これだけは知っておきたいマスコミの大問題 池上彰・森達也(現代書館)
1.オウムとカルト
オウムをカルトを決めつけてしまうと、「宗教と暴力」という深い検証が曖昧になってしまう
2.日本のマスコミの幼児性
(1)そもそも政治家はマスコミに圧力をかけるもの
(2)政治家に圧力をかけられて、マスコミが大騒ぎしたり、逆に萎縮して自主規制するのはどちらの態度もレベルが低い
(3)マスコミ(NHK含む)にそもそも公正中立などあり得ない
様々な断片的事実から伝い手の主観的真実を報道するしかない
3.ジャーナリストとは
ジャーナル(=日記)、つまり日々の出来事を記録していく人
4.メディアと国益
(1)メディアは政府が守ろうとする国益を支持してはいけない
(2)国益とは、今の政府にとって都合の良い利益に過ぎない
5.日本の地方紙
(1)戦時中(1942)の言論統制による一県一紙制が、現在まで続いている(県内複数紙は福島、沖縄のみ)
(2)日本の民主主義のインフラが地方紙
6.戦後と民主主義
(1)明治以降の日本のアイデンティティ(心の拠り所)は脱亜入欧(アジアの中での優越感と欧米への憧れ)
①中国をチャンコロ、調整をチョンとして蔑視し、アジアの覇者として神の国を造形
②歪んだ(ネガティブな)優越感を現代まで検証していない
(2)戦後レジーム(=体制)からの脱却
安倍政権は戦後レジームからの脱却と言いながら、米国占領下の従属関係は変えようとしていない
(3)ドイツの基本法
①東西ドイツ統一後も、憲法でなく基本法しか持たない
②基本法を変えるのは国民投票でなく、(知性のある?)代表者が決めるシステムを選択している
→ワイマール憲法による国民投票でナチスが生まれた(失敗した)ため、民主主義システムに自主制限をかけている
7.オウム以降の日本、9.11以降のアメリカ
他人が怖くなる(不安と恐怖)から、一人でいる事が怖くなり、集団化による逃避が進む
8.日本の警察官僚の天下り先
(1)防犯カメラ等セキュリティ関連メーカーや団体
(2)警察白書には良い事(殺人事件減少)を大きくかけない
→良い事ばかり記載すると、警察という特性上、予算削減されてしまうため
9.アメリカの愛国法(2001.9.11以降施行、2015.6失効)
国家が電話、メール等全ての通信を傍受できる(プライバシー保護の制限)
10.反知性主義(R.ホーフスタッター)
(1)自分が共感しない、興味のない(自分とは異なる)知性、価値観、生き方を認めない
(2)個劇的な態度(ヘイトスピーチ)に繋がる
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1.道灌(お恥ずかしうございます)
(1)自分が出した回答、行動を卑下するような発言で、理不尽な上司などの相手に対しソフトな抗議を行う
(2)相手が理不尽に怒っている場合、相手に付き合わず、対応した自分の事を蔑んでおけばよい
2.酢豆腐(酢豆腐は一口に限ります)
(1)嫌いなものを押し付けられた時、角の立たない断り方
3.剣道の達人
(1)達人は3本勝負なら相手(初心者)にまず一本を取らせる
(2)最初は相手の意見を聞き(一本取らせる)、その後に自分のウンチクを話す
(3)最初から自分の知識をひけらかすのは「知ったかぶり」、相手の意見聞いてから話すのが「物知り」
4.人間には自分だけの三畳間が必要(モンテーニュ)
(1)一旦孤独になって自分を整え、もう一度社会、仲間の元へ戻ると良い
(2)明暗、プラスマイナス併せ持つ浮世(憂き世)から離れて、自分を見つめ直すのが必要
(3)自分を見つめ直して、今何が問題か、今後どうするのか深く考える
(4)孤独感を癒す
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1.リーダーの3条件
(1)自分で洞察する(将来を観る)ことができる
(2)説明する力のある(話の上手い)人(口下手はダメ)
(3)組織(チーム)全体を動かす力のある人
2.好機の捉え方
(1)好機は待つのでなく自ら作り出す
(2)普段から準備に努力していること
3.悲観主義は気分、楽観主義は意志(アラン)
楽観主義をドライブさせるには、アーリースモールサクセス(早い時点で小さな成功事例を作る)が必要
4.一人当たりGDPの高い国
(1)ルクセンブルク、ノルウェー、スイス、シンガポール、香港と人口の少ない国
(2)人口が少ない方が国力として、得意分野を特化しやすい(日本の場合人口が多すぎるため、地方分権が解)
5.コンパスオーバマップス(伊藤穰一)
案内図の地図はすぐ古くなってしまうため、目的地(何をしたいのか)を目指すコンパス(軸)が重要
6.チャンスは貯金できない(キッシンジャー)
東京オリンピックのような二度とないチャンス(機会)は、大きな締切(デッドライン)と捉えてみる
7.(重要な決定に)コンセンサスはさほど重要ではない(サッチャー)
コンセンサスに時間をかけ過ぎるのは、時間浪費の原因
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1.心とは
(1)ころころ変わるから「こころ」
(2)ここる(狭く凝り固まってしまう)から「こころ」
→人も自分も許す(固まった心を「ゆるます」)事が必要
2.人生暗くなったら電気をつける
(1)人生落ち込んだ時にこそ、「何かいい事が起きそうだ」と心に電気をつける
(2)人生明るい時には、電気は不要
3.劣等感、心配はすべて恐れから出てくる
(1)恐れのない人生はない
(2)恐れを利用して人生を楽しむしかない
心が折れない働き方 岡野 雅行(青春出版社)
1.情報(インテリジェンス)が大事
(1)付き合いのある会社とは儲けも折半(そうすればまた情報→仕事がもらえる)
(2)調整役を入れる(自分だけで儲けようとしない)
2.もらったら「倍返し」
人から何か(お金、品物など)もらったら、必ず倍にして返す
3.業界のしきたり(既存勢力、既成ルール)には踏み込まない
(1)既存の業界の領域に踏み込まない形で仕事をする
(2)割の合わない仕事、難しすぎてできない仕事をあえてやる
(ただし、とびきりの腕とアイデアがないとダメ)
4.あまのじゃくでなく変わり者になる
人の逆をするだけ(あまのじゃく)でなく、人の先を行くのが変人
5.国も銀行も信用しない
6.ツール(CAD)に縛られない
図面(CAD)があるとそれだけのものしか作れなくなる