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脳が認める最強の集中力 林 成之(SBクリエイティブ)

1.脳の悪いクセ
(1)自己保存の本能
 自分を守りたいが過剰に働くと何事も「やらない」事で自分を守ろうとする
(2)統一・一貫性の本能
 ①変わらないこと、同じであることを過剰に守ろうとする
 ②いつもと違う物事(場所、仕事、人との対応など)で集中できなくなる
 ③(本当は賛同したくない事であったとしても)他人に同調してしまう

2.集中力の原点(考え方)
(1)おもしろいと思えるかどうか
 努力や工夫をしてでも好きになる力を高める
(2)明るく前向きに考え、否定しない
 ドーパミン(やる気物質)が出る
(3)人を尊敬し、よく話を聞くこと
(4)「大体できた」、「まあいいか」はNGワード
(5)「あとで」でなく「今やる!」を習慣化する
(6)損得で考えない(やると決めたら、損得抜きでやる)
(7)反省はダメな点の振り返りで終わらず、「次どうするか!」まで考える
(8)ひとつの仕事は最後までやり切る
 やり方を途中で変えない

3.集中するコツ
(1)デスクの上をいったん片付けてみる
(2)取りかかりやすい事から手をつけてみる
(3)その場からいったん離れてみる(視線をはずす、変える)
(4)下見、予行演習で同じ場所・環境に慣れる
(5)シータリズム
 間合い(シンコペーション)を入れたリズムで行動する
(6)時間がない場合
 解決策だけ行動する(完璧を目指さない)

4.無意識の集中力
(1)最後まで気持ちを緩ませない
 「大事をとろう(安全策)」、「もうすぐゴールだ」はNGワード
 →ここからが大事、最後の仕上げと思い直す
(2)無理難題と思えるような課題がある場合(「そんなの無理」はNGワード
 ①今は無理でも、今日はここまではやると思い直す(効率よく一度に片付けようとは考えない)
 ②3日間の中でインターベルをおいて繰り返し考え直してみる
(3)ルーティン(毎日同じ事をする)で、本当の判断力(微妙な違いを一瞬で見極め選択する力)がつく
 ①ルーティンはすぐに結果が出ないため、効率が悪い、無駄と考えない
 ②無駄(と思えるようなルーティンの繰り返し)は人を磨くと考える
(4)半分の時間でやると決めてみる
 コツコツやるやり方には罠がある
 →失敗したくない、気持ちが緩みやすいの要素あり
(5)NGワードの対処法(「ムリ」「ダメだ」「もういいか」と否定の気持ちが出たら)
 「・・・と思ったけど、それはヤメた」と否定を即座に打ち消す