「空気」で人を動かす 横山 信弘(フォレスト出版)
1.空気が変わる原因
(1)社会的手抜
人が増えれば増えるほど手抜きをしてしまう集団心理
(2)外来価値観
新しい人が組織に入ることで新しい価値観が持ち込まれる
(3)意味の偽造(作話)
過去にやった事を正当化するため言い訳する
2.間違った対策
(1)にわかコーチング
①相手にアドバイスや提案はしないこと(質問のみ)
②ただし、相手自身答えがないのに質問で掘り下げても無意味(誘導尋問になる)
(2)意識調査(アンケート)
元々考えたこともない事をアンケートで質問されても、適当に(理由もなく)回答するだけ
(3)過剰承認
ねぎらい、ほめる言葉のかけ過ぎ
(4)金銭的報酬
アンダーマイニング効果(過正当化効果)
→元々やる気があって行動していたのに、お金をもらうために行動(やる気自体は低下)してしまう
3.空気の変え方
(1)リーダーが情報発信(最低8ヶ月)
①4W2H(ぼかし表現をしない)
②「ベスト、積極的、全力」などのぼかし表現は禁止
③When,Where、Who、What、How much、Howの4W2H で表現する
→Why(理由)は説明しない(理由など説明しなくとも納得できるような細かい説明をする)
(2)ティーチング
①決められた型、原理原則を徹底して反復確認
②あるべき姿と現実を数字で示す
③相手(担当)の役割を教える
→上から目線(指示する)のでなく、間接話法(例:社長も言ってたんだけど)と切り出して説明する(独白)
コンサルタントの仕事力 小宮 一慶(朝日新書)
1.(相手の話を)聞く時の注意
(1)自分の(勝手に思い浮かんだ)アイデアで簡単に解決しない
相手の話を細かく聞いて仮説検証しないと正しい答え(解決策)にはたどり着けない
(2)ノイジー・マイノリティ(相手の声が大きいだけで実際は少数意見)に惑わされない
サイレント・マジョリティを聞き分けること
2.コミュニケーションは意味+意識
意味はメール、文章で伝わるが、意識は直接会って話さないとわからない
運は操れる DaiGo(マキノ出版)
1.運にまつわる真実
(1)運のいい人
①粘り強い人(他の人より準備し、何度もたくさんの事を試しているに過ぎない)→その結果が運がよくなる
②短期的な不運にとらわれず、その後の長期的な幸福度がどう上がるか考え、行動や生活習慣を持続的に変えていくこと
③自分が幸運だと思える証拠を集め、思い込みを強化している(リチャード・ワイズマン)
→アズイフの法則(as if〜:自分は幸運な人なんだと思って行動してみる)
④外向性が高く(社交的)、神経症的傾向が少なく(物事に動じない)、開放性の高い(好奇心旺盛)
→内向的な人は、外交的な人を友人とする戦略が必要
⑤誠実(クソ真面目)だけでは報われない
→正しい方法で努力しない限り、どれだけ努力しても運はつかめない
→正しい方法を見つけるには、いろんな方法を試行錯誤するしかない
⑥協調性(人に合わせる)だけでは運はつかめない
→周囲を気にし過ぎる人は、マイペースで自由な人のマネをするとよい
(2)運の悪い人
成果のつかめない人
2.不安に強くなる
(1)脱フュージョン
①ネガティブな考えを点数化する(これは以前の最高の落ち込みよりは少ないから60点など)
②不安になったら歌にする(「いらいらーするー」と節をつけて笑ってみる)
③擬人化(悲しみさんと名付けてみる)
④列車法(列車に例えてだんだん遠ざかるイメージを作る)
(2)失敗ノート
他人の失敗、不運をノートにつけておく(自分の失敗は強烈な記憶となるので通常ノートする必要なし)
例1:ソニーのケータイ+カメラがiPhoneに負けたのは、自部門にあるデジカメ部門との組織的対立が原因
例2:ポラロイド社が自社のカメラが売れなくなるから、デジカメ参入断念し、結果的に市場失う
→ただし、自己充足的予言(自分の失敗を引きずり不運だと自己暗示)になったら、毎日記録し、実は小さな悩みだと気づける
(3)ビッグウィン仮説
①たった一度のビッグウィン(大当たり)に惑わされ、ギャンブルがやめられない事
