103歳になってわかったこと 篠田 桃紅(幻冬舎)
一◯三歳、ひとりで生きる作法 老いたら老いたで、まんざらでもない 一〇三歳になってわかったこと (幻冬舎単行本)
- 作者: 篠田桃紅
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2015/12/16
- メディア: Kindle版
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1.漢字の「人」は一人で立っている
(1)古来の甲骨文字を見ると「人」という字はお互い支えあっているのでなく、一人で立っている
(2)人間とは本来、自分一人で立っているもの
→相手に過度な介入はしない、相手に期待もしない、周りの負担にならない
2.年をとって生きること自体、毎日が創造して生きている
(1)誰でもその年(50歳でも100歳でも)になるのは初めての経験だから戸惑うのは当たり前
(2)100歳まで生きる人は少ないから前例も少なく、自分で創造するしかない
(3)歳を取ること自体、クリエイトすることであり、作品を作ることよりずっと大変
3.歳には無頓着がいい
(1)「いい歳をして」とか「年甲斐もなく」「歳相応」とかは一切考えない
(2)歳を基準に物事を決めてはいけない(心のひもは切って、精神の自由を得る)
4.世の中に全面的に頼れるものなんてない
(1)人間も自然の一部、死んだら自然に戻るだけと考えれば気楽なもの
(2)考える事を止めれば、「無」になり死は怖くなくなる
→心が無の境地になり、体も無になるのが死
(3)何か夢中になれるもの(芸術、スポーツ、宗教など)があれば、考える事がなくなり人は救われる
5.世の中全て納得できるわけない
(1)納得できた(理解できた)なんて思うのは、貴方自身の思い上がり
(2)自分の知恵ではわからないことの方が多い(納得出来ない、割り切れないのがそもそも世の中)
6.真実は伝えられない
(1)真実は言葉や文字に表現して相手に伝えられない所に存在している
(2)真実は見たり聞いたりしてもの以外の想像して感じた心の中にある