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本音に気づく会話術 西任 暁子(ポプラ社)

 

本音に気づく会話術

本音に気づく会話術

 

1.本音の伝え方(OFNRの4ステップ)

(1)観察(Observation)(例:大きな音楽が突然聴こえる)
(2)感情(Feeling)(例:びっくりした)
(3)ニーズ(Needs)(例:すごく疲れていて体を休めたい)
(4)リクエスト(Request)(例;ヘッドフォンで音楽を聴いて欲しい)
→ 相手にいきなり(4)を伝えるのでなく、(1)〜(3)の順でOFNを伝えてから(4)を伝えること

2.ニーズの探し方
(1)仮定、想定したケースの中で何を失うかでニーズ(失いたくない物事)を考えてみる
(2)ニーズはあくまでも自分の価値観(大事にしている物事)から生み出している
(3)「○○すべき」としてニーズは考えない(自分不在の意見、価値観となってしまうため)

3.感情とは
(1)感情に快、不快はあるが良い悪いはない
(2)不快な感情(怒り、悲しみ、寂しさ等)を悪い感情だとして、自分を否定しないこと
(3)不快な感情も人生には必要なもの(例:「恐れ」「痛み」の感情はケガ、病気から身を守る)

4.感情の長さ
(1)快、不快何れも90秒間味わえば、なくなる
 (例:怒りの化学成分は90秒以内に血液中からなくなる)
(2)不快な感情を90秒以内に終わらせる方法
 ①考えずにただ感じ尽くすこと
 ②理由、過去の経験、未来への不安など思考しないこと

5.「共感」を求めている相手への良くない受け答え
(1)アドバイス
 相手が「解決方法」が欲しい時は良いが、「共感」を求めている時はNG
(2)質問
 「共感」を求めている時に5W1Hを質問されてもいい気持ちにならない
 →気持ち、思いをクローズドクエスチョンする
(3)自分の話
 相手の話と自分の話を簡単に同じにしてはダメ
(4)分析、批判、評価、判断、先読み

6.相手へのリクエストのコツ
(1)肯定語で伝える(例:お茶をこぼさないで→お茶碗は両手でしっかり持って)
(2)自分のニーズのみ満たすエゴで伝えない
 ①コミュニケーションは双方のニーズを満たすための手段
 ②自分のリクエスト(ニーズを満たすこと)が相手の別のリクエスト(ニーズを満たすこと)につながると良い