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話し方にもっと自信がつく100の法則 太田龍樹(中経出版)

 

話し方にもっと自信がつく100の法則

話し方にもっと自信がつく100の法則

 

1.ディベートの目的

(1)肯定・否定の両極端の意見をぶつけることで、両方の意見からメリットを見つけるために行う
(2)最初からバランス良い意見(中庸)は得られないため、はじめに両極をよく知ることが必要
(3)自分一人でディベートをしてもよい
(4)上手くいかない時は、両極端の思考をして、自分なりの中庸(バランス)を見つけてみる
(5)自分の正しいと思っている意見には常に反対意見がある事を意識できる
 →自分が相手にどのように思われているか意識できる(客観視:メタコミュニケーション)

2.時間的目標の立て方
(1)500時間集中すれば専門知識となり、3000時間やればその道のプロフェッショナルの入口に立てる
(2)1日10時間なら50日で500時間、300日で3000時間(1日30分なら3年で500時間)

3.気づきの質問(相手に気づきを与える質問)
(1)具体性を確認(例えば?いつ、誰が?、それはどういう意味?など)
(2)抜け漏れを確認(他には?それ以外の方法は?)
(3)優先順位を確認(どれから実施?今やるべきことは?やらなくていいことは?)
(4)実行可能か確認(いつまでにできそう?できないならいつわかりそう?)

4.話す前に構成を示す
(1)ロードマップ(おおまかな流れを最初に話す)
(2)ラベリング、ナンバリング(キーワード、ヘッドラインあるいは順序を付けて整理しながら話す)

5.自己開示のバランス
(1)自己誇示60%、自己卑下40%程度が良い
(2)誇示(自慢)し過ぎもダメだが、卑下(遠慮、謙遜、弱音)ばかりもダメ
(3)どちらかしか出せない人が多い(誇示も卑下もどちらも出す事が重要)

6.人物鑑定基準(諸葛孔明
(1)善悪の判断を見る(その人の志がわかる)
(2)言葉でやり込めた後の態度の変化を見る(その人の気質がわかる)
(3)意見を聞いてみる(その人の知識量がわかる)
(4)困難な状況の時を見る(その人の勇気の度合いがわかる)
(5)飲酒している時を見る(その人の本性がわかる)
(6)商売の時、どれだけ利益を得ようとしているか見る(その人の清廉潔白さがわかる)
(7)仕事の仕方を見る(その人の信頼度がわかる)

7.リアルパーソンとは
 自分ができる最大限の事を愚直に継続して取り組んでいる人

8.スキのない(計算高い)人間には誰も近づかない
(1)自己知識・能力を出す(ひけらかす)のは49%までとし、残りの51%は相手の出方に合わせること
 逆に言えば、49人に反対されても51人に賛成されれば、全体支持を得たと理解する事
(2)人間関係はパワーゲームでなくバランスゲーム