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戦争が嫌いな人のための戦争学 日下公人(PHP研究所)

 

戦争が嫌いな人のための戦争学

戦争が嫌いな人のための戦争学

 

1.国家の目的と必要事項

(1)目的は自分(国民)の気に入った生活の確保(=よそ者は出て行け)
(2)目的のためには自前の警察(自治体警察)、行政機関、法律(条例)、徴税(住民税)が必要

2.民族と国家
(1)民族は8000あると言われているが、国家はシドニーオリンピック参加国で約200カ国
(2)200の国の中に閉じ込められている8000の民族は独立を求めていることになる
(3)日本で民族自決、独立が起きないのは、中央政府交付税をたっぷり配っているため
(4)民族は自分たちの事を自称する名前はない
 (例:エスキモー=生肉を食う人は他人がつけた名称、自分たちはイヌイットとしている)

3.瓶の蓋(日本のエネルギー封鎖)
 アメリカは日本のエネルギーをコントロールしている

4.人間はなぜ戦争するか
(1)人類一万年の歴史の中で、戦って生き残ってきた(環境適応)者が、一番よい所(現代文化・文明の中心地)に住んでいる
(2)戦争をしない(環境非適応)者は、地方や奥地へ移動していった(例:パプアニューギニアには争い事が嫌いでおとなしい人ばかりいる)
(3)バイキングとアングロ・サクソンは戦争大好き民族

5.アメリカ南北戦争薩長
(1)薩摩は薩英戦争、長州は下関戦争(対イギリス・フランス)で武器(銃)の重要性に目覚める
(2)南北戦争で不要となった大量の廃銃をイギリスのグラバーが長崎から大量に薩摩へ武器輸出
(3)武器(鉄砲)の質的優位に立った薩長鳥羽・伏見の戦い幕府軍を倒し、明治維新に繋がる

6.若者比率と戦争国
(1)昭和十五年に15歳〜25歳の若者比率が15%以上の国はドイツ、イタリア、日本
(2)現在、15歳〜25歳の若者比率が15%以上の国は中国

7.出生率環境保全、戦争防止
(1)戦争をしていない現在の日本は出生率1.4人(女性が一生の間に子供を産む人数)
 ①日本も江戸時代は子供を増やさなかった
 ②出生率の高い途上国は一人あたりの自給率が低くなり、不衛生になる
(2)戦争をさせないためには食糧援助でなく、産児制限と武器輸出禁止がよい

8.高齢者の考え方
 人口の3%で区切るとよい(日本なら75歳以上、インドやフィリピンは48歳以上)

9.エイドとコンペンセーション
(1)イギリスのインドに対する態度
 エイド(援助)はするがコンペンセーション(補償)は1ポンドも払わない考え(他の欧米諸国もほぼ同じ態度)
(2)経済発展援助は相手国が経済発展の兆しが見えない場合、打ち切るべき