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日本人はどう死ぬべきか 養老孟司・隈 研吾(日経BP社)

 

日本人はどう死ぬべきか?

日本人はどう死ぬべきか?

 

1.主体性を持たせようとすると一人称(自分自身)の死を考えるようになる

 欧米文化が死の恐怖を植え付ける

2.死は個人(自分)にとっては時間的感覚、それを他人から見ると空間的感覚(その人がいるかいないか)で捉える

3.農家の後継者問題は、年寄りがいなくなれば解決する
 若者から見れば年寄りは既得権益者で邪魔な存在

4.致死率と流行率
(1)SARS(致死率11%程度)くらいが、一番蔓延し死亡者が増える
(2)エボラ(致死率80%程度)だと、患者と周囲が一度に死ぬため、蔓延しにくい
 ただし、最近は渡航率が高くなってきたため、蔓延率が高くなってきている

5.日本人とデザイン
(1)日本人はまず形(言葉なら、まず読み書き)から入るが、ヨーロッパは弁論重視
(2)昭和時代の異様に白い病院は清潔にしないといけないという強迫観念を強いられる