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知られたくないウラ事情「不都合な真実」 神樹 兵輔(ぱる出版)

知られたくないウラ事情「不都合な真実」〜世の中の仕組み&カラクリ

知られたくないウラ事情「不都合な真実」〜世の中の仕組み&カラクリ

 

1.遺伝
(1)知力(80〜90%)
 数学力だけは70〜80%遺伝する。

 IQは80%、暗記力は60%、語学力は30〜40%(環境依存が大きいため)
(2)体力(50〜60%)
 身長、体格は70〜80%遺伝する。

 筋力、柔軟性は40〜50%、スポーツ能力は60〜70%
(3)気質(50〜60%)
 集中力だけは70〜80%遺伝する。

 真面目、神経質、頑固といった気質は50〜60%
(4)身体的特徴(70〜80%)
 顔立ちは80〜90%遺伝する。

 ハゲ/デブ70〜80%、肌の色/体臭70〜90%、歯並び90〜100%
(5)センス(30〜40%)
 絶対音感、楽器操作は30〜40%しか遺伝しない。
(6)病気(50〜60%)
 ADHDアトピー70〜80%、胃がん、高血圧60〜70%

2.マスメディア
(1)新聞の「押し紙
 購読部数より2、3割増しの部数を専売所に押し付けている
(2)電波料
 ①キーTV局は、電波料747億円(2015年)のうち62億円しか払っていない
 ②残り9割は携帯電話会社が利用者から徴収し負担している
 ③現在負担料62億の500倍の売上があるため、オークション制にすれば電波料1兆円程度は徴収できるはず

3.将来マイホームが安くなる理由
(1)日本の人口減少(2015年1.267億→2050年0.9706億)
 35年後には約3000万人減少
(2)空き家率上昇(2013年13.5%→2040年40%推計)
 2013年の時点で既に総住宅数6063万戸のうち820万戸が空き家

資料作成の基本 吉澤 準特(日本能率協会マネジメントセンター)

1.6つの発想パターン
(1)ロジカル
 ①つみあげ確認型(演繹型)
  こちらの主張に否定的な相手向け(一般ルールを例に出して、順番に納得してもらう)
  →例示した一般ルールに違和感があると受け入れられない(別の一般ルール例も用意しておく)
 ②論より証拠型(帰納型)
  データ重視の相手向け(いくつかの事例で結論付ける)
  →事例からの結論付けの異論は、あくまでも例外として納得してもらう
(2)ラテラル
 ①ひらめき発見型(類推思考)
  斬新な発想を求める相手向け(他分野との類推、類比から共通点を見出し、提案)
  →他分野との共通点よりも相違点が大きくなり過ぎないよう注意する
 ②トライ&エラー型(仮説思考)
  一般論を好まない相手向け
  →有識者がいない中でのトライ&エラーは無駄な仮説検証が長引くため注意する
(3)クリティカル
 ①1+1=3型(弁証法
  自論を取り入れないと納得しない相手向け(素案と対案を示し、折衷案で結論付ける)
  →ただし、参加者全員との合意は目指さないこと(大筋合意なら、少数異論があっても議論は打ち切ること)
 ②ひかえめ誘導型(背理法
  自論のみ主張する相手向け(相手意見の問題、欠点、矛盾を1つずつ消去し、こちらの対案で結論付ける)
  →必ずしもこちらが用意した対案が全て採用されるとは限らない(その場合、相手との折衷案とする)

2.フォント
(1)本文:メイリオUI(Macならヒラギノ角ゴ)
(2)見出し:HGP創英角ゴシック、ヒラギノ角ゴ 太字
(3)アルファベット、数字強調:Arial Black

3.文字サイズ
(1)表題(16〜24pt)、本文(10〜12pt)、注釈(8〜10pt)の3種類が基本
(2)参考文(単位、記号文字など)は70%、強調文は150%

4.文字装飾
 太字、下線の2種類だけ

5.書式
 余裕あるなら行間インデント1.2倍、余裕ないなら0.85倍

6.セル結合は使用しない
 セルの書式設定→選択範囲内で中央を使って、擬似的に単一セルのように見せる

7.罫線
 最初は全部点線で引き、最後に外枠だけ実線にする

8.図表は拡張メタファイル形式で挿入
 拡張メタ(ベクタ+ラスター)だと図表内の文字がにじみが少ない

脳が認める最強の集中力 林 成之(SBクリエイティブ)

1.脳の悪いクセ
(1)自己保存の本能
 自分を守りたいが過剰に働くと何事も「やらない」事で自分を守ろうとする
(2)統一・一貫性の本能
 ①変わらないこと、同じであることを過剰に守ろうとする
 ②いつもと違う物事(場所、仕事、人との対応など)で集中できなくなる
 ③(本当は賛同したくない事であったとしても)他人に同調してしまう

2.集中力の原点(考え方)
(1)おもしろいと思えるかどうか
 努力や工夫をしてでも好きになる力を高める
(2)明るく前向きに考え、否定しない
 ドーパミン(やる気物質)が出る
(3)人を尊敬し、よく話を聞くこと
(4)「大体できた」、「まあいいか」はNGワード
(5)「あとで」でなく「今やる!」を習慣化する
(6)損得で考えない(やると決めたら、損得抜きでやる)
(7)反省はダメな点の振り返りで終わらず、「次どうするか!」まで考える
(8)ひとつの仕事は最後までやり切る
 やり方を途中で変えない

3.集中するコツ
(1)デスクの上をいったん片付けてみる
(2)取りかかりやすい事から手をつけてみる
(3)その場からいったん離れてみる(視線をはずす、変える)
(4)下見、予行演習で同じ場所・環境に慣れる
(5)シータリズム
 間合い(シンコペーション)を入れたリズムで行動する
(6)時間がない場合
 解決策だけ行動する(完璧を目指さない)

