2013年以前のブックレビューも随時追加中

大放言 百田 尚樹(新潮社)

 

大放言 (新潮新書)

大放言 (新潮新書)

 

1.「やればできる」はできないのと同じ
(1)根拠のない自信だけあるバカ
(2)俺はまだ本気を出していない、俺がやることでないと思ってるバカ

2.「誰もわかってくれない」は誰も知らないのと同じ
(1)自分が思ってる自分でなく、周囲の評価が本当の自分
(2)普段の行動で相手がどう感じているかが全て(自分がどう感じているかは他人には関係なし)

3.ほとんどの人は嫌いな仕事を生活のためにやっている
(1)すべての人が自分の好きな仕事だけやっていたら、社会は回らない
(2)好きな事で金をもらうのは厚かましい

4.尊敬する人は両親というバカ
 両親を尊敬するのは当然、かつ話題が個人的過ぎ

5.なんでもコスパで考えるバカ
(1)世の中にはコストで測れないもの(料理の味、店の雰囲気、車の乗り心地等)が多くあることを知らない
(2)結婚、出産など全ての人生をコスパで考えるバカ

6.広島の原爆慰霊碑の自虐的な碑文((われわれ日本人は)「過ちを繰り返しませぬから」)
(1)GHQWGIPにより、広島に原爆が落とされたのも日本人のせいとなっている
(2)公式見解では碑文の主語は「世界人類」となっている

7.図書館と著作権
(1)ヨーロッパでは公共貸与権(図書館が貸し出したことによる制作側への損失補てん)制度あり
(2)日本は映画には著作権側に補償金を払っているが、書籍にはなし

8.チャリティー番組の障害者ドキュメンタリーの作り方
(1)障害を持ちながら、頑張って何かに取り組んでいる人を探す
(2)どんな障害か映像を見てすぐにわかる障害者がよい
(3)重い障害がよい(ただし、深刻すぎるのはダメ)
(4)大人より子供、男性より女性がよい
(5)取り組んでいる事にドラマ性(音楽、芸術関係)があるとよい

9.こびとプロレス
 テレビ放送できなくなり(自主規制?)、小人のプロレスラーの多くが失業した

10.憲法改正
(1)第2次大戦後、アメリカは18回、フランスは24回、ドイツは58回憲法改正している
(2)日本同様、ドイツも連合国軍に憲法を押しつけられたが、その後50回以上改正している

11.スイスとルクセンブルク
(1)スイス
 ①侵略されるとなったら、最後は国内のあらゆる施設(発電所、ダムなど)を焦土化して侵略国には何も与えない
 ②民間人に小銃が支給され、ゲリラ戦の戦い方が書かれた本を配布
(2)ルクセンブルク
 ①19世紀に非武装中立を唱えたが、二つの大戦で国土蹂躙された
 ②第2次大戦後は徴兵制を敷き、NATOにも加盟