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相手の心を絶対にその気にさせる心理術 ゆうき ゆう(海竜社)

 

相手の心を絶対にその気にさせる心理術

相手の心を絶対にその気にさせる心理術

 

1.(シャット・ザ)ドア・イン・ザ・フェイス

 最初に大きな頼みを(わざと)お願いして、次に頼む小さな頼みを依頼してOKをもらう

2.自己確認より自己拡大
(1)相手が今まで言われたことのある言葉をいくつ並べても、相手はそれを聞いて自己確認するだけ
(2)今まで言われたことのない言葉が(相手は新しい自分=自己拡大させられるため)相手に印象づける

3.ツァイガルニク効果
 既に完成した物より未完成のものが印象が残る
(例1:SMAPは売れたが、忍者は売れなかった)
(例2:「続きはCMの後で」とした方が、その後の視聴率は高まる

4.トップレス・シークレット
 バレたくない事をあえて相手の目の前にさらけ出して、相手を欺く
 (例1:浮気をして帰ってきて、玄関で奥さんに第一声「浮気してきたよ!」)
 (例2:ニセモノを買わせたい業者が客に「最近、同業者にニセモノを扱う人が多いので困ってます」)

5.スティンザーの(会議の)3原則
(1)敵対している人間は、正面に座る
(2)議長にリーダーシップが強いと、参加者は隣と話すようになり、
  リーダーシップが弱いと、正面の人と話すようになる
(3)意見が出た直後は、その反対意見が出やすい

6.ダブル・キャスト
(1)交渉事(相手を説得する)は二人がかりで
 一人が提案した直後、相手が反対意見を言う前にもう一人がたたみかけるように賛成意見を出す
(2)一人で交渉する場合、一人で二役すればよい
 提案を出し、相手が反対意見を言う前にその解決策を出す

7.アンダー・ザ・サン
 世の中の一般的なイメージや倫理上のマイナスをプラスに変える言い訳を与えてあげる
 (例:インスタントコーヒーのマイナスイメージ(怠け者向け)→プラスイメージ(仕事も家庭も大切な時間にする進歩的な人))

8.鏡映的自己
(1)他人から見られている現実の自分(鏡映的自己)が、理想の自分とギャップがある(と自分で思っている人)ほど、他人の目を嫌う
 (自分自身を客観的に見つめるという行為自体嫌がる)
(2)他人から見られる状況におかれると、イイ子ちゃん(自分がイメージした理想の自分)に近づけようとする

9.グランド・オーケストラ
 第三者の意見も出して、相手にお願いすると相手は断りづらくなる
 (例:○○部長も、君が適任だと言ってたよ)

10.心理的リアクタンス効果
 禁止されたり、無理矢理押し付けられたりするほど、抵抗し、反対の行動を取ってしまう
(例1:「ここを見てはダメ」と言われるほど見たくなる)
(例2:「今日はいつものランチメニューはありません」と言われたとたん食べたくなる)
(例3:「限定100個です」と言われたとたん早く買いたくなる)

11.カチッサー効果(由来:テープレコーダーをカチッと押すと、無条件でサーと再生音が聴こえる気がする)
 しっかりした理由・根拠がなくとも、ちょっとした理由を添えて依頼するだけで、相手は賛成しやすくなる

12.2枚のジョーカー
 1つの提案をお願い(ベスト選択)するより、2つの提案のどちらがいいか(二者択一選択)で提案した方が、相手は答えやすい

13.認知的ケチ
 自分が余り興味のないことについては、極力少ない労力で判断する
 (例1:皆が食べにいく食堂だから食べに行く)
 (例2:オリコン一位のCDだからとりあえず聴いておく)

14.同調効果
(1)相手の意見に同調したい場合、動作が相手と重なっていく
(2)相手の意見に同調したくない場合、退屈になり無意識に動作が停滞(うなづき、相づちの回数が減り、長さも少なくなる)

15.2トゥルース
 真実は2つの言葉(2ワード)以上でないと返せない(一言「はい」「へぇ」の生返事は、相手が聞いてない可能性大)
 (例:「そうかぁ、辛かったね」、「うんうん、それいいと思うよ」)

16.ダブル・バインド(二重拘束)
 相反する2つのメッセージを伝えられると強く緊張する
 (例1:この仕事をやったら1万円あげるけど、殴ります→相手は強い不安と緊張でどうしてよいかわからなくなる)
 (例2:母親がどちらを選んでもいいよと提案しつつ、子供がどちらを選んでも母親が怒る→子供は精神分裂)