2013年以前のブックレビューも随時追加中

魂の燃焼へ 執行草舟・清水克衛(イースト・プレス)

 

魂の燃焼へ

魂の燃焼へ

 

1.感謝より恩を返せ

 恩として感じた方が、お返しをする対象が明確になる

2.読書の本質
(1)読書は答えじゃなく「問い」を見つけること
(2)答えは本の中からでなく、自分の人生の中で見つけ出すこと

3.魂とは
(1)多くの人々が共有している価値観(愛、友情など)の事
 →例:ベートーベンの曲には魂(多くの人が共感できる価値観)があるが、ベートーベン自身の固有の情感は個人的なもの
(2)肉体よりも大切なもの(魂)があるという考え方そのものが人間的という事

4.お金とは
(1)社会の真実を教えてくれるもの
(2)無料、ボランティアだけで仕事をしても、本当に社会に役立っているかどうかわからない

5.悩みの解決法
(1)自分の事ばかり考え過ぎるのが悩んでいる原因
(2)自分の祖先、祖国など縦の意識すること(周りの人や情報など横ばかり意識してはいけない)

6.世の中と善悪
(1)世の中(人間も含む)は絶対善も絶対悪もなく、全てグレーゾーン
(2)人間は生きているだけで罪深い存在(原罪)のに、自分を善人だと買いかぶり過ぎている
(3)グレーゾーンをうまく活用できるのが頭のいい人(例:植民地支配で直接搾取せず、その国の買弁商人経由で搾取する)
(4)キリスト教プロテスタンティズム)の信仰は終末思想でパワーが強大

7.武士道
(1)不合理ゆえに我信ず
 生きていること自体、不合理性、矛盾(=運命)があり、それを解決しようとするのが人生
(2)男と女の価値観
 現代は男の価値観、美徳は全て暴力的なものとして否定され、女の価値観しか残っていない

8.義務教育
(1)今の日本教育(義務教育)は国の求める経済成長に都合の良い小市民を作る道具
(2)個性重視の教育なら地域割りの義務教育でなく職業別の私塾システムがよい