2013年以前のブックレビューも随時追加中

リーダーのコミュニケーションの教科書 沖本 るり子(同文館出版)

 

相手が“期待以上

相手が“期待以上"に動いてくれる! リーダーのコミュニケーションの教科書 (DO BOOKS)

 

 1.部下から「(そんな事)聞いてません」と言われたら

(1)例え指示していたとしても、相手を責めると言った言わない論争になり無意味
(2)聞いた側(部下)がどのように解釈していたかをよく確認すること

2.本当の事を報告してくれない部下がいたら
(1)自分がまず心を開き、相手のことを本当に気にかけてあげない限り、相手(部下)も心は開かない
(2)愚痴も言われないようなリーダーは、部下から全く信頼されていない証拠

3.相手を褒める時も指摘する時も客観的事実で話す
 ただし、最終的にどう伝わるかは相手の解釈次第

4.融通が効かない部下がいたら
(1)目標のみ(何をして欲しい)でなく目的(何のためにこれを行うか)も伝えること
(2)目的共有できれば、部下から発展的な解決法が得られるかもしれない

5.部下が言いづらそうにしている時
(1)話ベタな人は、結論が最後に来る場合が多いから、最後まで我慢して聴いてあげること
結論を先に述べるよう指導するのは、部下との信頼関係を築いた後にすること
(2)自分の経験と照らし合わせて、相手の言いたいことを先回りして決めつけ解釈しないこと
相手が誰であっても自分とは違う人間だから、相手の言いたいことをすぐに理解できるなどと思わないこと

6.何でもかんでもキーワード毎にオウム返しであいづちすると、相手はバカにされているのかと不快になる
 話している相手の気持ち、行動に焦点をあててあいづちすること
 →例:「営業部長の伝票が遅くて大変だ。頭にくるよ」
  (1)「それは大変だ。頭にくるね〜」はOK(まずは感情共有)
  (2)「伝票が遅いんだ。ちゃんと伝わってるのかな?」はNG(事実確認は後でよい)

7.相手を責めるような質問(過去質問)はしないこと
(1)「(悪い結果に対し)なぜそんな事したの?」と相手を追求するような質問はしない
 ①悪い結果に対しては人間でなく、その問題・原因を対象に質問(確認)すること
 ②良い結果に対し、「どうやってやったの?」と人を対象に質問するのは(相手も気持ちが前向きになって)よい
(2)「じゃあこれからどうしたらいいかな?」と未来質問に切り替えること
ただし、相手に質問を突き返すのでなく、一緒に考え、相手が答えを導き出せるようなストーリーを紡ぎ出せる質問が理想的