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運は操れる DaiGo(マキノ出版)

運は操れる (望みどおりの人生を実現する最強の法則)

運は操れる (望みどおりの人生を実現する最強の法則)

 

1.運にまつわる真実
(1)運のいい人
 ①粘り強い人(他の人より準備し、何度もたくさんの事を試しているに過ぎない)→その結果が運がよくなる
 ②短期的な不運にとらわれず、その後の長期的な幸福度がどう上がるか考え、行動や生活習慣を持続的に変えていくこと
 ③自分が幸運だと思える証拠を集め、思い込みを強化している(リチャード・ワイズマン)
  →アズイフの法則(as if〜:自分は幸運な人なんだと思って行動してみる)
 ④外向性が高く(社交的)、神経症的傾向が少なく(物事に動じない)、開放性の高い(好奇心旺盛)
  →内向的な人は、外交的な人を友人とする戦略が必要
 ⑤誠実(クソ真面目)だけでは報われない
  →正しい方法で努力しない限り、どれだけ努力しても運はつかめない
  →正しい方法を見つけるには、いろんな方法を試行錯誤するしかない
 ⑥協調性(人に合わせる)だけでは運はつかめない
  →周囲を気にし過ぎる人は、マイペースで自由な人のマネをするとよい
(2)運の悪い人
 成果のつかめない人

2.不安に強くなる
(1)脱フュージョン
 ①ネガティブな考えを点数化する(これは以前の最高の落ち込みよりは少ないから60点など)
 ②不安になったら歌にする(「いらいらーするー」と節をつけて笑ってみる)
 ③擬人化(悲しみさんと名付けてみる)
 ④列車法(列車に例えてだんだん遠ざかるイメージを作る)
(2)失敗ノート
 他人の失敗、不運をノートにつけておく(自分の失敗は強烈な記憶となるので通常ノートする必要なし)
 例1:ソニーのケータイ+カメラがiPhoneに負けたのは、自部門にあるデジカメ部門との組織的対立が原因
 例2:ポラロイド社が自社のカメラが売れなくなるから、デジカメ参入断念し、結果的に市場失う
 →ただし、自己充足的予言(自分の失敗を引きずり不運だと自己暗示)になったら、毎日記録し、実は小さな悩みだと気づける
(3)ビッグウィン仮説
 ①たった一度のビッグウィン(大当たり)に惑わされ、ギャンブルがやめられない事
 ②直感(=なんとなく決める事)は自分の経験の中からの総合判断
  →ただし、過去に偶然起きた幸運(大きな成功)は過信しないようにする(冷静に割り引いた方がよい)
(4)スリー・グッド・シングス(成功ノート)
 ①毎晩、今日良かったことを3つ書き出す(ピークエンドの法則:うまくいったこと、印象的だったことを思い浮かべる)
 ②コンフォート・ゾーン(居心地はいいが、いつも通り変化のない状態)の外に向けた出来事を良かったこととして書き出すこと
 ③努力した事(事前に準備した事)、戦略(どう準備するか決めた事)、選択(状況に対し、どう選択するか)を記録する

3.試行回数を増やす
(1)自分にかけるピグマリオン効果(思い込みを強化する)
 結果的に行動を起こす時の不安(恐怖)を抑え、試行回数を増やせる
(2)レジリエンス(反発性、弾力性:失敗しても立ち直る力)を高める
 ①失敗した時の感じたネガティブの感情を具体的に書き出す
 ②運動する
  20分有酸素運動ドーパミン放出により、その後3〜4時間は認知、行動、考察力が高まる
 ③呼吸法
  タクティカル・ブリージング(鼻から4秒吸う→4秒息を止める→4秒かけて口から吐く→4秒息を止めるの繰り返し)
 ④瞑想する
  数息観(お腹を突き出して座る→1.5m先を薄目でぼんやり見つめる→呼吸を10まで数える→1から数え直すの繰り返し)
  →随息観(ヴィパッサナー):呼吸を意識しつつ、周囲の環境にも半分意識を向ける

4.チャンスに気づき行動に移す
(1)ワーキングメモリ(同時並行処理は最大7つまで)を解放する
 ①1つの仕事が終わったら、すぐに頭の中を解放する(選択→決断のスピードを高める)
 ②頭の中を解放しておかないと、周囲の変化に鈍感で気づく力が低下してしまう
(2)セレンディピティ戦略
 ①対戦相手のいるゲーム(ボード、カードなど)をする
  →瞬間的な選択と決断を繰り返すことで、直感(ひらめき)が磨かれる
(3)コミュニケーション戦略
 ①相手に伝えることは一点に集中する(ハロー効果の逆利用)(自分はこういう人だと一言で言えること)
  →仕事でも一つの得意分野のみ強調しておけば、苦手な仕事は回ってこなくなる