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図解アンガーマネジメント 戸田 久美(かんき出版)

いつも怒っている人も うまく怒れない人も 図解アンガーマネジメント

いつも怒っている人も うまく怒れない人も 図解アンガーマネジメント

 

1.怒りは第二感情
(1)怒りの原因となった元の第一次感情(悲しい、つらい、さびしい、怖いなど)を相手に正しく伝える必要がある
(2)相手にうまく伝えられない時にも怒りが生まれる(怒りでしか表現できなくなる)

2.怒りの原因
(1)自分の価値観(「〜すべき」と考えている物事)が原因(自分以外の相手、環境、出来事ではない)
 例:「朝、挨拶すべき」「朝ごはんは食べるべき」

3.怒りの伝え方
(1)第一次感情を率直に表現
 例:「そう言われると困るな」「そんなことされると悲しいな」
(2)相手の意見を確認した後、自分の意見を言う
 例:「○○さんはこう考えたのですね。僕はこう考えているので聞いてくれますか?」
(3)歩み寄り
 例:「例えば代わりにこんな考えはどうでしょう?」「互いによくするため、もう少し考えませんか?」 

4.原因追求の聞き方(伝え方)
(1)「なぜ?」連発の追い詰めるような聞き方はダメ

 (相手は責められたと感じ、思考停止してしまう)
 よい聞き方(伝え方)例:「どうしてこうなったのか教えてくれますか?」

5.怒り対処の習慣化
(1)自分の「〜べき」を書き出しておく
 ①あらかじめ自分の価値観を知っておけば、イラッとした時に冷静に対処しやすい
 ②怒りの感情を俯瞰して考えやすくなる
(2)点数をつけておく
 自分の怒りの種類と度合い、クセがわかる
(3)いつものパターンを壊してみる
 ①普段の習慣を変えることで、悪い行動(怒りの伝え方)を変えるきっかけにする
  →どうせなら悪い習慣(例:夜更かし)を変えてみるとよい

6.怒りの対処法
(1)点数をつけてみる
 怒りが湧いたら、その怒りを点数化してみれば、怒りの気持ちが静まる
(2)数を数えてみる
 怒りが湧いたら、数を数える事を意識すると、怒りの気持ちが静まる
(3)「いま、ここ」に意識を向ける
 今現在の自分(身の回りのもの)の状態に集中、観察する
 →過去の怒りを思い出したり、未来を考え過ぎて不安になったらやってみること