神さまとのおしゃべり さとうみつろう(ワニブックス)
1.現実とは何か
(1)「信じる」とは
「こうであってほしい」と願っている状態のこと
(2)現実とは
信じた通りに見ている(感じている)だけのそれぞれの個人の解釈
2.観念とは何か
(1)潜在意識(深層意識)で信じてしまっていること
(2)赤ちゃんには(固定)観念がない
唯一「何もない」「無限(限りがない)」という数字で表せない事だけを信じている
3.感情とは何か
(1)現実と理想との段差から生まれるエネルギー
(2)固定観念からのズレ(意外と思うこと)が感情を引き起こす
4.表層意識と深層意識
(1)表層意識はエゴ(自我)として自分がコントロールできる現実として現れる
(2)深層意識は自分がコントロールできない他者の行為、言葉などに現れる
自分が知らないことを一番良く知っているのは、自分が嫌いな他者(=言動、行為が信じられない、理解できない人)
5.想像は肯定(あるという事)しか生み出せない
否定で想像してもそれを肯定して想像してしまう
(例:「貧乏は嫌だ」と想像すればするほど貧乏の事だけ考えてしまう)
6.不足、不幸のある意味
(1)不足、不幸があるから願望(欲望)が想像でき、達成した時の喜びも得られるため
(2)お腹が空くから、美味しいものが食べたいと願望することもできる
7.幸せの証拠
(1)幸せは見えるもの(証拠)としては現れない
見える現実と理想を比較して、不足しか見えてこないため
(2)幸せは充足感として身体の中で一体化として感じるもの
人は感謝している時、幸せが訪れる(ただし、幸せになろうとして感謝をしないこと)
8.悩みとは
(1)悩みとは選択肢の事
(2)人生は全て最善の選択(二択はなく一択)しかないため、悩む事自体ムダ
9.学びとは
自分(学ぶ者)と自分以外の者(教える者)が存在し、関係性からのみ学ぶことができる
10.宇宙はビッグ・バン以降、決定論で動き続けている
ビリヤードでブレイクショットされたボール同様、決められた動きをし続けている
11.死と(生きている間の)体験
死は全員共通の体験だが、生きている間の体験はその人個人しか起こらないもの
(例:今現在の自分がバラを見たらどう感じるかは自分にしかわからない)
12.意見と否定
(1)意見を言うことは、全て否定(批判)となってしまう
(例:平和主義者=戦争否定者となってしまう)
(2)全てにYesという事(ありのまま認めること)
平和に賛成し、戦争にも賛成し、その2つの矛盾状態もまた良しと全て認めてあげること
13.矛盾状態の解決法
(1)AなのかBなのか選ばないといけない(ダメだ)と考えないこと
(2)AでもBでもどちらでもいい(OK)と考えること
14.ネガティブ思考の一発解決法
落ち込んだ、泣いた、絶望したと考えだしても、最後には必ずこれもまた良し(OK)と考えること
(例:オセロの最後に白を置くのと同じ、最初の白は神様で、それまでずっと黒が続いても、最後の白で全てが白に変わる)
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1.「視える化」させる
(1)問題は1割くらい出ている方が、ムダがない
1割くらい問題が出るくらいが、ムダがない状態に近いと考える
(2)全く問題が見えてこないのは、余剰なもの(人員、部品、時間)があるため
(3)ラインからムダは取るがプレッシャーを与えず、あくまで手順通りやってもらう
手順通りやって問題が出るのは、スタッフの責任
(4)問題のない時こそ、さらなる効率化を試行して問題を作り出すチャンス
予定外に問題が起きてしまった時には、時間も取れず応急処置しかできない
2.「根絶」するまでやめない
(1)問題原因が他者(自分以外の担当、他の部署、他の会社)であっても追求は止めない
不良原因を取り除けばお互いメリットある事を納得させる
3.スピートと正確さの調和
(1)改善は費用発生しない順(作業改善→設備改善)で考える
(2)設備投資後もカタログエンジニア(カタログ通りに使う)にはならない(知恵のついた使い方を考え抜く)
(3)組立三悪(つけ忘れ、セット不完全、取付位置不良)
4.解決力を競争力に進化させる
(1)標準化
ムダの定義し、属人化させないためにも、今の作業標準を決める(標準外=異常=ムダがあると考える)
