2013年以前のブックレビューも随時追加中

見抜く経済学 渡邉 哲也(かんき出版)

 

見抜く経済学

見抜く経済学

 

 1.マッチポンプ式の記事作り

(1)提携先の外国の新聞にニュースを掲載させ、それを海外発のニュースとして大々的に扱う
(2)「海外発」に弱い日本人の特性を活かしているだけ

2.資本主義の3パターン
(1)アングロサクソン型:金融により他国を支配するタイプ
 ①発展途上国で農業もしくは工業生産させ(金融投資)、利益を得る
 ②短期的で略奪型
(2)欧州型
 ①王族、資本家による後ろ盾(パトロン)タイプ
 ②キリスト教の分配の精神(富める者は貧しき者に施すこと)
(3)日本型
 ①企業(会社)を売買の対象ではなく、生活のインフラ拠点としている
 ②3つの中で最も社会主義

3.トリクルダウン理論
 富裕層が富めば、貧しい者も豊かになるという考え方(最近は否定されつつある)

4.円安と円高
 生産者優遇で経済活性化を考えるなら、日本は円安がよい

5.米国のグローバル企業の裏側
 拠点をタックスヘイブン租税回避地)に起き、他国で得た巨額の利益を拠点に流して脱税しているだけ