②直感(=なんとなく決める事)は自分の経験の中からの総合判断
→ただし、過去に偶然起きた幸運(大きな成功)は過信しないようにする(冷静に割り引いた方がよい)
(4)スリー・グッド・シングス(成功ノート)
①毎晩、今日良かったことを3つ書き出す(ピークエンドの法則:うまくいったこと、印象的だったことを思い浮かべる)
②コンフォート・ゾーン(居心地はいいが、いつも通り変化のない状態)の外に向けた出来事を良かったこととして書き出すこと
③努力した事(事前に準備した事)、戦略(どう準備するか決めた事)、選択(状況に対し、どう選択するか)を記録する
3.試行回数を増やす
(1)自分にかけるピグマリオン効果(思い込みを強化する)
結果的に行動を起こす時の不安(恐怖)を抑え、試行回数を増やせる
(2)レジリエンス(反発性、弾力性:失敗しても立ち直る力)を高める
①失敗した時の感じたネガティブの感情を具体的に書き出す
②運動する
20分有酸素運動のドーパミン放出により、その後3〜4時間は認知、行動、考察力が高まる
③呼吸法
タクティカル・ブリージング(鼻から4秒吸う→4秒息を止める→4秒かけて口から吐く→4秒息を止めるの繰り返し)
④瞑想する
数息観(お腹を突き出して座る→1.5m先を薄目でぼんやり見つめる→呼吸を10まで数える→1から数え直すの繰り返し)
→随息観(ヴィパッサナー):呼吸を意識しつつ、周囲の環境にも半分意識を向ける
4.チャンスに気づき行動に移す
(1)ワーキングメモリ(同時並行処理は最大7つまで)を解放する
①1つの仕事が終わったら、すぐに頭の中を解放する(選択→決断のスピードを高める)
②頭の中を解放しておかないと、周囲の変化に鈍感で気づく力が低下してしまう
(2)セレンディピティ戦略
①対戦相手のいるゲーム(ボード、カードなど)をする
→瞬間的な選択と決断を繰り返すことで、直感(ひらめき)が磨かれる
(3)コミュニケーション戦略
①相手に伝えることは一点に集中する(ハロー効果の逆利用)(自分はこういう人だと一言で言えること)
→仕事でも一つの得意分野のみ強調しておけば、苦手な仕事は回ってこなくなる
もしもウサギにコーチがいたら 伊藤 守(大和書房)
図解 もしもウサギにコーチがいたら―「やる気」を引き出す33の方法
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1.ウサギのタイプ
(1)コントローラタイプ
行動・決断は早いが、感情表現苦手(ストレートな物言いしかできない)
(2)プロモータタイプ
アイデア生み出す瞬発力はあるが、飽きっぽい
(3)アナライザタイプ
分析力・正確性は高いが、変化・混乱に弱い
(4)サポータタイプ
援助・協調性は高いが、決断力がない
2.問題解決の糸口(視点の移動)
(1)問題に対する態度(謝罪の方法)
(2)問題からの逃げ方
(3)(そもそも)何が問題なのか明らかにする
(4)問題を放置できないか検討
(5)他に解決できる人を探す
(6)過去に似た問題をどう解決したか参考にする
日本はなぜアジアの国々から愛されるのか 池間 哲郎(育鵬社)
1.イタリアとカンボジア
(1)イタリア
①日独伊三国同盟を結んでいたが、日本敗戦1ヶ月前に対日宣戦を行い、戦後賠償請求してきた
②日本は賠償でなく一括見舞金として支払い
(2)カンボジア
①1954年、大東亜戦争における日本軍駐留被害の賠償請求は放棄
②日本は経済、技術協力でお返し
2.アメリカの植民地政策(動物園政策(ズー・セオリー))
補助金漬けで教育、福祉援助は行うが、産業開発、技術投資はしない
3.日本
(1)職人の国
①200年以上続く企業3,146社(ドイツ837社、オランダ222社、フランス196社)で世界の半数を占める
②100年以上続く企業だと2万7,441社
(2)国土
土地面積だと世界61位だが、海含めた(排他的経済水域)面積は447万㎡で世界6位
(3)不安遺伝子(セロトニン)
日本人の約80%に存在(アメリカ人は約44%しかない)