(2)PDCAFV
Plan、Do、Check、Actionの後にFollow(フォロー)、Standardization(標準化)、Value(評価)してからPlanに戻る
5.チームの「知性」「個性」を急進させる
(1)三人合作の改善提案(問題に気づいた人、解決アイデアを提供する人、アイデアを形にする人)
(2)頭が良過ぎる人は他人に協力を求めず(周囲もお任せで)自力解決しがちのため、最も優れたアイデア(問題解決能力)に到達しにくい
大人げない大人になれ! 成毛 眞(新潮文庫)
1.ポリティカル・コレクトネス
(1)あらゆる偏見を排除し、公平な表現を行う
(2)現代の若者は、ポリティカル・コレクトネスに終始し、言葉のテクニックだけ
→周りの仲間同士互いに言質を取られないようにしている(一言でも失言すると叩くマスメディアの言葉狩りに近い状態)
2.人の個性は言語化できない
(1)問題(取り組むべき課題)に良いも悪いもない
(2)幸福も不幸もない、ただ単にやるという事実に取り組むこと
3.「空気」の研究(山本七平)
(1)「空気」の支配が日本で始まったのは、近代化進行期(明治以降)
江戸〜明治初期までは逆に「空気」に支配されることは恥と考える一面もあった
(2)いくつもの「空気」の積み重ねが後ろ盾となり、(太平洋)戦争に引きずり込んだ
無言の圧力で個人の考えを放棄してしまう風潮
悔いのない人生 齋藤 孝(SB新書)
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1.自殺とは実存主義にある被投的投企の究極の姿
(1)被投的(人は皆、自ら選んで生まれてきたわけでなく、突然この世に放り出された存在)
(2)投企(自分の意志で何をするか主体的に行動選択できる)
2.メメント・モリと禅の死生観の違い
(1)メメント・モリは死を想え(死を意識して今を生きる)
(2)前の死生観は今この現在をかけがえのないものとして生きること(死を意識していない)
(3)今この瞬間はこれまでの過去の積み重ねで起きていて、その連鎖は永遠に続いていく(ニーチェ)
→今この瞬間が肯定できるのならば、過去の人生全てを肯定してよい
3.呼吸と死
(1)7つ呼吸するうちに覚悟を決めること(葉隠)
(2)アナパーナサチ(釈尊の呼吸法)で息をゆっくり、長く緩く吐く事で悟りが得られる
(3)一回一回の呼吸で邪念を吐く(古く汚れた気を出す)と無(=死)を意識できる
→息を吐ききって止まった瞬間に「無」が訪れる
4.養生と元気
(1)養生(生を養う)とは、生きている時間の命を上手に過ごす(養う)こと
(2)人生を生と死の二項対立で考えない(無理せずほどほどにやりくりして命を養う)
(3)元気とは、心身二元論(心と身体を分けて考える)で考えず、両方一体で考えて活力がみなぎっている状態
→「気」とは心と身体を繋いているもの
5.内欲と外邪
(1)内欲
飲食、好色、眠り、言いたい放題+七情(喜、怒、憂、思、悲、恐、驚)という欲望
(2)外邪
外からやって来る風、寒さ、暑さ、湿りという邪気
→内欲を慎めば、外邪を跳ね除けやすくなる
6.三楽
(1)孟子:一家の無事息災、心にやましいことなし、教育(才能を育てる)
(2)列子:人間として生まれ、男子として生まれ、長生きする
(3)貝原益軒:善を楽しみ、健康、長生き
7.悟り(正岡子規)
(1)いかなるときも平気で生きること
(2)死ぬこと自体は、誰でも訪れることであり、大した問題ではない
8.究極の自己防衛(フランクル)
(1)無感動により感情を鈍化させ、精神を自己防衛する
自分や周りにどんな虐待、悲劇があってもぼんやりとした状態で対応して精神を保つ
(2)目立たない行動を取る
集団の中に自分の存在を消す事で、監視の目から逃れる
9.究極の希望(未来に向けて行動すること)
(1)人生の意味を考えてはいけない
(2)今生きている事実(=人生)そのものが自分に何かを質問している(期待されている)のだと解釈すること
(3)常に人生そのものに自分が問われていると考えれば、未来に向けて何か行動せざるを得なくなる
10.プロテスタントと資本主義(マックス・ウェーバー)
プロテスタントは職業を神から与えられた天職(ベルーフ)と考え、
真面目に働き、無駄遣いしないことを良しとしたため、資本主義が発展した