4.無意識の集中力
(1)最後まで気持ちを緩ませない
 「大事をとろう(安全策)」、「もうすぐゴールだ」はNGワード
 →ここからが大事、最後の仕上げと思い直す
(2)無理難題と思えるような課題がある場合(「そんなの無理」はNGワード
 ①今は無理でも、今日はここまではやると思い直す(効率よく一度に片付けようとは考えない)
 ②3日間の中でインターベルをおいて繰り返し考え直してみる
(3)ルーティン(毎日同じ事をする)で、本当の判断力(微妙な違いを一瞬で見極め選択する力)がつく
 ①ルーティンはすぐに結果が出ないため、効率が悪い、無駄と考えない
 ②無駄(と思えるようなルーティンの繰り返し)は人を磨くと考える
(4)半分の時間でやると決めてみる
 コツコツやるやり方には罠がある
 →失敗したくない、気持ちが緩みやすいの要素あり
(5)NGワードの対処法(「ムリ」「ダメだ」「もういいか」と否定の気持ちが出たら)
 「・・・と思ったけど、それはヤメた」と否定を即座に打ち消す

問題解決ラボ 佐藤 オオキ(ダイヤモンド社)

問題解決ラボ――「あったらいいな」をかたちにする「ひらめき」の技術

問題解決ラボ――「あったらいいな」をかたちにする「ひらめき」の技術

 

1.分析
(1)いい人は依存性/強迫性パーソナリティ障害(DSM-5での分類)
 ①依存性パーソナリティ障害(自分で決められない、Noと言えない、メランコリー親和型
 ②強迫性パーソナリティ障害(強迫的に完璧を求める、執着気質)

2.原因
(1)厳しい/不安定な母親、厳しい父親、けんかばかりしてる両親
 厳しい両親だと、何でも完ぺきを求める子供が育つ
(2)甘からず、辛からずで育てられなかった
 極端に甘やかす、厳しくするといった不安定さが子供に不安感を与える

3.解決
(1)「変わる」のでなく「気づく」
 大人になるまでに作られた性格を変えようとするのでなく、今まで知らなかった自分に気づくこと
(2)効率重視の生き方をやめる
 忙しく(心を亡くす)複数の事を同時に行うより、一つのことを深く味わうこと
(3)欠点も含めた自分を受け入れる
 ①欠点があってもいいと開き直るのでなく、完全な人間でなくても意味があると考えること
 ②自分を受け入れられれば、他人も受け入れられる(互いに協調する事に意味がある)
 →受け入れた器の大きさが幸せの大きさ(自分<家族<周囲の人と器を広げると、幸せも大きくなる)
(4)アイデンティティを確立する(何のために生きるのか決める)
 例:アンパンマンのマーチやなせたかし・詩)
  「何のために生まれて 何のために生きるのか こたえられないなんて そんなのいやだ」
  →アンパンマンの答え「みんなの夢まもるため」

4.「しっくり」の定義
(1)データ(数字、スペック、価格等)
(2)トレンド(その土地の共通感覚、時代の空気感)
(3)カルチャー(根ざした文化)
(4)ヒューマン(人が普遍的に感じる本質的なもの、直感、本能)

5.デザインの価値
(1)ものごとを整理すること(シンプルにすること)(Simple)
(2)わかりやすく伝えること(Friendly)
 ①デメリットも隠さずオープンにすること
 ②どう見られたいか考えるのがブランド戦略
(3)ものごとを飛躍させること(ひらめき)(Surprise)
 →(1)(2)は職人でもできるが、(3)からしかブレークスルーは生まれない

6.仕事は楽しめない、だから楽しめるようにデザインする

 

 

 

 

執事だけが知っている世界の大富豪53のお金の哲学 新井 直之(幻冬舎)

執事だけが知っている世界の大富豪53のお金の哲学

執事だけが知っている世界の大富豪53のお金の哲学

 

1.資産の増やし方
(1)火をつけて燃えるものには投資しない
 ①金銭、株、債券、保険はNG
 ②普遍的価値があるのは不動産(土地)、金(Gold)
 ③最もよいのは特許(権利)
(2)投資の勝率は一割と心得る
 ①一割下がったら売る(損切り):10のうち9の商品はコレ
 ②上がったら、上昇角度が鈍りだしてもしばらく待ち、2回めの上昇角度鈍化で売る(売り抜け)
  →10のうち1つの商品で、残り9つの損切り以上の大儲けをする
(3)松竹梅なら梅を選ぶ
 ①一番安いものは一番下落率も低いから(逆に言うと一番高いものは一番下落率も高いから)
 ②人を雇う時も同じ(年俸2000万でヘッドハンティングするより年俸500万の新卒で4回チャレンジする)
(4)一般の投資商品は買わない
 新規公開株(IPO)を少し分けてもらえるよう銀行、証券会社と交渉する
 定期預金も店頭金利通りでなく上乗せ交渉する
(5)持ち家はなく中古物件を好む
 ①新築は買った途端に3割以上下がるもの
 ②価値が下がりにくい中古を安くリフォームし、改装費用以上の利益で売却する

2.人との付き合い方
(1)人付き合いは好き嫌いで決める
損得で付き合った人は、自分が失敗した時にすぐに離れていくため
(2)人脈とは(互いに)無理を頼める人の事
(3)自分よりワンランク上の人と付き合う
 会話や考え方を分析するため
(4)ご馳走するのはいいが、されるのは嫌う