚えるのが得意)
 ②3Dタイプ(動画のように空間、時間軸も含めて覚えるのが得意)
(2)言語優位で記憶
 ①ファンタジータイプ(出来事を映像化して覚えるのが得意)
 ②辞書タイプ(文章を書いて覚えるのが得意)
(3)聴覚優位で記憶
 ①ラジオタイプ(音読して覚えるのが得意)
 ②サウンドタイプ(音楽にして覚えるのが得意)
(4)自分の認知特性
 ラジオ(27)>辞書(24)=ファンタジー(24)>3D(23)>サウンド(18)>カメラ(17)
(5)同時処理と継次処理
 ①視覚優位な人
  同時処理(最初に全体像をつかんでから、各構成のつながりを考えていく)が得意
  →視覚は空間軸中心で考えるため、頭の中では時間にとらわれず同時に作業が進められる
 ②言語、聴覚優位な人
  継次処理(各パーツに注目し、つなげる手順を考え、最後に全体を見通す)が得意
  →言語、聴覚は時間軸(後戻りできない連続的な流れ)中心で考えるため