2013年以前のブックレビューも随時追加中

心が折れない働き方 岡野 雅行(青春出版社)

 

心が折れない働き方 (青春新書インテリジェンス)

心が折れない働き方 (青春新書インテリジェンス)

 

1.情報(インテリジェンス)が大事

(1)付き合いのある会社とは儲けも折半(そうすればまた情報→仕事がもらえる)
(2)調整役を入れる(自分だけで儲けようとしない) 

2.もらったら「倍返し」
 人から何か(お金、品物など)もらったら、必ず倍にして返す

3.業界のしきたり(既存勢力、既成ルール)には踏み込まない
(1)既存の業界の領域に踏み込まない形で仕事をする
(2)割の合わない仕事、難しすぎてできない仕事をあえてやる
(ただし、とびきりの腕とアイデアがないとダメ)

4.あまのじゃくでなく変わり者になる
 人の逆をするだけ(あまのじゃく)でなく、人の先を行くのが変人

5.国も銀行も信用しない

6.ツール(CAD)に縛られない
 図面(CAD)があるとそれだけのものしか作れなくなる

人生は負けたほうが勝っている 山崎 武也(幻冬舎新書)

 

人生は負けたほうが勝っている―格差社会をスマートに生きる処世術 (幻冬舎新書)

人生は負けたほうが勝っている―格差社会をスマートに生きる処世術 (幻冬舎新書)

 

1.説得の仕方

(1)相手を説き伏せてはいけない
(2)お互いに話したり相談したりする雰囲気にする
(そのためには一度騙されたと思って100%相手の意見を受け入れてみる)

2.寄付と偽善
 寄付の前に身近な義務を果たすのが先(隗より始めよ)

3.人並みと並外れの間を目指す
 自分の力量の少し上を目標とする

4.捨印は押さない
 契約書の実印を押した後に(契約内容訂正に備えて)欄外へ捨印を押すのはおかしい

5.変化は(必ずしも)進歩ではない
(1)とりあえず変更するのあ退歩の場合も多い
(2)マンネリの中に良いものを守り続けている内容もあり

質問する力(Inquisitive Mind) 大前 研一(文春文庫)

 

質問する力 (文春文庫)

質問する力 (文春文庫)

 

1.地価下落と国の基本方針

(1)1990年代からの地価下落で600万人が住宅ローンしたにもかかわらず、その金で景気は回復しなかった
(2)国民のお金で救済されたのは銀行、ゼネコン、不動産会社(それが国の基本方針だから)

2.1985年
(1)ゴルバチョフ登場
 ①ソ連崩壊からアメリカ経済の復活
 ②冷戦がなくなり、アメリカは軍事費から経済投資へ移行可能になる
 ③80年代財政、貿易の双子の赤字だったアメリカが90年代に日本を抜き返す
(2)プラザ合意
 ①アメリカの貿易赤字救済と日本の貿易黒字削減が合意事項
 ②その後、1ドル235円から80円以下(1994年)になる
 ③日本は国外の高品質製品(例:カナダ産住宅)を輸入して生活向上できるはずだったが、
  輸入規制ブロック(例:農業保護)で享受できず
 ④日本の生活向上に使われなかったお金は土地と株へ集中(バブル経済の実態)
(3)AG(アフターゲイツ
 ①デル
  CRM(顧客と企業を電話やネットで直結し、販売店や問屋を排除)
  SCM(注文されてから製品を短期間に完成させ、在庫を極限まで減らす)
 ②シスコ
  ネット注文すると100以上あるうちの必要な会社へ自動指示される
  顧客から見ると一つのシスコにしか見えない(VSC:バーチャルシングルカンパニー)

3.2002年の日本
 3月期決算で東証上場全企業の全損益足すと1兆円の赤字転落

すべての仕事は「問い」からはじまる 大嶋 祥誉(SBクリエイティブ)

 

すべての仕事は「問い」からはじまる たった1秒の「問題解決」思考

すべての仕事は「問い」からはじまる たった1秒の「問題解決」思考

 

1.持ち時間が1時間なら、55分は問題の本質発見に使い、残り5分で問題を解決する(アインシュタイン

2.問いの効用
(1)バラバラの情報をまとめ、核心に近づく問い(そもそも一番にやるべき事は何?)
(2)枠のある問いで逆に発想を広げる問い(30代がお金を使いそうな物は何?)

3.問題解決させる問いの順番
(1)Where(どこに問題があるの?)
 ①Whereを発散→収束させて問題の本質(イシュー)をつかむ前にすぐにWhy、Howを考えない
 ②問題の本質がズレたままWhy、Howを行っても問題は根本解決しない
(2)Why(なぜそうなってるの?)
 Whyを飛ばしてすぐにHowを行わないこと(ピントを外した対策になってしまう)
(3)How(どうしたらいい?)

4.Pain or Gain(痛みを取り除くか、効果が得られるか?)
 マイナスを抑えるのか、プラスを得るのかどちらのメリットがあるのか見極めること

5.人生の質を高める
(1)五感の違和感を大事にする
 ①頭で考える前に視覚、聴覚などで受け取った違和感を大事にする事(気のせいと片付けない)
 ②例えば、頭で「もう1時間仕事しよう」と考えていても、身体が疲れの信号を出している時には休むこと
(2)筋力をつけること
 ある程度、自分の筋トレ習慣のある人は意志力も強くなる
(3)深刻な問題であるほど、一度離れてみる
 思考のデトックスをする事で、クリアな思考で正しい答えが見つかる(もしくはその問い自体不要だとわかる)
(4)定期的に振り返ること
 ①毎月でよいから目標と結果を振り返る
 ②毎月振り返る習慣ができると、毎週どれくらいやるべきか(気づき)がわかってくる

「悪知恵」の逆襲 鹿島 茂(清流出版)

 

「悪知恵」の逆襲

「悪知恵」の逆襲

 

1.策は1つだけがよい(それも一番確実なものを)

 策があり過ぎても、選択に手間取り、あれこれ試すうち時間切れとなるだけ

2.人の憎しみ
(1)決して消えない(ただし、その人から離れれば確実に薄らぐ)
(2)Out of sight, out of mind

3.今一番の金儲けの方法
 タダで得られる知識(安い本等)から付加価値を付けていくこと

4.陽ドーダと陰ドーダ
(1)陽ドーダ
 名声、金、地位などのわかりやすいドーダ(自慢)
(2)陰ドーダ
 謙虚(命、名誉等全ていらない)というドーダ

5.応援に近いsoutenir
 物質的でなく精神的な援助・支援であり、片側通行(見返りを求めない)

6.ヒトと細菌の共生
(1)人体にはヒト細胞の3倍以上(100兆個)の細菌がいる(生まれてから3歳位までで安定)
(2)ピロリ菌は胃がんリスクは上昇させているが、根絶させると食道がんリスクが上がる(アンフィバイオーシス)

7.アメリカの政治家とスピーチライター
(1)政治家が政策と方針を決める
(2)スピーチライターが政策内容を民衆が聞けるような物語に仕立てた脚本を書く