2013年以前のブックレビューも随時追加中

いつも「自分」だけ責める人 加藤諦三(角川書店)

 

1.自我とは対他関係(最初は主に母親)から「自分は存在しても良い」と認められる所から生まれる

(1)見捨てられると、人と感情共有(共感)を素直にできなくなる
(2)多くの人と感情共有の経験があれば、心の動揺はなくなり自我が確立する

2.完璧主義
 被害妄想になりやすい(常に理想になれない自分を責めてしまうため)

3.心の松葉杖(オルポート)
(1)過去の失敗に対して安心感を与えてあげること
(2)自分に対して怒りを持たない心(穏やかな気持ち)の状態にしてあげること

4.人は相手の無意識に反応する
 無意識の中に憎しみや敵意がある相手と良い人間関係は築けない

5.慢性的な不快感情(ラケット)があると、相手を責めてしまう(イジメ)

6.不安な親は子供を被害妄想に追い込む
 子供の将来に不安な自分の心を安心させるために子供を責めている(自分の不安解消のはけ口)

7.自己反省し過ぎは被害妄想の原因となる
 自分を責めているのは自分自身(内部の事)なのに自分の外で起きている(他人から責められている)と思ってしまう(外化)

8.心に葛藤を持つ人がテロリストになる
 オサマ・ビン・ラディンは若い頃いわゆる「真面目な良い子」だった(親に責められて育てられ、迎合していた?)