不安のしずめ方 加藤諦三(PHP研究所)
不安のしずめ方―人生に疲れきる前に読む心理学 (PHP文庫)
- 作者: 加藤諦三
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2007/10
- メディア: 文庫
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1.不安の種類
(1)現実的不安:現実として不安な状況になっている
(2)神経症的不安:まだ現実に起きていない事で不安になる(例:将来の不安)
2.不安からの逃避行動
(1)迎合、服従
(2)攻撃的性格
(3)ひきこもり
3.不安にさせるおかしな人は切り捨てること
不安な時は人間関係を見直し、自分に不安を与え、本当に守ってくれない人は切ること
4.不安の構造
(1)自分に嘘をつく(自分が不安、不幸なのに「そうじゃない」と無理に言い聞かせている)
→自分の価値観が脅されたくないための「不安回避」行動
(2)現実をありのまま見ず、自分の理想ばかり見ている(外化)
→悪いのはいつも自分以外の世界(他者とコミュニケーションできない)
(3)自分の独自性(私だけは特別)ばかり主張する
→実は自己実現して生きていない
5.幸せな人はわざわざ「私は幸せ」などと人に言わない
本当にそれを感じている人は「私は○○だ」とは人に話したりしない(例:「自由」)
6.家族、親類の世界(子育て、親の世話)から逃避したがっている若者が増えている
(1)現実の責任から逃げたい(友達さえいればいい)というカルト的な行動
(2)日本の少子化の原因
7.不安な時は、自分の価値観を見直す(人格の再構成)タイミングだと思うこと
8.不安とは「生きる」に対して間違った脳の活動
9.不安な人にまず必要なのは癒やされる言葉
(1)不安な時、解決する具体的な対策やアドバイスが最初に必要ではない
(2)まず最初に必要なのは不安を共有してくれる人、言葉である
10.逃げの努力をしない
無理に明るく、真面目に振る舞うのは不安から逃げているだけ
11.周囲の人に気に入られなくてもよしとする(他人に対し、「ノー」と言うこと)
(1)「ノー」と言わずに逃げていると、いつまでも不安は消えない
(2)言葉だけで具体的には何もしてくれない人との関係は切ること
12.自分が何が欲しいのか確認すること
自分が欲するもの(例:今何が一番食べたいのか、どんな歌が聴きたいのか)を確認してみること