インバスケット的「根回し」仕事術 島原 隆志(祥伝社)
1.目的を明確化させる方法
信頼できる人に事前相談し、目的や方向性をブラッシュアップしてもらう
2.根回しの目的
(1)相手を納得させるのが目的
(2)事実や結論だけ伝えても、相手は納得出来ないことが多い
(3)結論に至るまでのストーリーや背景を伝え切ること
相手の型(考え方、仕事の進め方、価値観など)を理解し、相手のメリットを協調する
3.根回しの方法
(1)緊急性、重要性から一番不利益を被る人(キーパーソン)から根回しする
特に役職、権限がなくとも発言力、影響力の大きい裏のキーパーソンに要注意
(2)相手に直接話してもうまくいかない時もある
①代理法
相手が話を聞く人(例:相手の上司)に依頼(代行してもらう)
②間接法
個別でなく全員一斉に説明(例:メールで一斉周知)
③孤立法
徐々に味方を増やし、相手を孤立させる(例:会議の前に賛成派を増やす)
(3)FABE(特に新規提案などで使う)
①Feature(特徴)
②Advantage(優位性)
③Benefit(利益)
④Evidence(裏付け、実績、過去事例)
4.説得の方法
(1)功利的説得(相手の利益やメリットを説明)
(2)規律的説得(相手の地位や立場、ルールに訴えかける)
(3)情緒的説得(相手の情に訴える、同情させる)