暴力団 溝口 敦(新潮社)
2.規模
(1)構成員3万6千人、準構成員4万2千6百人(2010年現在)
(2)新宿・歌舞伎町だけで、組事務所は100ヶ所
3.収入源
(1)覚醒剤
1パケ(ビニール小袋で0.3g)で1〜2万円
(2)みかじめ
例:名古屋の錦三(きんさん)(錦三丁目)2000軒の99%が払っている
(3)解体と産廃処理
①60年代に建てられたビルの建替ピーク(2020〜2040年)まで需要が多い
②アスベスト(石綿)があるため(1975年に禁止)、解体作業は通常手間がかかる
③外国人にアスベスト引剥がしを安価でやらせ、不法投棄している
4.指詰め(断指、エンコ詰め)
元々は江戸時代、遊女が行った(客に自分の愛情、誠意を示すため)
5.組抜け
ホームレスから名前、戸籍購入して、別人として生きる元組員もいる
6.日本の暴対法
(1)暴力団の存在自体は認めている(違法としていない)が、
取り立て、地上げなど経済行為自体には中止命令が出せる法律
(2)暴力団の存在自体は認めている(違法としていない)法律は世界中でも日本のみ
(3)存在は認める事で、警察が暴力団との腐れ縁(岡っ引き)を復活させたかったと推測
①江戸時代の公認警察は与力、同心まで
②岡っ引きは非公認で、博徒、テキ屋を使用することもあった
(4)暴力団構成員が減ると、警察、刑事の予算が減り、捜査員が失職してしまう
7.芸能・スポーツと興行
戦前からグズリ押さえ(不平客を力で押さえる)や場内整理は地域の暴力団に任せていた