11.心と精神
(1)心は一人ひとり持っており、移ろいやすい
(2)精神は、人々の間で共有でき、何年たってもブレないもの
相手の心を絶対にその気にさせる心理術 ゆうき ゆう(海竜社)
1.(シャット・ザ)ドア・イン・ザ・フェイス
最初に大きな頼みを(わざと)お願いして、次に頼む小さな頼みを依頼してOKをもらう
2.自己確認より自己拡大
(1)相手が今まで言われたことのある言葉をいくつ並べても、相手はそれを聞いて自己確認するだけ
(2)今まで言われたことのない言葉が(相手は新しい自分=自己拡大させられるため)相手に印象づける
3.ツァイガルニク効果
既に完成した物より未完成のものが印象が残る
(例1:SMAPは売れたが、忍者は売れなかった)
(例2:「続きはCMの後で」とした方が、その後の視聴率は高まる
4.トップレス・シークレット
バレたくない事をあえて相手の目の前にさらけ出して、相手を欺く
(例1:浮気をして帰ってきて、玄関で奥さんに第一声「浮気してきたよ!」)
(例2:ニセモノを買わせたい業者が客に「最近、同業者にニセモノを扱う人が多いので困ってます」)
5.スティンザーの(会議の)3原則
(1)敵対している人間は、正面に座る
(2)議長にリーダーシップが強いと、参加者は隣と話すようになり、
リーダーシップが弱いと、正面の人と話すようになる
(3)意見が出た直後は、その反対意見が出やすい
6.ダブル・キャスト
(1)交渉事(相手を説得する)は二人がかりで
一人が提案した直後、相手が反対意見を言う前にもう一人がたたみかけるように賛成意見を出す
(2)一人で交渉する場合、一人で二役すればよい
提案を出し、相手が反対意見を言う前にその解決策を出す
7.アンダー・ザ・サン
世の中の一般的なイメージや倫理上のマイナスをプラスに変える言い訳を与えてあげる
(例:インスタントコーヒーのマイナスイメージ(怠け者向け)→プラスイメージ(仕事も家庭も大切な時間にする進歩的な人))
8.鏡映的自己
(1)他人から見られている現実の自分(鏡映的自己)が、理想の自分とギャップがある(と自分で思っている人)ほど、他人の目を嫌う
(自分自身を客観的に見つめるという行為自体嫌がる)
(2)他人から見られる状況におかれると、イイ子ちゃん(自分がイメージした理想の自分)に近づけようとする
9.グランド・オーケストラ
第三者の意見も出して、相手にお願いすると相手は断りづらくなる
(例:○○部長も、君が適任だと言ってたよ)
10.心理的リアクタンス効果
禁止されたり、無理矢理押し付けられたりするほど、抵抗し、反対の行動を取ってしまう
(例1:「ここを見てはダメ」と言われるほど見たくなる)
(例2:「今日はいつものランチメニューはありません」と言われたとたん食べたくなる)
(例3:「限定100個です」と言われたとたん早く買いたくなる)
11.カチッサー効果(由来:テープレコーダーをカチッと押すと、無条件でサーと再生音が聴こえる気がする)
しっかりした理由・根拠がなくとも、ちょっとした理由を添えて依頼するだけで、相手は賛成しやすくなる
12.2枚のジョーカー
1つの提案をお願い(ベスト選択)するより、2つの提案のどちらがいいか(二者択一選択)で提案した方が、相手は答えやすい
13.認知的ケチ
自分が余り興味のないことについては、極力少ない労力で判断する
(例1:皆が食べにいく食堂だから食べに行く)
(例2:オリコン一位のCDだからとりあえず聴いておく)
14.同調効果
(1)相手の意見に同調したい場合、動作が相手と重なっていく
(2)相手の意見に同調したくない場合、退屈になり無意識に動作が停滞(うなづき、相づちの回数が減り、長さも少なくなる)
15.2トゥルース
真実は2つの言葉(2ワード)以上でないと返せない(一言「はい」「へぇ」の生返事は、相手が聞いてない可能性大)
(例:「そうかぁ、辛かったね」、「うんうん、それいいと思うよ」)
16.ダブル・バインド(二重拘束)
相反する2つのメッセージを伝えられると強く緊張する
(例1:この仕事をやったら1万円あげるけど、殴ります→相手は強い不安と緊張でどうしてよいかわからなくなる)
(例2:母親がどちらを選んでもいいよと提案しつつ、子供がどちらを選んでも母親が怒る→子供は精神分裂)