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ヤクザは5秒で人を9割見抜く 向谷 匡史(悟空出版)

 

ヤクザは人を5秒で9割見抜く

ヤクザは人を5秒で9割見抜く

 

1.問いかけの口火を切る人

(1)初対面や交渉の場面で、相手が会うなり問いかけの言葉(例:暑いですね、コーヒーでもどうですか?)を切ってきたら、
  相手は”決め”にかかっていると思ってよい
(2)時候の挨拶などもなく、いきなり相手に依頼、質問で呼びかける人は要注意
 会話をリードして、自説や持論を押し通そうとする可能性大

2.正面に座る人
(1)敵対意識を持っていると、相手と向い合うように座る(スティンザー効果)
(2)敵対意識とは、相手より一歩でも風上に立とうとする自己顕示欲

3.笑顔で接してくる人
(1)相手の動作を見ると自分も同じ動きが活性化する(ミラーニューロン仮説)
(2)笑顔で接してくる詐欺師タイプには、笑顔が伝染しないよう要注意

4.姿勢が良すぎる人
(1)姿勢が(妙に)良過ぎる人は、考え方が頑固で硬直的な所がある場合がある
(2)外見で目に付きやすい姿勢、礼儀が良ければ仕事も必ず良いとは限らない(肝心の仕事の内容や生き方と外見を結びつけて考え過ぎない)

5.会話を二拍子(偶数)でする人
 こちらが挨拶したのに、(挨拶を返さず)すぐ本題に入る人(2拍子で会話を進める)は、自己中で自分の意見を強引に押し付けてくる

6.一流のヤクザは自慢もヨイショもしない
 自慢話をするのは三流、ヨイショされるとヤニ下がるのは二流、一流は余計なことは話さない

7.ネガティブな挨拶から始める人(例:イヤな雨ですねぇ)
 ネガティブな挨拶をした相手には、質問を投げかけるかネガティブな言葉で様子を伺ってみる

8.失敗談で親密になろうとする人
 相手の失敗談を聞いているうちに、知らない間に自分が面倒見る立場にされ、相手の頼みごとを断りにくくなるため要注意

9.共通項探しで親密になろうとする人
 話題をあちこち振りながら自分との共通項探しをしてくる相手は(その後、断りにくい話を出してくるため)要注意

10.「ここだけの話」を出して親密になろうとする人
(1)相手がなぜ自分にだけ「ここだけの話」をしたのか、相手にはどんなメリットがあるのか考えてみるとよい
(2)疑心の種を植えられている場合がほとんど

11.正しい言い訳の言い方
 理由+反省+決意の順で話す(例:見積もりで負けました。私の読みが甘かったです。以後気をつけます。)

12.頼みごとの正しい断り方
 期限+保険をかけて一次回答(例;一週間お時間をください。ただし、このご時世ですからできない場合はご了承ください。)

13.会話は壁打ちテニス
 オウム返し(相手の言葉、感情をそのままマネして言い返せばよい。自分のアレンジ、変化させて言い直す事は不要。)

14.説明は起承転結
(1)起で最初に短く言い切ること(15秒以内)
(2)承は理解してもらう必要があるため詳しく
(3)転で別の角度から補足
(4)結で結論を短く言い切る(15秒以内)(起承転結までの話全体も短いほうがよい)