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「人たらし」のブラック心理術 内藤 誼人(大和書房)

 

図解 「人たらし」のブラック心理術

図解 「人たらし」のブラック心理術

 

1.根が張るまでには時間がかかると心得る

(1)根回しの相談は早めに行い、寝かせるくらいがよい
(2)決める直前の相談は、逆効果(儀礼的で相談相手をバカにしていると思われる)

2.弱者の戦術
(1)リングアウト戦略(戦う前から試合放棄)
 口喧嘩(痴話喧嘩)など無用な争い事への対策
(2)自分から弱みをさらけ出す
 自分への評価に対し、最初からハードルを下げておく(例:素人なので、田舎者なので〜)

3.事前謝礼法
 頼み事がある時は、事前に相手にお礼をしてしまえば、相手も頼み事が断りにくくなる

4.無言の「イ」
 にこやかに微笑むクセをつけるには、会話の最後に無言で「イ」と言うクセをつけるとよい

5.ゼイガルニク効果
 相手と一番会話が盛り上がって一息ついた所で、すぐに会話は切り上げること(次回に余韻を残す)

6.人と視線を合わせやすくする方法
 相手のまばたきの回数を数えてみる(アイコンタクトの緊張を少なくし、自然と相手の目を見ることができる)

7.ブーメラン法セールスはもう古い
 例1:お客が「高い」と言ったら、「たしかに高いですが、その分高品質なんです」と切り返す
 例2:お客が「興味ない」と言ったら、「興味のない人にこそオススメなんです」と切り返す
 →今どきの客は何を言ってもしつこい、くどいと思うだけ(セールスには逆効果)

8.「例えば(仮)の話」で口を割らせる
 交渉相手がタフな場合、「仮にもし○○だったらどうしますか?」と切り込んで、本音を言わせるとよい

9.頼み事は(自分が思っているより)大きく頼んでみる
(1)人は勝手に想像する事はネガティビズム傾向(いいことよりも悪いことを想像しがち)である
(2)多少ムリだろうなと思っても、吹っかけて頼むくらいでちょうどよい
(3)相手に拒絶されたら、その時にどうするか考えても遅くはない

10.いいか悪いか聞かれる場面では、「いい線だね」しか言わないこと
(1)もう少しの努力、譲歩などの変化を相手に自己判断させて実行してもらうのがよい
(2)部下や交渉相手に対し、ああしろ、こうしろと要求してはいけない
(3)相手の判断で少しずつ変化(もうひと頑張り)してもらうのが、一番良い

11.悩み事の解決法
(1)悩み事から来る具体的な恐怖を感じるシーンを頭のなかでイメージ(シミュレーション)する
(2)シミュレーションを2ヶ月も続ければ、たいていの悩み事は解決している